293話

第293話:Out of Curiosity


まずい。
セフィロスの思考はこれだけであった。

先程から旅の扉を探していたのだが、一向に見つからない。
彼はまさか井戸の中に扉があるとは思わず、ずっとうろうろとアリアハンを歩いていたのだ。

先程奇妙な本を見つけ、袋の中にしまってはあるが今現在自分が欲しいのはそれではない。
先程奇妙な杖を見つけ、袋の中にしまってはあるが今現在自分が欲しいのはそれではない。
先程奇妙な盾を見つけ、袋の中にしまってはあるが今現在自分が欲しいのはそれではない。

自分が欲しいのは、旅の扉の場所の情報だ。
それに黒マテリアも見つかっていない。あれは非常に良いものなのだが。
とにかく紛失したものは仕方が無いし、これ以上アリアハンにいるのも無駄だ。

と、唐突に何者かの気配を感じた。二人分だ。
今自分がいる場所はボロボロの酒場の様な場所。
そして気配を感じたのは近くの入り口……かつてクジャと共に自分が歩いた場所か。

足音が近づいてくる。恐らくその2人の人間はこの建物に入ってくるだろう。
そうと決まればまずは身を隠すことにした。
いざとなれば奇襲も可能だし、今の状況では無闇に戦うのも軽率だという部分もあるからだ。
そしてセフィロスは、カウンターの影に身を潜めた。


一方2人の人間――エッジとユフィも何者かの気配に気づいていた。
そして2人はその気配の元を調べるために建物に近づいていったのだ。

………窓からは何も見えない。
せっかくアリアハンにたどり着いたというのに、この奇妙な状況。
嫌な予感がするし、不快だ。

何かしっくり来ない2人は、ルイーダの酒場の扉を開けた。
中は何かの爆発に巻き込まれたのかボロボロだ。

だが、気配は消えなかった。
それは相手が疲弊でもしているからなのだろうか。それともただの一般人か。
どういった要因なのかがわからない以上危険ではあるのだが、2人は接触を試みた。
勿論警戒は解かず、各々戦闘態勢に入ったままだったが。

「そこにいるのはわかっている。出て来い。そちらが危害を加えないならこちらも危害を加えない」

エッジはあえて冷たく、冷静にそう言った。
その瞬間、何か黒い影が見えた。上空に飛び上がる、黒い影が。
その影は天井ギリギリを跳び、そして出口側に着地する。

最初に見えたのは美しい銀髪。
そして次に見えたのは、その手に握られた刀。
間違いない、相手はやる気だ。

エッジは確信し、フランベルジェを構えた。
ユフィも風魔手裏剣を手にしていた。


こうして3人は出会った。
入り口を陣取るセフィロスと、それを睨むエッジとユフィ。
一触即発の空気が流れる。虫の声も聞こえそうなほどの静寂が辺りを包む。

そして、セフィロスの物かエッジの物かわからない斬撃が起こった。

【セフィロス(HP3/5程度)
 所持品:村正 ふういんのマテリア 攻略本 オーガシールド いかづちの杖
 第一行動方針:2人の人間(エッジ&ユフィ)との戦闘
 最終行動方針:参加者を倒して最後にクジャと決闘】

【エッジ 所持品:風魔手裏剣(10) ドリル 波動の杖 フランベルジェ 三脚付大型マシンガン
 第一行動方針:1人の人間(セフィロス)との戦闘
 第二行動方針:マリアの仇を討つ 基本行動方針:仲間を探す】
【ユフィ(傷回復/右腕喪失)
 所持品:風魔手裏剣(20) プリンセスリング フォースアーマー
 行動方針:同上】

【現在位置:アリアハンの街(ルイーダの酒場室内)】

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最終更新:2008年02月15日 23:16
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