カグヤの灯篭

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#right(){&furigana(かぐやのとうろう)&furigana()【登録タグ:&tags()】} |&nicovideo(sm31571703)|&youtube(https://youtu.be/95XcMEnxyTg)| 作詞:[[コウ]] 作曲:[[コウ]] 編曲:[[コウ]] 唄:v flower **曲紹介 >——絶望接種—— > > >第二章「カグヤの灯篭」 -絵:kuroe -2ndアルバム『[[絶望接種]]』収録曲。 **歌詞 (配布歌詞より転載) &small(){&color(#AB9A86){ カグヤが針を刺すと、その民の顔色はみるみる良くなった。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、何時も有難う御座います。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 民は深々と頭を下げ、去っていった。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「ところで姫、その道具は何と云う物なのでしょうか。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 臣下のナツオリが尋ねた。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「これはな、人の病める生気を取り除くことができる、絶望"摂取"じゃ。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 「昔私が傷をつくった時のことを思い出しますね。」}} &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは姫に笑顔を向けた。}} 緩り緩り色付く紅葉の 紅が頰に映る季節は 未だ知らない遊びをす 世の振れも今は無いと誤魔化した 鬼さん此方 魔の在り処 手の鳴る方へ 逝かないで 鬼さん此方 其の温もりよ 夏を引かないで &small(){&color(#AB9A86){ 「戦がもたらすのは絶望だけだ。」 }} 共に携えた醒の鍵 永遠に其の罪も寄り添って 此の世の誰より弱い手を握る 愛した光を失った 人が冀う夢灯篭 幾夜血で流せば戦は終るか &small(){&color(#AB9A86){ 「姫、直にこの城にも火矢が降るでしょう。」}} &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは険しい顔で姫を見つめた。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「民を捨て逃げます。」}} 緩り緩り流るる喜の刻 二人影法師を匿う手 けど未だ未だ答えは無い 問い掛けをそっくり放り追い掛けた 鬼さん此方 魔の在り処 手の鳴る方へ 逝かないで 鬼さん此方 其の輝きで 堕ちた花弁 &small(){&color(#AB9A86){ 「もう少し、これで民を救いたい。」}} 共に駆け抜けた蒼穹天下 人を憂うのは”優”しいと &small(){&color(#AB9A86){ 「姫様はお優しいのですよ。」}} 此の世の誰より強い手で握る &small(){&color(#AB9A86){ 「私が時間を稼ぎます。その間に民を。」}} カゾクを射抜いた魔の手で 願いを託した夢灯篭 何時も変わらない其方だけを映して &small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、限界です。ここを離れます。」}} &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリはカグヤの手を引いて駆け出した。}} &small(){&color(#AB9A86){ 堀の内部まで炎が燃え盛り、二人を飲み込もうとしている。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「絶望を食らい過ぎたのかもしれん。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 見ると、注射器を持ったカグヤの手が赤く爛れていた。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「そういえばあの時、母もこのような手をしていた。」}} 鬼さん此方 死の在り処 手の鳴る方へ 逝かないで 鬼さん此方 &ruby(ばれ){暴露}ずに済めば 冬よ追わないで 鬼さん此方 死の在り処 手の鳴る方へ 逝かないで 鬼さん此方 瞳を差し出せば 闇を買えるか &small(){&color(#AB9A86){ 唯一の退路であった裏門も、無数の兵の火が灯篭の様に揺らめいていた。}} &small(){&color(#AB9A86){ そして降りかかる矢が何本も、姫を庇ったナツオリの躰を貫いた。}} 壊れた世界に壊れた音が 鳴り響いては消えて失せてく &small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、私を置いてお逃げください。」}} 塗り潰してく太陽 其れに抗う月よ &small(){&color(#AB9A86){ 「これは未来を創るための道具じゃ。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 姫様はそう云って、}} 今其の灯を守れるなら &small(){&color(#AB9A86){ 首に針を刺した。}} この身呉れようぞ &small(){&color(#AB9A86){ 「これが絶望"接種"じゃ。」}} 其れを脅かす千の敵は 火を灯した此の億の愛で 唯一を守る化物と為りて &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリアイシテル}} 共に綴り合った日々は 灯篭の灯る月夜に &small(){&color(#AB9A86){ カグヤが鎌を振るうと瞬く間に辺りは血の海となった。}} 再び其方に届けよう 恋も 此処なら良いか 置いて逝くには 鬼の雫が輝いた &small(){&color(#AB9A86){ 絶望の力を使い果たしたカグヤは、元の姿に戻った。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「人は思い出の中では死なぬよ、ナツオリ。」}} &small(){&color(#AB9A86){ そう言い残すと、月の光に混じって溶けていった。