254話

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*第254話:宝の持ち腐れ 小鳥のさえずりが聞こえはじめ、夜行性の虫達の鳴き声がやみはじめる。 それと同時に水平線の向こうから一筋の光が伸びてくる。 「ぁ…?」 このステージを出るまで地獄耳の巻物と目薬草の効力は続く。 偵察には便利だが、休むには多少不便。寝ている間中、生き物の「音」が聞こえるし、 朝になれば目を閉じていても光が入ってくる。 「朝か…?正直、あまり眠れなかった…。放送はまだ無いようだが…」 辺りを見回す。東の方の海は明るくなってきているが、西の森にはまだ闇が広がっている、そんなところだろうか。 北に目を向ける。城下町の方角は常に明るく、賑やかだったのだが、今は静寂に包まれている。 戦闘は終わっているのだろう。あそこには色々なアイテムが転がっているに違いない。 …まるでハイエナ。まるで、骸旅団のような、薄汚い盗賊共と同じだが、ここではこの姿が正しい。 この世界に王侯貴族農民騎士商人奴隷盗賊その他一切の身分はない。あるのは勝者と敗者だけだ。 勝者になるためならどんなにずるくとも、せこくとも、汚くとも、使える手段はすべて使わなければならない。 道具はその手段を広げるためのもの。いくらあっても困ることはない。 そういえば、安全に休める場所を探していたというのもあり、まだ支給品を見ていなかった。 1つの支給品袋をのぞき込む。…ハズレだ。インクに羽ペン。袋整理に使うくらいか。 他。なにかの尻尾のアクセサリーがある。使い方が分からない。自分の支給品には説明書が入っていたのだが。 まさか。嫌な予感がする。次々に袋をのぞき込む。砂、宝石、指輪… 使い方が分からないものだらけだ。しかも、武器がない。 ほとんどの支給品に説明が付いていると思っていた。または、すぐに使えるアイテムばかりだと思っていた。大誤算だ。 そもそも拾う物には説明が付いているはずもない。 使い方を模索せねばならない。使い方が分からなければ、意味がない。 やはり彼はまだまだ未熟な見習い剣士であったのだ。 …ちなみに、彼の手に取ったアイテムの中には、未識別ではあるが、インパスの指輪が含まれていた。 【アルガス(視覚聴覚向上、旅の扉をくぐるまで)  所持品:カヌー(縮小中)、兵士の剣、皆殺しの剣、光の剣、ミスリルシールド、パオームのインク  妖精の羽ペン、ももんじゃのしっぽ、聖者の灰、クラン・スピネル、インパスの指輪、他2人分の支給品、武器ではない。  第一行動方針:多くのアイテムを集めて、使い方を知る。とりあえずアリアハンでアイテム集め。  最終行動方針:どんな手を使ってでも生き残る。もちろん、脱出に便乗もアリ】 【現在位置:アリアハン南の森、岩山と海岸の境目あたり】

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