FFDQバトルロワイアル3rd資料編@wiki 209話


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第209話:加勢


「なんだ!?あの音は!」
今まで城下町で繰り広げられている交戦に気付くこともなく、城裏で調べ物をしていた3人、キーファ、ジタン、リノアは凄まじい爆発音と振動によりようやく外の異変に気づいた。
「城下町の方だ!!行ってみるぞ!!」
そう真っ先に告げ、ジタンが走り、それに並んでキーファとリノアが続く。
城門から外を見ようとしたその時、目の前が一閃し、それに続くように激しい爆発が次々と起き、辺りは爆発の際に生じた硝煙により包まれた。
そのせいでろくに辺りを見渡せなかったが、とんでもなく強い奴が襲撃している、ということは容易に判断できた。
煙が晴れ、うっすらと視界が良くなったその時、彼らは観てしまった。
銀髪で、異様な雰囲気を携えた男――攻略本で見た強さSの男、クジャの姿を。
「嘘だろ…あいつがやったのかよ!」
キーファはそう悪態をついた。――最悪だ。Sという強さを目前として蒼白な表情にならざるをえなかった。
だが、それ以上に驚愕の表情を浮かべた者がいた。
その当事者、ジタンは2人に何1つ言わず、飛び出していった。
「バカ!一人で行くな、やられるぞ!!」
「待って!一人でいっちゃ駄目よ!」
2人が咄嗟にそう叫んだが、一瞥することもなく走り去ってしまった。


――何故だ。
俺は間違えていたのか。やはりアイツは心底悪なのか…?
だがあの時アイツは、確かにこう言ってくれた。

ジタン、生きるんだ……、と。

その言葉には確かに偽りが無かった筈だ。
いや、それだけではない。
密かに瀕死の状態にも関わらず、仲間達の脱出の手助けもしていた。
アイツは確かに、人を殺すのも平気で行なっていたし、テラとガイアを支配しようともしていた。
でも、最後には――自分の仕出かした行為に深く後悔をもしていた。
つまり、アイツはまだ人としての心があった。
だから俺は助けた。
――こういうと、誰かを助けるのに理由がいるかい、ってアイツに言ったのが嘘になっちまうな。
それよりも、今こうしてるということはあいつは所詮口先だけの善人だったのか。
だとしたら、それに見抜けなかった俺自身も許せないが、何よりもクジャを許せない――


「あいつが行っちまったんじゃ仕方ないな…。よし、加勢しに行こう!」
先程の表情を消し気持ちを切り替え、威勢よくリノアに告げた。なんだかんだいって、好奇心が人一倍強いのが彼だ。
未知の敵と戦ってみたい、というのもあるし、僅かに開き直りもあるだろうか。だが、他にも理由があった。
(確かに相手は強いだろう、ひょっとすれば死ぬかもな。
でも、ここに居ても助かる見込みは無いだろう。ならばやれるだけやるってもんだ。
それに、あの本には俺の強さがDと表記されていた。
どうしても納得いかねぇ。だから今ここで、俺の強さがDでは無い事を証明してみせる――)
それと同時に、キーファはある重大なことに気づいた。
「そうね、行きましょう!」
リノアも迷い無く快諾したが、キーファの返答は今さっきとは打って変わってやや力の抜けた声だった。
「…すまん、今の俺には最低限の武器もないことを忘れてた…」
そう言うと、キーファは袋から攻略本を取り出した。
「本一冊じゃいくらなんでも戦えねえよ…」
「………」
確かに、もっともの話である。

そう沈黙し合う2人であったが不意に背後から何者かに声を掛けられた。
敵か、と2人は素早く警戒の体勢をとったがその姿は敵とは思えぬ姿である。
その敵とは思えぬ姿、縫い包みのような物に乗っている猫は、2人に叫んだ。
「そこのお二人さん、ボーッとしとらへんで加勢してくださいな!」
何故ケット・シーがここにいるかと言うと、先程ケット・シーはすぐさまリュカに加勢しようとするため、城下町に向かっていた。
しかし城に出てすぐに、フレアスターによる凄まじい爆風、つまりジタンが城外に出るよりも前に再びアリアハン城に飛ばされ、そして今偶然キーファ達と鉢合わせしたというわけだ。
今まで互いに人がいることに気づかなかった理由は、全ては爆発の際に生じた硝煙であった。これにより互いに姿が今になるまで確認できなかったのだ。
そんな事も露知らず猫が喋った事に2人は口を開けて驚いたが、すぐに我に返りキーファがその言葉に答えた。
「そうしようと思ったんだけど、武器がないんだ」
「何いうとんですか、ボクだってありませんよ」
もっとも、ケット・シーはデブモーグリに乗っている限り武器が無くとも戦えるのだが。
「あ…そういえばまだ私の支給品見てないわ。もしかしたら貴方に役に立つ物もあるかも」
そう言って、リノアは袋の中へと手を入れた。
入れてすぐに袋の中から、何やら硬い物の手応えがあり、それを引っ張り出した。
しかしその引っ張り出した物を見て、2人は目が点になった。

「………釘バット?」
その通り、そこにはビッシリと釘が打ち込まれたバットだった。
2人はそれを呆れがちに見ていたが、ケット・シーだけ反応が違っていた。
「おお、あんさん方運いいやなー、それ見た目はごっついですがそこらの剣より強いですよ」
その意外な言葉を聞いて釘バットに希望を持てたのかは分からないが、黙ってキーファに手渡した。
キーファはそれを黙って見詰め、
「……ハハ…まあ背に腹は変えられないよな…」
と苦笑混じりに言いながら釘バットを頂戴し、自分の袋に入れた。
事実、その武器はそこらの剣より確かに強いことを知らずに。
「えっと…他に何かあるかな…?」
再びリノアは袋の中に手を入れようとしたが、その行動は咎められた。
「ちょっと、こんなのんびりしとる場合じゃないんや、残りの支給品はあとで見とって下さい!」
そう言うとケット・シー(デブモーグリ)は強引に2人を掴んだ。
「え…お、おい!」
「きゃっ…ちょっと!」
二人の反対も聞かずに、ケット・シーは2人を掴んだまま駆けていった。

【キーファ 所持品:攻略本 釘バット(FF7)
 第一行動方針:ジタンに加勢 第二行動方針:フィンと合流しゲーム脱出】
【リノア 所持品:不明(2つ以内、何も無い可能性もあり)
 第一行動方針:ジタンに加勢 第二行動方針:スコールを探す+首輪解除手段を探す 最終行動方針:ゲーム脱出】
【ケット・シー 所持品:正宗 天使のレオタード
 第一行動方針:リュカのもとに行く 基本行動方針:リュカを守る】
【現在位置:アリアハン城門→城外へ】

【ジタン 所持品:英雄の薬、厚手の鎧、般若の面
 第一行動方針:クジャを倒す 第二行動方針:仲間と合流+首輪解除手段を探す 最終行動方針:ゲーム脱出】
【現在位置:アリアハン城門→クジャの場所へ】