349話

第349話:目つきの悪い金髪の男


「なんだろう、これ」
浮遊大陸に降り立ったイザは、足下に何か紙切れを見つけた。
「なんですか、その紙?」
それに気づいたロザリーがイザに声をかける。
「いや、そこに落ちてたんですけど」
「なにが書いてあるんですか?」
「まだボクも読んでないんだけど、えぇっと…」

『キンパツニキヲツケロ』

そこには、明らかに血で書かれたであろう文字が書かれていた。
「……金髪」
「金髪…」
二人は呟き、同じ方向を見つめた。

「あん? 何だよ」
二人が見つめるそこには、目つきの悪い金髪の男、サイファーが視線に気づきこちらを見つめ返していた。

「あんだよ、じっと見やがって…。ん、なんだその紙」
「いや、なんでもない」
イザは慌てて首を振った。
「貸せ」
そう言ってサイファーはイザの手から紙を奪う。

「『キンパツニキヲツケロ』…なんだコリャ。っておい、何で離れる」
「なんでもないさ、うん。なんでもない」
「そうですわ、ホホホ」
そう言いながらもロザリーとイザはサイファーから距離をとる。

「…お前等な…俺の事な訳がねえだろうが!」
大声をあげサイファーが怒りを露にする。
「冗談だって、冗談」
「そうですわ、ホホホ」
そう笑いながら、二人はサイファーのもとに戻っていった。

「…全く」
頭を押さえ、サイファーはため息をついた。
「けど、まじめな話、それが誰かが死ぬ間際にばら撒いたものだったら、危ないかも知れない」
「なにがだよ?」
突然の真面目なイザの言葉に、思わずサイファーは聞き返す。

「これを見た誰かがサイファーを見て、犯人と思って襲い掛かってくるかもしれないだろ?」
「…たしかにな、これだけ情報が曖昧だと犯人が特定出来ないからな」
「特にサイファーは疑われやすいと思うし」
「何でだよ?」
「目つきが悪い」
サイファーはイザの頭を殴った。

「余計なお世話だ!」
大声で怒鳴りサイファーは、紙切れをザックに放り込み海岸沿いを歩き始めた。
「だから、誤解を受けやすいって事だよ。気をつけなよ本当に」
頭を摩りつつ、先を行くサイファーの背中に声をかける。
「わってるよ、んなことは」
「それに、本物の犯人の金髪にも気をつけないと」
「ああ、わってるよ」
先を行くサイファーその後を追って、イザとロザリーも海岸沿いを歩き始めた。

【イザ(HP3/4程度) 所持品:ルビスの剣、エクスカリパー、マサムネブレード
 基本行動方針:同志を集め、ゲームを脱出・ターニアを探す】
【サイファー(右足軽傷) 所持品:破邪の剣、破壊の剣 G.F.ケルベロス(召喚不能) 白マテリア 正宗 天使のレオタード ケフカのメモ
 基本行動方針:ロザリーの手助け 最終行動方針:ゲームからの脱出】
【ロザリー 所持品:世界結界全集、守りのルビー、力のルビー、破壊の鏡、クラン・スピネル
 基本行動方針:ピサロを探す 最終行動方針:ゲームからの脱出】
【第一行動方針(共通):セフィロスとクジャを倒す 第二行動方針(共通):ゲームからの脱出】
【現在位置:カナーン北西の海岸沿い】

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最終更新:2008年02月16日 23:34
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