535話

第535話:空回りの深夜


「ふう………」
完全に炎に包まれた宿屋を前にしてため息をつく。
それが安堵のためなのか、それとも出鼻を挫かれたためなのかは分からない。
宿屋まであと少しというところで、エリアが赤髪の男と金髪の女に背負われて助け出されたところを目撃したのだ。
エリアの顔は名簿で確認した。背負われていたのは彼女に間違いない。
彼女らは井戸のほうへと向かっていた。ならば、エリアのほうはもう心配ないだろう。
サックスやカインから聞いた、赤髪の男がいたのが気になったが、
まさか自分で助け出しておいてからわざわざ殺すようなバカもいまい。
それよりもちょっとの間とはいえ、緑髪の男の傍から離れてしまった。
アンジェロがちゃんと見張っていてくれていると思うが、少々心配だ。戻ろう。
途中、ふと怪物のほうを見ると、顔に真っ白のレーザーが直撃していた。
マッシュの仕業だろう。その後、大きな地響きがした。

「ふう…」
平原の真ん中で小さなため息をつく。
寝かせておいた緑髪の男の姿はなく、アンジェロの姿もない。
死体も血の跡も争いの痕跡もないから、誰かに殺されたということはないのだろうが、一体どこへ向かったのか。
南へ逃げたということはまずない。ウルにいる連中の仲間なら村へ向かうか留まるかするだろうし、
逆にやつが殺人者ならばやはり今の村へ向かって逃げ遅れた連中を殺害するだろう。
怪物は地響きを立てて倒れたが、仕留めたのかは分からない。一方で、村のどこかにはあの緑髪の男、いなくなったアンジェロ。
今ここに留まっておく意味はない。では、どこへ行く?

【スコール
 所持品:G.F.カーバンクル(召喚○、コマンドアビリティ×、HP1/4)、G.F.パンデモニウム(召喚×)
 吹雪の剣、ガイアの剣、エアナイフ、ビームライフル、セイブ・ザ・クイーン(FF8)
 天空の兜、貴族の服、オリハルコン(FF3) 、ちょこザイナ&ちょこソナー、ひそひ草
 ヘンリーの武器(キラーボウ、グレートソード、デスペナルティ、ナイフ)
 アイラの支給品袋(ロトの剣、炎のリング、アポロンのハープ)
 第一行動方針:臨機応変に動く
 第二行動方針:アーヴァインと緑髪(緑のバンダナ)の男、及びエドガーを探す
 基本行動方針:ゲームを止める】
【現在位置:ウル南方の草原地帯】

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最終更新:2008年02月16日 22:21
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