恥子4

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恥子 第四章 面影 中学生の頃、大好きだったお兄ちゃんがいた。 本当のお兄ちゃんではないけれど、 大学生で1人暮らししているお兄ちゃんは私とよく気が合った。 私はそのお兄ちゃんの家によくお邪魔して、 ゲームで遊ばせてもらっていた。 お兄ちゃんは沢山ゲームを持ってて ゲームの薀蓄にも詳しい、私にとってのヒーローだったのだ。 「お兄ちゃん、これなあに?スーパー32Xって? また新しいの買ったんだ」 「メガドラの拡張ハードなんだぜ、セガはこういうの 出すから好きなんだよなあ」 「ふーん、お兄ちゃんってほんとオタクだね」 「う・・・うるさいな・・・・オタクじゃねえよマニア!」 「違いわかんないってばあ」 等と軽口を叩いたりして、いつものように 仲良くゲームをしていたのだが、 その日はたまたま彼の様子がおかしかった。 ソワソワしたり、チラチラ私を見たり、 落ち着かない様子だった。 「そろそろご飯の時間だから帰るね」 「・・・・なあ、聡子、今日はうちで飯食ってけよ」 「えー、お母さんに叱られちゃうよ、ダメだってば」 「たまにはいいじゃん、な?もうちょっと聡子と遊びたいんだ」 「今日のお兄ちゃん変だよ・・・?どうしたの?」 しばしの沈黙、それを破ったのは私だった。 「ちょ・・・何すんのお兄ちゃん!」 お兄ちゃんが私に覆いかぶさってきたのだ。
恥子 第四章 面影 中学生の頃、大好きだったお兄ちゃんがいた。 本当のお兄ちゃんではないけれど、 大学生で1人暮らししているお兄ちゃんは私とよく気が合った。 私はそのお兄ちゃんの家によくお邪魔して、 ゲームで遊ばせてもらっていた。 お兄ちゃんは沢山ゲームを持ってて ゲームの薀蓄にも詳しい、私にとってのヒーローだったのだ。 「お兄ちゃん、これなあに?スーパー32Xって? また新しいの買ったんだ」 「メガドラの拡張ハードなんだぜ、セガはこういうの 出すから好きなんだよなあ」 「ふーん、お兄ちゃんってほんとオタクだね」 「う・・・うるさいな・・・・オタクじゃねえよマニア!」 「違いわかんないってばあ」 等と軽口を叩いたりして、いつものように 仲良くゲームをしていたのだが、 その日はたまたま彼の様子がおかしかった。 ソワソワしたり、チラチラ私を見たり、 落ち着かない様子だった。 「そろそろご飯の時間だから帰るね」 「・・・・なあ、聡子、今日はうちで飯食ってけよ」 「えー、お母さんに叱られちゃうよ、ダメだってば」 「たまにはいいじゃん、な?もうちょっと聡子と遊びたいんだ」 「今日のお兄ちゃん変だよ・・・?どうしたの?」 しばしの沈黙、それを破ったのは私だった。 「ちょ・・・何すんのお兄ちゃん!」 お兄ちゃんが私に覆いかぶさってきたのだ。 「や・・・へんたい!やだ!ちょっ・・・んっ」 お兄ちゃんの唇で言葉を封じられる私。 生暖かい舌が口の中にねじ込まれてくる。 右手はシャツの中に侵入し私の胸をまさぐる。 大好きなお兄ちゃんがこんな事をするなんて 信じられなかった。屁理屈好きでオタクで 神経質でだけど優しいお兄ちゃんは、 私を犯そうとするケダモノになってしまった。 別にお兄ちゃんになら私をあげてもよかった。 お兄ちゃんの事を想って自慰行為に耽った事もあった。 だけどこんな形で結ばれるのは嫌だったのだ。 私はお子様で、恋愛というものに憧れていたから 手を繋いでデートしたり、恥じらいながらキスをしたり。 ブスで人見知りをする私は「オク手」だったのだ。 なのに今私にのしかかっている大好きな人は、 私のパンティを下ろし、乱暴に秘所を撫で回している。 私はアタマの中がメチャクチャになって、 ボロボロと涙を零しながら彼の思うがままになった。 私の妊娠が発覚したのはそれから二ヵ月後だった。 あれからお兄ちゃんを避けて会わなくなったけど、 何度も私の中に出された事が怖くてしょうがなかった私は、 お母さんに泣きながら打ち明け、 産婦人科に連れられていったのだ。 両親は激怒し、強姦で告訴すると息巻いていたが、 お兄ちゃんを遠い街に引越しさせる事、 中絶費用を含め多額の慰謝料を払う事、 なによりこの事件を大やけにすれば私の将来にも 関わるという事で、相手の両親の和解に応じ、 お兄ちゃんは私にサヨナラも言わずに去っていった。 だけど、どこから漏れてしまったのか 学校では私がレイプされて中絶したというウワサが 広まっていた。 それからだ、私がヒキコモリになったのは。 高校は通信制でなんとか卒業したが、 私を不憫に想った両親は私の欲しいものを 何でも買い与えてくれ、ゲームやアニメや同人誌に囲まれ 家に閉じこもるヤドカリとなったのだ。 私は彼を恨んでいるだろうか。 大好きだったお兄ちゃん。 私を犯したお兄ちゃん。 今でも破瓜の痛みを思い出す。 彼の体温を思い出す。 私の人生を狂わせたお兄ちゃん。 もし目の前に現れたらどうするだろう。 怒りのあまり包丁を彼の胸に突き立てるだろうか。 ううん、それはない。 むしろ私はお兄ちゃんにもう一度会いたいのかもしれない。 だって、お兄ちゃんにとてもよく似た人を見つけて 私の胸が高まるのを感じた。 あの人を見ているとお兄ちゃんを思い出す。 屁理屈ばかり言うオタクで神経質なお兄ちゃん。 A助様@お兄やん その人に、お兄ちゃんの面影を感じたから。

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