FFDQバトルロワイアル3rd資料編@wiki 35話


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第35話:最後の血統


(―殺し合いをしろですって?冗談じゃないわ!)
そんな怒りを小さな魔法で木にぶつけている少女。
ムーンブルク国の王女、ムースだった。
殺し合いをしろといわれた、でも自分にはそんなことが出来るわけが無い。
あの中にはロランやパウロだって………。
しかし、ある思考が彼女をこのゲームに乗らせようとしていた。
「お前はムーンブルク最後の血統だ、誇り高きその血統を絶やしてはいかんぞ…。」
父の遺言だった、何故それを思い出したのか、彼女自身も分からない。
(私が死ねば…ムーンブルクの血は途絶える…それはお父様を悲しませてしまうこと。
 お父様を…悲しませてはいけない、でもロランやパウロを殺すだなんて――)
そのとき、彼女の思考に何かが流れこんだ、そう、完全にこのゲームに乗らせる言葉が。
「生き残れ!ムースよ!たとえ何があろうと!」
タトエ…ナニガアロウト…イキノコラネバナラナイ…。
ロランやパウロを殺せない?―否、今の自分には平気で殺せる。
誰だって、そう生き残る為なら嘗ての仲間を殺し、自らの手を血に染めることになろうとも。

「生き残る…そして私は…嘗て破壊神を破壊した、破壊できないものは無い。」
そして、狂気に満ちた彼女は支給品から一本のロッドを取り出した、その後彼女はあたりを見回した、三つほどの影が見える。
「先ずは三人…」
彼女はその三つの影に向けてロッドを振った。
彼女自身は呪文を唱えたが、ロッドからは彼女自身も知らない、未知の呪文があふれた。
一つは、大きな火球が影に向かい、その影を燃やし尽くした。
一つは、強靭な風が、影を襲った。
一つは、何所からとも無く、一粒の隕石が落ち、小さな爆発を巻き起こした。
もう一つの支給品、望遠鏡のようなもので、その三つの影を確認する。
火球の行った先は海賊のような姿をした男が燃えていた。
強靭な風が通り過ぎた先は吹き飛んだのか、何も見えなかった。
隕石が落ちた先も、一人の忍者のような女性が見える、即死とは行かないが腕が落ちている、片腕を遺失したようだ、そして素早く、忍者の如く逃げていった。
「チッ、確実に仕留められたのは一人ですか…まぁ良いです、逃げたあの女性は後で仕留めましょう。
 そして…フフッ、これは使えるわ、大事にとっておきましょう。」
そして、人を求めて歩き出そうとしたときだった。

ムースは不意打ちを食らってしまった。
「やい、てめぇ!いきなりバギクロスかますなんて痛いじゃねぇか!」
そうやって、ムキーッっとなりながらムースに殴りかかってきたのは、小さなもこもこしていて、顔はいかにも意地悪そうな顔の奴だった。
しかし、この物体もムースも気がついてはいなかった、今のはバギクロスではなくエアロガだということを。
「もう怒ったぜ!ちょっと懲らしめてやる!」
そんな言葉を聞き、ムースは口元を歪めた。
「フフ、貴方みたいな小さな奴に負けるとでも――」
言葉はそこで遮られた、その物体が先ほどの大きな火球を練りだしたからだ。
急いで避けたが少し火傷を負ってしまった。
「チッ…こんな上等な呪文を使うだなんて…」
「ちくしょお、素早い奴だぜ!」
その声は重なった、対峙する一匹と一人、そこへ…。
「おいおい、そこのもこもこした奴!一人で立ち向かうのは無謀だと思うぜ。
 こいつは結構呪文の使い出だ、余計なお世話とは思うが、こういう奴は放って置けねぇ!
 このギルガメッシュ様が加勢してやるぜ!」
と威勢のいい声と共に現れた颯爽に現れた赤マント、しばし呆然としていたわるぼうだが、
ムースに殺意を向けられていることに気がつき、もう一度ムースのほうを向いた。
そして、ギルガメッシュと名乗る奴に向かい、一言呟いた。
「俺はわるぼう、マルタの国の精霊さ。」
そしてムースは、邪悪な笑みを浮かべ、こう言い放った。
「フフ、二人に増えようと同じです、まとめて塵にしてあげましょう!」
その声は、嘗て破壊神を復活させた、ハーゴンに似ていた。

【ムース(ムーンブルク王女) 所持品:ワンダーワンド 遠距離用スコープ
 第一行動方針:わるぼう、ギルガメッシュを殺す 第二行動方針:仕留め損ねた奴(ユフィ)を殺す
 最終行動方針:生き残る】
【現在地:レーベ北の平原】

【わるぼう(負傷) 所持品:不明(邪魔だと言って捨ててきた可能性あり
【ギルガメッシュ 所持品:不明
 第一行動方針:ムースを懲らしめる(殺すことになるかどうかは微妙。】
【現在地:レーベ北の平原】

【ユフィ(片腕遺失) 所持品:不明
 第一行動方針:術者から逃げる  最終行動方針:????】
【現在地:レーベ北の平原からいざないの洞窟方面へ逃げる】

【ビッケ 死亡】
【残り 130名】