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*第288話:この後どうするか -クジャ-
アリアハンでのジタン達との戦闘から離れたクジャは、アリアハンの北にある橋近くの森で身を休めていた。
朝を告げる日の光と共に激しい地鳴り。
そして、光る朝の空に魔女の姿が映し出された。
参加者に絶望を告げる二度目の魔女の報告。
その中には、先ほどクジャが葬ったレックスとキーファの名も含まれたいた。
だが、そんなことはクジャにとってはどうでもいいことだった。
それよりも重要だったのはその後
今いるこの大陸があと二時間で消滅し、次の大陸に向かうためには旅の扉をくぐらねばならないということだ。
一晩休んでそれなりに体力、魔力共に回復したものの。
できれば暫くは戦闘は避けたい ―もちろん楽に殺せそうな相手がいれば殺すが
少なくともこの大陸を去るまでは。
「さて、どうしようかなぁ」
先ほどの放送で名が挙がらなかったということは、セフィロスはまだ生きているはず
探してみるのもいいだろうか?
だが、もとより彼とは信頼でつながれた仲間などという間柄ではない。
山ほどいるウジ虫どもを効率よく減らすための、ただの協力者。
いつ互いに後ろから切りかかられるかわからない関係。
もちろん、互いにその状況を楽しんでいたが。
今すぐ会うのはあまり得策とはいえない。
彼の状態がどうあるのかはわからないが、仮に彼が万全であったなら
弱っている今の状況では、流石の自分でも勝つのは難しいだろう
となると一人で旅の扉に向かうしかないか。
「まあ、彼なら離れていようとちゃんとウジ虫どもを減らしてくれるだろうしね」
軽い笑みを浮かべ、ザックから地図を取り出し広げる。
今が自分がいる場所から二時間以内に間に合いそうなのは…
アリアハンと西部砂漠の二箇所くらいのものか。
アリアハンにはまだジタン達が残っている可能性がある。
すでに移動している可能性も高いができれば避けるべきだろう。
「となると砂漠か…砂で汚れるのは気に食わないけど、まあ、仕方ないね」
軽く呟き、クジャは砂漠に向けて歩き始めた。
このとき彼はひとつミスを犯していた。
ナルシストで自分が汚れることを嫌う彼の思考には
砂の中に身を潜め、敵を待ち伏せるなどという発想が欠けていた
彼は知るはずも無い、砂に潜む緑の騎士がいることを
【クジャ(HP 2/5 負傷、MP消費)
所持品:ブラスターガン 毒針弾 神経弾
第一行動方針:砂漠の旅の扉に向かう(できれば戦闘は避ける
第二行動方針:皆殺し 最終行動方針:最後まで生き残る】
【現在地:アリアハン北の橋近くの森→移動中】