351話

第351話:Cautious about Meeting again


前方に人影を見つけたサイファーは、片腕を広げイザ達の動きを制した。
「俺が行って見てくる。イザはここでロザリーを守ってな」
そう言ってサイファーは破邪の剣をザックから取り出だす。
「…お気をつけて」
その言葉に片手で答え、人影のほうに向かって歩いていった。

ある程度近づいてゆくと、向こうもこちらに気づいたのか武器を構えこちらを振り向く。
その振り向いた男の顔を見て、サイファーは忌々しそうに呟いた。
「…チッ、お前かよ」

「サイファーか…」
それは自分と同じ傷を持つ、自分にこの傷をつけた男。
もっとも、先に手を出したのはサイファーだが。
幾度も全力でぶつかり合ったこの二人が、再会を懐かしむわけもなく。
互いに警戒を緩めることもなく、その場で武器を構え睨みあっていた。

サイファーは、スコールの後ろの男の髪を見つめた。
「…お前らまさか、このゲームに乗ってなんかいねえだろうな?」
鋭い眼光を更に凄め、サイファーはスコール達を睨む。
「…乗っていない、そう言うお前はどうなんだ?」
「ケッ、乗るかよ。こんなクソゲーム」
暫く二人は互いに無言で睨み合い、警戒しながらもゆっくりと剣を下ろした。

「…アーヴァインを探してる、何か知らないか」
「アーヴァイン? いや、知らねえな。
 あいつなんかよりも、リノアの奴を探してやれ、お前に会いたがってたぜ」
「会ったのか? リノアに」
「ああ、今は別だがな」
「そうか。…アーヴァインがゲームに乗った、すでに何人か殺してる」
「…本当か? へぇ…あのアマちゃんがねぇ…」
何とも言えない表情をしながら、サイファーはそう呟いた。

「俺達もセフィロスとクジャって奴らを探してる。
 両方完全にゲームに乗ってる上にバカみたいに強え、気をつけな」
「そうか」
「後…。ほらよ」
サイファーはザックから紙切れをだし、スコールに渡す。
「…?『キンパツニキヲツケロ』…金髪、お前のことか?」
「違うに決まってんだろうが!」
怒鳴るサイファーに、スコールは冗談だといわんばかりに肩をすくめる。
「ったく…どいつもこいつもよぉ」
サイファーは頭を掻きむしる。
「お前の連れも金髪みたいだからな、せいぜい勘違いした野郎に襲われねえように気をつけな」
「リノアのことといい、さっきから随分と優しいじゃないか」
「ケッ、オレ様はもともと優しいんだよ」
そう吐き捨て、サイファーは踵を返す。
「じゃあな、せいぜい死なねえようにするこった」
「…お前もな」
それだけの簡単な別れの挨拶を交わし、サイファーはイザ達の所に戻って行った。

その様子を遠くから見ていたいたのか、イザが戻ってきたサイファーに声をかけた。
「サイファーの知り合いだったのか? 強そうな人だったし協力してもらえばよかったのに」
その言葉に、サイファーは眉間にしわを寄せる。
「はあぁ? 誰が? 俺がか? あんな空かした野郎に頭下げろってか?」
「サイファーさん…怖いです」
「ケッ、あの野郎はいいんだよ。他だ他、行くぞ」
ぶっきらぼうにそう言い捨て、サイファーは先を歩き始めた。

【マッシュ 所持品:ナイトオブタマネギ(レベル3)、モップ(FF7)、ティナの魔石】
【スコール 所持品:天空の兜、貴族の服、オリハルコン(FF3) ちょこザイナ&ちょこソナー、セイブ・ザ・クイーン(FF8)
アイラの支給品袋(ロトの剣、炎のリング、アポロンのハープ)】
【第一行動方針:アーヴァインを探す 第二行動方針:ゲームを止める】

【イザ(HP3/4程度) 所持品:ルビスの剣、エクスカリパー、マサムネブレード
 基本行動方針:同志を集め、ゲームを脱出・ターニアを探す】
【サイファー(右足軽傷) 所持品:破邪の剣、破壊の剣 G.F.ケルベロス(召喚不能) 白マテリア 正宗 天使のレオタード ケフカのメモ
 基本行動方針:ロザリーの手助け 最終行動方針:ゲームからの脱出】
【ロザリー 所持品:世界結界全集、守りのルビー、力のルビー、破壊の鏡、クラン・スピネル
 基本行動方針:ピサロを探す 最終行動方針:ゲームからの脱出】
【第一行動方針(共通):セフィロスとクジャを倒す 第二行動方針(共通):ゲームからの脱出】
【現在位置:カナーン北西の海岸沿い】

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最終更新:2008年02月16日 14:25
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