302話

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*第302話:ケフカのカモ二匹 「あの魔術師は…行ってしまったようですな」 「そうですな。しかし仲間を失うとは可哀想に。私も息子が参加しておりますから  他人事ではないのかもしれませぬが…」 後姿とはいえ、旅の扉の前で肩を震わせていたケフカの姿を思い出し、 本気で同情するオルテガ。 「私もですよ、オルテガ殿。しかし我々にも距離を置いて近寄るななどと要求するとは。  何があったか知らないがずいぶんと人間不信に陥っているようだな」 「全く。戦う気は感じられないですからゲームに乗ってはいないのでしょうが、  あんな状態では不安ですな。一人は危ない」 「ええ…そうですな…」 再び旅の扉の前に戻り、待機する二人。 オルテガは来訪者を探し遠くへと視線を向けている。 パパスはケフカが消えた旅の扉をちらりと眺め、先ほど見た姿を思い出す。 飛び込む直前、ほんの一瞬だけ振り返った彼の表情は、笑っていた。 それもぞっとするような冷たい笑い。 ―あれは私の見間違いだったのだろうか。オルテガ殿は何も言わないが… 「パパス殿!誰か来るようですぞ!!」 オルテガが大きな声でパパスに呼びかける。 ―とにかく、今はあの魔術師は敵ではないだろう。 とりあえず考えをそこに落ち着かせて、パパスは来訪者に備える。 【オルテガ 所持品:ミスリルアクス 覆面&マント  第一行動方針:ギリギリまで誰か来るのを待つ 第二行動方針:アルスを探す  最終行動方針:ゲームの破壊】 【パパス 所持品:パパスの剣 ルビーの腕輪  第一行動方針:ギリギリまで誰か来るのを待つ 第二行動方針:仲間を探す  最終行動方針:ゲームの破壊】 【現在位置:東部山脈旅の扉前】 【アリーナ 所持品:プロテクトリング  行動方針:アリーナ2を止める(殺す)】 【現在位置:東部山脈旅の扉近く】

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