ベトナム社会主義共和国は、東アジア・東南アジアのインドシナ半島東岸にある南北に長い国。
北を中華人民共和国と、西をラオス、カンボジアと国境を接する。
東は、南シナ海に面し、フィリピンと対する。
首都はハノイ。
公用語はベトナム語である。
また、フランスの植民地であったことからフランス語もわずかに聞く。
我々が普段聞くベトナム語はハノイで多く使われている。
日本で言う方言のようなものも当然存在し、南北によって単語の言い方が変わる物もある。
国土面積は32万9241平方キロメートル。
(日本から九州を省いたのと同じくらい)
人口は約8416万人。
民族は主にキン族と呼ばれる人種が多いが、その他53の民族がいる。
宗教は主に仏教が中心。
寺院などのデザインは日本や中国の寺に近い。
政体は社会主義である。
ハノイの1月の平均気温は16度、7月が29度程度である。
ハノイ日本人学校では大体5月の始めから水泳の授業が始まる。
お金の通貨はドン
1ドル=約16000ドン程度である。
これはベトナムの主要通貨であった銅銭を意味する越語ドンティエンに由来する。
日本の銅銭・寛永通宝はその材質の良さから、東アジアの基軸通貨の一つとして流通し、
国際取引の決済に使われていた。
ベトナムは物価が安く、市場などに行けば食料品や衣類が安く売っている。
しかし衛生面においては日本ほどしっかりしていないので注意。
水道の水は飲めないので注意!
過去に蚊に刺されてC型肝炎になったり、デング熱になったり、りんご病に感染したというケースも。
ベトナムでは主にサッカー、バドミントン、そしてダーカウという遊びが流行っている。
サッカーは過去にアジアカップが開催されたり、日本と同様国内のリーグチームがあったりと、Jリーグに似ている。
バドミントンはよく公園で遊んでいる様子が見られる。
ダーカウとは、バドミントンのシャトルのような物で蹴って遊ぶ、ベトナム風蹴鞠である。
幅広い年齢層の人に人気があり、日本のテレビ番組ではベトナムに行ってダーカウの勝負を申し込んだと
報道するような番組も存在する。
その為日本での知名度は意外と高い。
また、ハネは5000ドン(約46円前後)で普通に売っている。
実は紀元前5世紀の中国で始まった「ティーチェンズ(Ti Jianzi)」を起源とする、歴史ある遊びなのだ。
これは東南アジア全域で広まっただけでなく、1936年のベルリンオリンピックで中国人選手が披露したことがきっかけで、
ヨーロッパでも「コックシャトル Cockshuttle」などと呼ばれて急速に普及し、今では世界大会も行われている
(バドミントンのようにネットを挟んで対戦する)。
実は意外と難易度は高い。
ベトナム人の性格、人柄などについて
ベトナムは、社会主義国であるが、すでに20年以上前の1986年に、市場経済システムが導入され、対外開放を柱とした
路線が進められている。また、ベトナムは、仏教国であるとともに、米作を主としているため、国民性が日本人に通じるものがある。
人柄は、温厚で謙虚そのもので、かつての日本の良き時代を想起させる。このため、日本企業の進出も増加し、また、文化や学術関係の
交流も活発になっている。
親日である為か、時々「ナカータ(中田英寿のことと思われる)」とか、「アジノモトー」と言ってくることも。
また、韓国人は酷く嫌っているという。
その理由としてベトナム戦争中に、韓国兵による大量レイプ事件があった説が存在する。
勤勉で仕事を真面目に行い、女性も社会進出をしつつある。
しかし、トイレの後に手を洗わないなど、やや汚い面もある。
ベトナム国内では年々日本語教育が高まっており、国交はますます深まっている。
日本語の授業は日本の英語の授業と違ってまだ全国展開をしていないが、いずれそうなるだろう。
日本人の英語より、ベトナム人の日本語の方が上手いという説もあるが・・・
ベトナムの交通機関について
近年ではバスの増加に伴い、移動がより楽なものへと変化した。
日本と違って地下鉄が開通しておらず、基本的に列車や車での移動が多い。
地下鉄に至っては2010年前後辺りに開通するとの噂。
ベトナムの祝祭日
1月1日 正月
旧暦12月31日~1月3日 旧正月(テト)
旧暦3月10日 フンヴオン(雄王、紀元前にベトナム北部を初めて統一したとされる王家)を祭る日
4月30日 南部開放記念日
5月1日 国際労働日
9月2日 建国記念日
※ハノイ日本人学校では、日本の祝日は休みとならない
ベトナム料理について
中国文化やフランス文化などの影響を受けている。
ベトナム料理にはNước mắm(ヌックマム)と呼ばれる魚醤などの発酵調味料、
米などが多く使われている。
調理方法は基本的に中華料理に共通するものが見られるが、魚は、日本料理やカンボジア料理のように
直火で焼く場合があるのが中華料理とは異なる。 また、料理の付け合せなどに野菜やコリアンダー
(ザウムイ、rau mùi)、ドクダミ、バジルなどの香草類をふんだんに用いることで、味付けにも中華料理と
違いがある。
また、日本で言う関東と関西でうどんのスープの味などが違うように、ベトナムでも
味付けの違いを南北で体感出来る。
濱ファンKオススメのベトナム料理
ベトナムで最も有名な麺類。
中華料理の平打ちライスヌードルの類。米麺に牛骨から取ったスープをかける。
中に入っている肉が牛肉だとフォー・ボーと呼ばれ、豚肉だとフォー・ガーと呼ばれる。
ベトナム国内では非常に安く売っている。
フォーに次ぐ有名なベトナム料理の一つ。
ブンとは丸麺のことであり、チャーは炭火焼肉のことである。
これも麺類の一種であり、炭火焼き肉、肉団子、青いパパイヤが入ったヌクマムベースのタレに、
香草類とブンをつけて食べる。
揚げ春巻きと一緒に食べることで美味しさうp。
ベトナム国内ではネム、チャーズォーと呼ばれる。
ひき肉や春雨、キクラゲなどをライスペーパーで包み、ヌックマムを付けて食べる。
これも人気が高い。
豚肉と、ロットと呼ばれる葉っぱの炒め物。
ベトナム風豚肉ハンバーグともいえる。焼く時に強烈な匂いが出るが、味は一度ハマると
いつまでも食べたくなるような味。
ベトナムのサラダの一種。
空芯菜とニンニクを炒めて作る。整腸作用あり。
ベトナムの略史
年月 略史
1883年 フランスの保護国となる。
1945年 ベトナム民主共和国成立。
1949年 ベトナム国(親仏)成立。
1954年 ジュネーヴ停戦協定により南北分割。
1955年 南部でベトナム共和国成立。
1965年 米軍直接介入(北爆)開始。
1973年 パリ和平協定調印。
1975年 ベトナム共和国政府無条件降伏(サイゴン解放)
1976年 南北統一(ベトナム社会主義共和国成立)。
最終更新:2008年03月10日 00:40