恥子5


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恥子 第五章 リビドー

FF7のセフィロスのテーマが流れる。
メールの着信音だ。
嫌な予感がして携帯を見る。

ごめん^^;
急に用事が出来た(;つД`)
また今度連絡するね ヴァイス

「・・・・・・・」

こういうのは慣れっこだし別にいい。
けど会ってもくれないのはやっぱり堪える。

私はなんだか胸が苦しくなって、
ファーストフード店に入りトイレに駆け込んで
胃の中がカラッポになるまで嘔吐した。
来る途中に電車で食べたポッキーと
鼻水と涙でグシャグシャになる。
「うっ・・・ううっ・・・う・・・」

泣く。私は泣く。

あんなに優しい人だと思った彼も
やっぱりみんなと同じだったのだ。

「フェミナの事好きだよw」

「会いたいなw遊ぼうよw」

「じゃあ○○駅前で2時ねw」

彼からのメールを読み返す。
もう、多分、二度とメールが来る事はないだろう。
いつもそうだ。

セットメニューを注文し席に座る。
ほんとうなら向かいには彼がいたはずなのに。

ガツガツと無言で目の前のジャンクフードに貪り付く
脂肪分はいい。ストレスを解消してくる。私の楽しみ。

オレンジジュースを啜り、ようやく気持ちが落ち着いてくる。
冷静になって今までの状況を思い出してみる。

ライジングオンラインというネットゲームがある。
通称ROと呼ばれる韓国製の人気ゲームだ。
私はそのゲームをもう4年もプレイしている。
朝から晩まで一日中のめりこんだこともある。
そこで私は「フェミナ」という名を持っている。
この4年間私は本名で呼ばれる事より「フェミナ」と
呼ばれることの方が遥かに多かっただろう

仮想現実の世界で私は、おしとやかで、明るくて、
ちょっとオタクで男の子にモテモテなフェミナとなるのだ。
そしてフェミナはその世界で何度も恋をした。
今回は・・・何度目だったろう、忘れた。

高校二年生のヴァイス君は、私とゲーム内で結婚までした仲だ。
チャHもいっぱいしたのに、フェミナとホントに結婚したいって言ってくれたのに

彼は待ち合わせた私を一目見て、簡単に決断を下した。
私は見たのだ。チラチラとこちらを伺っている
オタクっぽい少年の姿を。
そりゃあ私だってもうちょっとマトモな人がいいな、なんて
思っちゃった。けどこんな仕打ちは酷い。

私がデブだから?私がブスだから?

もちろんそうだろう。単純だけどそれはとても
罪深い事なのだろう。

お気に入りのゴスロリで決めてきたのに
彼にはお化けにでも見えたのか。

もういい。
もういい。
もういい。

帰宅した私はパソコンを立ち上げ2chブラウザを開き

「童貞任豚って女と喋った事あるの?」

いつものようにスレッドを立てた。