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*第13話:伝説のガードとして
「どーせならもうちょっと気分のいいところからスタートしたかったよね」
ぶすっとした顔で独り言を言うリュック。
薄暗い洞窟の壁によりかかり、彼女はこれからのことを考えていた。
殺し合いをするべく集められたメンバー――あの部屋の中には彼女の見知った顔もあった。
ユウナん、パイン、そして
「ティーダにアーロン……か」
再会することは恐らくないと思っていたが、こんな形で再会できても嬉しくない。
もっとも、彼らのことだから、よっぽどのことでもない限りこんなふざけたゲームには
乗らないだろう。それが唯一の救い。
「うっし、とにかく皆と合流しなきゃ!」
両頬をパン!と叩いて気合いを入れると、ふと思い出したように彼女は袋の中身を覗き込む。
ナイフ、スカート、それから――何これ?傘?
とにかく、ナイフがあるのはありがたい。リュックはひとまずナイフを取り出すと
適当に見当をつけた方向へと歩き出した。
「アタシは伝説のガードなんだから、こんなゲームもチョチョイってやって
どーにかしてやるんだから!」
あんなむっかつくオバハンの思い通りになんか、なってやらないからねーだ!
【リュック(シーフ)所持品:バリアントナイフ、マジカルスカート、アンブレラ
第一行動方針:仲間達との合流(仲間の中でもユウナを最優先して探します)】
【現在位置:いざないの洞窟B1F】