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*個別予測値 パラメータの個別推定値 ([[PosthocParameter]]) を用いた予測値. **例 たとえばこういう感じ. $ERROR Y=F*EXP(ERR(1)) IPRE=F IRES=DV-IRE $EST POSTHOC $TAB IPRE IRES -$EST で POSTHOC 指定をしておく. -$ERROR で IPRE に個別予測値が代入される.IRES は個別予測値での残差. --IPRED としないのは,4 文字までという制限があるため.IPRED としてもエラーにはならないが出力される名前(ラベル)は IPRE になる. -$TABLE で IPRE,IRES を出力する指定をする. **重みつき残差 個別予測値を用いた重みつき残差,も計算できる.その方法は次のとおり. ***個体内等誤差モデルの場合 $EST Y=F+ERR(1) IPRE=F IRES=DV-IPRE IWRE=IRES 等誤差なのですから,重みをつけるも何もありません. 厳密にいうと IWRE=IRES ではなく,IWRE ∝ IRES,すなわち,比例です.正確には,IWRE = IRES / σ です. 重みつき残差のパターンを見たいだけならわざわざ定数係数 σ で補正する必要はない. 重みつき残差が標準正規分布にどの程度近似しているか,を見たい場合にはきちんと補正する必要がある. ***個体内比例誤差モデルの場合 $EST Y=F*EXP(ERR(1)) IPRE=F IRES=DV-IPRE IWRE=0 IF(IPRE.GT.0)IWRE=IRES/IPRE 厳密に言うと,これも「比例」関係に過ぎないのであり,厳密には IWRE = IRES / σ / IPRE である. ***個体内混合誤差モデルの場合 この計算は NONMEM だけで実行するには,少々高度なテクニックが必要になる.しかもそのテクニックは私(管理人)がある方から教えていただいたものなので,ここでえらそうに解説するわけにもいかない. 実は私は,この場合も含めて重みつき残差は NONMEM では計算していない.予測値の TABLE を S-PLUS あるいは SAS なりに取り込み,その統計ソフト内で算出している.この方が自由度が高くて,圧倒的に楽である. たとえば, $EST Y=F*EXP(ERR(1))+ERR(2) の場合を考える.ERR(1),ERR(2) の標準偏差をそれぞれ σ1,σ2 とし,ERR(1) と ERR(2) は独立であると仮定する.このとき, IWRE=IRES/√(σ1^2*IPRE^2+σ2^2) である. 要は,残差をその標準偏差で正規化しているわけである.
*個別予測値 パラメータの個別推定値 ([[PosthocParameter]]) を用いた予測値. **例 たとえばこういう感じ. $ERROR Y=F*EXP(ERR(1)) IPRE=F IRES=DV-IRE $EST POSTHOC $TAB IPRE IRES -$EST で POSTHOC 指定をしておく. -$ERROR で IPRE に個別予測値が代入される.IRES は個別予測値での残差. --IPRED としないのは,4 文字までという制限があるため.IPRED としてもエラーにはならないが出力される名前(ラベル)は IPRE になる. -$TABLE で IPRE,IRES を出力する指定をする. **重みつき残差 個別予測値を用いた重みつき残差,も計算できる.その方法は次のとおり. ***(1) 個体内等誤差モデルの場合 $EST Y=F+ERR(1) IPRE=F IRES=DV-IPRE IWRE=IRES 等誤差なのですから,重みをつけるも何もありません. 厳密にいうと IWRE=IRES ではなく,IWRE ∝ IRES,すなわち,比例です.正確には,IWRE = IRES / σ です. 重みつき残差のパターンを見たいだけならわざわざ定数係数 σ で補正する必要はない. 重みつき残差が標準正規分布にどの程度近似しているか,を見たい場合にはきちんと補正する必要がある. ***(2) 個体内比例誤差モデルの場合 $EST Y=F*EXP(ERR(1)) IPRE=F IRES=DV-IPRE IWRE=0 IF(IPRE.GT.0)IWRE=IRES/IPRE 厳密に言うと,これも「比例」関係に過ぎないのであり,厳密には IWRE = IRES / σ / IPRE である. ***(3) 個体内混合誤差モデルの場合 この計算は NONMEM だけで実行するには,少々高度なテクニックが必要になる.しかもそのテクニックは私(管理人)がある方から教えていただいたものなので,ここでえらそうに解説するわけにもいかない. 実は私は,この場合も含めて重みつき残差は NONMEM では計算していない.予測値の TABLE を S-PLUS あるいは SAS なりに取り込み,その統計ソフト内で算出している.この方が自由度が高くて,圧倒的に楽である. たとえば, $EST Y=F*EXP(ERR(1))+ERR(2) の場合を考える.ERR(1),ERR(2) の標準偏差をそれぞれ σ1,σ2 とし,ERR(1) と ERR(2) は独立であると仮定する.このとき, IWRE=IRES/√(σ1^2*IPRE^2+σ2^2) である. 要は,残差をその標準偏差で正規化しているわけである.

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