FFDQバトルロワイアル3rd資料編@wiki 127話


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第127話:判断ミス


「フライヤさん、本当に赤いローブのおじいさんはあっちに?」
先行くアルカートが振り返り、フライヤに問う。
「わしの見間違いでなければ良いのじゃが…確かにこっちの方角じゃった」
フライヤは森の方向を指差す、確かにそれは正しかった。
だが彼らが森につく少し前に、大陸を揺るがす地震が彼らの行く手を阻んだのだ。
「な、な、なんだよ!この地震はぁ!」
「身、身動きが…と、取れないです!」
「クッ…二人とも!手をわしの方に!」
地震で体制が上手く保てない二人が必死の思いで差し出した手をフライヤは思い切り引っ張り、それと同時に跳んだ。
そして、その地響きの音がやみ始めた頃に、華麗に着地していた。
「ふぅ、危なかったのう…わしも内心ヒヤヒヤものじゃったよ」
額を拭うフライヤ、アルカートとフィンは腰を抜かしていて立てないようだ。
そこに、あの忌々しい声が聞こえてきた…このゲームの主催、魔女アルティミシアの。

彼らは走るのをやめた、疲労感からではなく悲しみからである。
…一律の沈黙は悲しみという風をより強いものにする。
「ジオさん…私、ジオさんの分まで生きようと思います。だから…」
アルカートはその先を言えなかった、いや言わなかったのかもしれない。
重い空気を打ち払うようにフライヤが無言で立ち上がる、アルカートもそれに続いて立ち上がる。
だが走ろうとした時、フィンがそれを止めた。
「…アルカート、フライヤ。やっぱり泣きたいときは泣いたほうが良いと思う。
 後でこっそり泣かれるのも嫌だし、無理して隠されるのも嫌だ。
 だから僕は……………今泣いてる、自分に正直に」
フィンが顔を起こす、その顔は…涙でびしょびしょだった。
アルカートは耐えられなかった、そして…無言で涙を流した。
二度と聞きたくなかった大切な人の死、それは何を意味するのだろう。
彼女の脳裏にジオと仲間と色々な事が映る。
――でも、もう帰ってこない、それを考えると涙が…何時までも止まらなかった。
フライヤも、片手を顔に押し付け、泣いていた。
そして、怒っていた。ガーネットや仲間達をこんなフザケた場所へ招待した魔女に。

泣き声だけが、響く。

その後、彼らは一つの決心をした。
「フライヤさん、フィンさん…私、ちょっとだけ、行きたいところがあるんです…だから、少しの間だけ離れることになると思います」
目をスーツで隠しながら、アルカートは言った。
「仲間の…所へ?でもどうやって行く――」
フィンのその言葉の先を遮るようにアルカートが手を出す。
そして、顔を横に振る。目はやはり見えないが。
「私だってわかりません、でも…なんとなく分かるんです」
「じゃあ、此処で三人とも別行動…という事になるのじゃな?」
別行動?とフィンが聞き返す、フライヤはゆっくりと頷いた。
「アルカートは仲間を…探しに行く。
 フィンはご老人の元へ行く。
 わしは…先ほどから感じるのじゃ、竜の気を…だからそこへ行ってみようと思うんじゃ」
フライヤが三人の中心の位置へ剣を突き刺す。
柄の上に手を置き、二人に確認を取る。
「フィン、アルカート。
 死ぬでないぞ、必ずまた生きて会うのじゃ」
ああ、と言い返しフィンも手を置く。
はい、必ず。アルカートも言い返す、だが顔を上げてはくれなかった。

そして、三人は散らばった。
だがフィンとフライヤは知らなかった、いや知る由も無かった。
アルカートと別れ、そのアルカートが城の方向へ向かって行くのが後に悲劇を招くことと。
アルカートの目が、まるで死人のような目をしていたことを。
去り行く二人には知ることは無かった。

【フライヤ 所持品:アイスソード えふえふ(FF5)
 第一行動方針:竜の気(カインの所)へ行く】
【現在位置:アリアハン北の橋からすこし東の平原>アリアハン北の橋から西の平原へ】

【アルカート(軽度の自我喪失)
 所持品:ナッツンスーツ グラディウス 白マテリア(ホーリー)
 第一行動方針:ジオの元へ行く(?)】
【現在位置:アリアハン北の橋からすこし東の平原>アリアハン城へ】

【フィン 所持品:陸奥守 魔石ミドガルズオルム(召還不可)
 第一行動方針:ドーガの所へ行く 第二行動方針:仲間を探す】
【現在位置:アリアハン北の橋からすこし東の平原>ドーガの元へ】