$THETA
固定効果 THETA の初期値を指定する.
(下限 初期値) 形式の指定
指定例:
$THETA (0 1.2) (0 34) (0 5)
$THETA (0 1.2) (0 34) (0 5)
THETA が3個ある場合の例である.(0 1.2) と書くと,下限が 0 で,初期値が 1.2 と指定したことになる.CL,Vd 等の PK パラメータは必ず正の値をとるので,下限 0 を指定しておくとよい.
上の例は次のように,行を分けて記述しても構わない.
上の例は次のように,行を分けて記述しても構わない.
$THETA (0 1.2) ; CL (0 34) ; Vd (0 5) ; Ka
; (セミコロン) の後はコメントとして無視されるので,それぞれのパラメータの意味を書き込んでおくと後々便利である.
(下限 初期値 上限) 形式の指定
下限だけでなく,上限も指定したい場合もあるだろう.例えば,絶対バイオアベイラビリティ F1 を求めることができる場合は,上限が 1 となる.そのよう場合には
$THETA (0 0.1 1)
と指定する.
初期値のみの指定
共変量効果を表す THETA,例えば,
TVCL = THETA(1) + (AGE-50)*THETA(2)
における THETA(2) のように,正負どちらの値をとるか事前にはあまりわからないパラメータもある(よく考えればわかる場合も多いが).そのような場合には
$THETA 0.1
と初期値のみを指定する.
値を固定
$THETA (0 FIXED)
と指定すると該当する THETA の値を 0 に固定して,計算過程でそのパラメータの値を変化させない.
さまざまな指定例
$THETA (0 0.1) 0.01 (0 0.8 1) -0.2