FFDQバトルロワイアル3rd資料編@wiki 297話


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第297話:殺人者達


焼ける砂を身に被り、静かにピエールは待つ。
見つめる対人レーダーの光が、何者かの接近を知らせていた。
静かに、ロングバレルRを反応のあった方向に向け構える。
レーダーの反応は近き、その姿をロングバレルR越しの視界に捕らえた。
魔物の本能ゆえか、その視界に捕らえたものを瞬時に理解した。
―自分ではアレには勝てない。
否、だからこそやるのだ。
生き残るのが目的ではない、ああ言う輩こそリュカ様の脅威、それを取り払う事こそ我が使命。
―もっとも、あの方はそんな事など望まないだろうが。
それでもやるのだ、そんな人だからこそやるのだ。
変わらぬ決意を思い直し、ピエールはロングバレルRの引き金を引いた。

足元を汚す砂を気にしつつ、クジャは砂漠を進む。
しばらく進んだところで青い渦がクジャの視界に入った。
瞬間、刺すような殺意と共に左のほうで何かが光った。
銃声とほぼ同時にクジャは横に跳ぶ。
そして、銃弾はクジャの左腕を掠めた。
「あの渦を囮に横から狙撃といった所かな、でもまあ、残念だったね」
狙撃のあった方向を見つめ、どこか得意げに語り、クジャは笑う。
不意打ちに失敗したピエールは砂の中から姿を現す。
「おや魔物だったとはね、まったく醜いね」
そういいながら、戦闘中とは思えないほど自然に、クジャがピエールに向かって歩く。
それをロングバレルRで狙撃するも、全て最小限の動きでかわされる。
そしてクジャが数メートルに迫った頃、ロングバレルRはカチ、カチと終わりを告げる音を鳴らした。
「弾切れかい?」
クジャは見下すような、寒気の起こる笑顔を向ける。

ピエールはロングバレルRを投げ捨て、呪文を紡ぐ
「イオ」
その魔法はいつかと同じく周囲の砂を巻き上げる。
ピエールは対人レーダを頼りにウインチェスターを取り出しにクジャを狙撃した。
否、しようとした。
スッ 構えたとウインチェスターに、砂埃の中から伸びた腕が優しくかかる。
そして、砂埃は晴れてゆき、ピエールの視界を、きれいな銀髪が覆った。
「砂を巻き上げた程度で、この僕の目くらましになるとでも思ったかい?
 いったい誰を相手にしていると思っているんだい?
 まったく…服が汚れてしまったじゃないか、蛆虫は蛆虫らしく無駄な足掻きは止めなよ」
そういってクジャはピエールに向け手のひらを広げた。

「さあ、死ね」
クジャの腕が輝き魔法を紡ぐ。
―ここまでか、リュカ様…申し訳ありません
そう思い、ピエールは死を覚悟した。
だが、ピエールを貫くはずだった魔法は完成されることは無かった。
砂漠に乾いた音が響く。
同時に、クジャの体が大きく空を舞う。
数メートル飛ばされた体は、旅の扉の目の前に投げ出された。
ピエールは驚き、銃声のあった方向を見つめる。
そこにいたのは長い黒髪の若い女が一人。
その風貌は、とてもこのゲームに乗るような人間には見えなかった。
だが、その目を見た瞬間、ピエールの背筋は凍った。
「フフッ…クラウド…私、死なないよ、必ず生き残るから…」
ボソボソと呟きながら女はピエールに銃口を向ける。
そして何の躊躇いも無く引き金を引いた。
ピエールはその銃弾をかわし、ウインチェスターで応戦した。

激しい銃撃戦を繰り広げるその横で
「…許さない」
ユラリと、血の滲むわき腹を抑えながらクジャが立ち上がった。
その雰囲気は、先ほどのまでのどこか余裕のあるような雰囲気ではない。
どこか鬼のような、殺意だけで人を殺せるような、そんな殺意をまとっていた。
「許さない…絶対に許さない! 蹂躙されるだけの虫けらの分際で、この僕をッ!!」
叫ぶクジャの腕が光る。
「さあ、絶望の叫びを上げながら、死ね!」
フレアが完成すると同時にクジャは旅の扉に飛びこんだ。
残されたフレアは砂を巻き上げ、辺り一面を飲み込んだ。

【クジャ(HP 1/10 負傷、MP消費)
 所持品:ブラスターガン 毒針弾 神経弾
 第一行動方針:新フィールドへ  第二行動方針:皆殺し 最終行動方針:最後まで生き残る】
【現在地:新フィールドへ】

【ピエール(HP3/5程度) (MP1/2程度)
 所持品:鋼鉄の剣、青龍偃月刀、魔封じの杖、ダガー、死者の指輪、オートボウガン、魔法の玉、毛布、
 ウインチェスター+マテリア(みやぶる)(あやつる) 対人レーダー
 第一行動方針:砂に紛れ潜伏し、参加者を襲う  基本行動方針:リュカ以外の参加者を倒す】
【ティファ 所持品:コルトガバメント(予備弾倉×4)、エアナイフ
 第一行動方針:目に映るものを全て殺す 基本行動方針:他人を殺してでも生き延びる 】
【現在位置:西部砂漠の旅の扉近く】