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ひとつの物語

プロローグ


フランテル大陸の極東地方に彼は生まれた。
彼は、かつては大剣を肩に担ぎ大陸を渡り歩いていた父親に剣術を叩き込まれ、幼少時から鍛錬の毎日を繰り返していた。
だが、彼は剣使いとしては決して優秀な方ではなく、その少し臆病な性格からか剣術よりも自分を守るスベを磨いていった。専ら盾を扱うことを好んだ。

彼が青年と認められた際に、晴れて剣士としての称号を得た。
鋭く尖った剣を構え、硬く重みのある鎧をまとい、目深にかぶった兜に、綺麗に磨かれた盾をもう一方の腕に引っ掛けているその姿は、どこから見てもいっぱしの剣士そのものだった。

彼は町の外でモンスターと闘うことで黙々と経験を積んでいった。
また、その性格からか、よく町人の頼みごとを聞いていた。人に手紙を届けたり、迷子の犬の行方を探したり、時にはモンスター退治を頼まれることもあった。

彼は、この古都の中で、自分自身が比較的力を持っていると確信していた。まだ経験の浅い冒険者がひたすらコボルトを叩いているのを傍目に、何処か心地良い気分になっていつの間にか町の外に出なくなっていた。
遊びに呆ける毎日。だが、彼は孤独だった。

そんなある日のこと。
彼がいつも通り町でゆっくり休んでいると、なにやら町中で叫んでいる女性がいた。
そちらに目を向けると、どうやら軽装に身を固めたアーチャーらしく、その体付きと身に付けた装備品で並みの冒険者でないことがすぐに分かった。
彼は何を思ったのか、そのアーチャーに声をかけた。


この大陸には「RedStone」という伝説の赤い石を求めて、冒険者が大勢集まってきている。
そんな冒険者たちが怒涛を組み、ひとつの集団として集まることでより情報を集めやすく、時には助け合いながらも生き抜いているという噂が、長く町に居座っている彼の耳には届いていた。

その集まりを「ギルド」という。

どうやら彼女はそのギルドを作るつもりらしく、彼に話に乗らないかと尋ねてくる。
彼には時間があった。彼はすんなりと承諾し、彼女が誘った他の仲間がいるらしい場所へと誘導される。
そこには3人の男がいた。
二人のウィザードと一人のビショップ。
片方のウィザードはどこか物静かで、うつむきがちに建物の隅に佇んでいる。もう片方のウィザードはそれとは対照的に、理知的な顔をこちらへ真っ直ぐ向けている。
また、体格の良さげなビショップはこちらには視線を向けずに静かに祈りをささげていた。
剣を腰に据えた彼はすぐに彼らが自分よりもツワモノであるということを悟った。
剣を据えた彼と弓を担いだ彼女が近づくと、こちらに視線を向けていたウィザードが彼女に声をかけた。

「むつみ。」


こうして彼は、ギルド「極道組」の一員として、その旗をあげることとなる。
そして、自分よりも遥かに強い者たちの存在を知ったとき、彼は迷いなく町の外へと旅立っていた。


後にこの大陸に「極道組」の名前が知らしめられることとなる。
少し臆病だった彼はいつの間にか、自分のギルドの為に命を懸ける本物の剣士になっていた。


「極道組よ。永遠なれ・・・」


  • 不慣れな日本語でかいてミマシタ。 -- (ロンギヌス) 2005-08-10 01:24:10
  • 懐かしいですな・・・(´・ω・`)極道も設立から8月で半年になるとです
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