恥子10


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恥子 第十章 異常者

私はうつろな目で呆然とモニタを見つめていた。

何度見返してもそこに書いてある事は同じだ。

「あなたがこんなに空気の読めない馬鹿だとは
思いませんでした。私を騙していたこと含め
非常に遺憾ですね。正直ウザいですよ。
所詮女なんてこういう生き物ですね。
以後俺に関わらないでください。爆笑」

……。

言葉が出ない。

こんな事になった経緯を振り返る。

A助様が2chでいつものように闘っていた時
私は彼の力になりたくて、それを
してしまったのだ。ううん、初めから
コテハンは捨てたのはそれが目的だったのだ。

私は、彼の書き込んだスレッドに擁護の書き込みを
して回った。「さすがA助様!!」「名無しは死ねよww」
などまあ、くだらない駄レスだけれども。

正直ゲハ板から離れて飢えていた私は、いつのまにか
恥Wiiになってしまったのだ。もう一人の自分が目覚めてしまったのだ。

「お前は僕ちんだろう?僕ちんはお前だ(^0^)」

“恥Wii”の言葉を思い出す

私は私と私ではない私の境目を失ってしまったのか

そして名無しで書き込んでいても、やはりバレバレだったのだ
A助が恥Wiiの人格で自演擁護していると言われだした。
もちろん私とA助様は別人ではあるけれども、
コトは大きくなり叩きスレッドが立つなどし、
とうとうA助様に追求された、そして彼はとても怒った。

なぜ擁護などしたのか、俺のプライドを傷つけるな、と
それになにより、私が恥Wiiだったことに。

そして、私はA助様に嫌われてしまったのだ。

なんだか納得いかない気持ちもある

ゲハ板の嫌われ者恥Wiiだろうが、一人の女なのだ
A助様は私に優しく接してくれてたじゃないか

けど、そんな愚痴を言っても取り返しは付かない
納得いかなくても、現実は非常なのだ。

現実、かあ・・・。
現実のA様は何をしているんだろう。
「お兄ちゃん」と重なる彼。
ひょっとしてA助様はお兄ちゃんだったりするのかなあ・・・。

ううん、そんなわけ無い。それはありえない。
だって、お兄ちゃんとA助様は名前が違うもの。

A助様の名前は、「吉田宗」
これは確かだ。

一度A助様がプロバイダメールであて先を間違えて
私にメールを送って来た事があった。
その時のメールの名義が吉田宗だったのだ。
A助様は私に秘密にしておいてと言ったけれども。

ふと、A助様とのやりとりを見返す。
メッセージやメールのログに目を通す。
岡山に住んでいる トイざラスとジャスコが近くにある
分かった事はこれぐらいだった。
―なぜそんなコトが気になったのか

逢ってみたいだなんて馬鹿げた思考が頭に浮かんだからだ。
分かってる、それではタダのストーカーだ。異常者だ。
しかも私はA助様に嫌われてしまった。
もう彼との繋がりは途絶えてしまったのだ。

だけども、私は。

きっと異常者なんだろう。

そして私は準備を始めたのだ。