100話

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*第100話:怨念の剣士 ベアトリクスの血は昂ぶった。 たった今、彼女は変わったのだ。 アレクサンドリア王女ガーネットに仕える騎士がひとたび汚れた指輪を身につけたときから、 荒れ狂う暴政のもとに仲を引き裂かれた男女の怨念の乗り移った修羅となった。 君主の衣を身にまとい、神々しい光沢を備えた剛剣を手にして。 慣れた冒険者も寄せ付けないほどの険しい山岳地帯も、彼女の猛る足踏みはまるで意に介しなかった。 荒涼とした山地はもうすぐ終わる。下山すれば平坦な草原が続く。 ベアトリクスはひっきりなしに四方八方を見ながら進んだ。 それは殺す相手を探すために。 運命に翻弄され運命による犠牲者となった恋人たちの恨みの魂を、惨劇によって静めるために。 【ベアトリクス(呪いによる精神支配・暴走)  所持品:血のエンゲージリング、君主の聖衣、アルテマソード  行動方針:参加者を見つけたら殺す 【現在位置:大陸西の山岳地帯から東へ】

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