}} 涙に射し込む優しい影が 夏折を照らして &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは足元に残された絶望接種を手に取った。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「今の私の最大限の絶望を。」}} &small(){&color(#AB9A86){ そう独り言ちて腕の静脈を刺し、青黒い液体を採取すると}} &small(){&color(#AB9A86){ すぐさまそれを自らの首に押し当てた。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「貴女を取り戻しますよ、必ず。」}} &small(){&color(#AB9A86){ そうしてナツオリは幻遊世界の旅人となった。}} **コメント - うぽつです! -- 名無しさん (2017-07-17 19:06:02) - 冀う=こいねがう -- 名無しさん (2017-07-18 21:01:53) - 歌ってるのはミクなの? -- 名無しさん (2017-07-20 12:44:26) - ↑「flower」が歌ってる -- 名無しさん (2017-07-20 17:33:13) - 仕事早い。流石 -- 名無しさん (2017-07-26 13:58:08) - 暴露ずはなんて読むんですか? -- 名無しさん (2017-07-30 15:29:50) - ↑ばれず -- 名無しさん (2017-07-31 08:10:33) - 夏折(ナツオリ)って、ナツキって読んだりしないよね...? -- アイ (2017-09-16 18:09:48) #comment
#right(){&furigana(かぐやのとうろう)&furigana()【登録タグ:&tags()】} |&nicovideo(sm31571703)|&youtube(https://youtu.be/95XcMEnxyTg)| 作詞:[[コウ]] 作曲:[[コウ]] 編曲:[[コウ]] 唄:v flower **曲紹介 >——絶望接種—— > > >第二章「カグヤの灯篭」 -絵:kuroe -2ndアルバム『[[絶望接種>絶望接種/CD]]』収録曲。 **歌詞 (配布歌詞より転載) &small(){&color(#AB9A86){ カグヤが針を刺すと、その民の顔色はみるみる良くなった。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、何時も有難う御座います。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 民は深々と頭を下げ、去っていった。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「ところで姫、その道具は何と云う物なのでしょうか。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 臣下のナツオリが尋ねた。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「これはな、人の病める生気を取り除くことができる、絶望"摂取"じゃ。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 「昔私が傷をつくった時のことを思い出しますね。」}} &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは姫に笑顔を向けた。}} 緩り緩り色付く紅葉の 紅が頰に映る季節は 未だ知らない遊びをす 世の振れも今は無いと誤魔化した 鬼さん此方 魔の在り処 手の鳴る方へ 逝かないで 鬼さん此方 其の温もりよ 夏を引かないで &small(){&color(#AB9A86){ 「戦がもたらすのは絶望だけだ。」 }} 共に携えた醒の鍵 永遠に其の罪も寄り添って 此の世の誰より弱い手を握る 愛した光を失った 人が冀う夢灯篭 幾夜血で流せば戦は終るか &small(){&color(#AB9A86){ 「姫、直にこの城にも火矢が降るでしょう。」}} &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは険しい顔で姫を見つめた。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「民を捨て逃げます。」}} 緩り緩り流るる喜の刻 二人影法師を匿う手 けど未だ未だ答えは無い 問い掛けをそっくり放り追い掛けた 鬼さん此方 魔の在り処 手の鳴る方へ 逝かないで 鬼さん此方 其の輝きで 堕ちた花弁 &small(){&color(#AB9A86){ 「もう少し、これで民を救いたい。」}} 共に駆け抜けた蒼穹天下 人を憂うのは”優”しいと &small(){&color(#AB9A86){ 「姫様はお優しいのですよ。」}} 此の世の誰より強い手で握る &small(){&color(#AB9A86){ 「私が時間を稼ぎます。その間に民を。」}} カゾクを射抜いた魔の手で 願いを託した夢灯篭 何時も変わらない其方だけを映して &small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、限界です。ここを離れます。」}} &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリはカグヤの手を引いて駆け出した。}} &small(){&color(#AB9A86){ 堀の内部まで炎が燃え盛り、二人を飲み込もうとしている。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「絶望を食らい過ぎたのかもしれん。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 見ると、注射器を持ったカグヤの手が赤く爛れていた。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「そういえばあの時、母もこのような手をしていた。」}} 鬼さん此方 死の在り処 手の鳴る方へ 逝かないで 鬼さん此方 &ruby(ばれ){暴露}ずに済めば 冬よ追わないで 鬼さん此方 死の在り処 手の鳴る方へ 逝かないで 鬼さん此方 瞳を差し出せば 闇を買えるか &small(){&color(#AB9A86){ 唯一の退路であった裏門も、無数の兵の火が灯篭の様に揺らめいていた。}} &small(){&color(#AB9A86){ そして降りかかる矢が何本も、姫を庇ったナツオリの躰を貫いた。}} 壊れた世界に壊れた音が 鳴り響いては消えて失せてく &small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、私を置いてお逃げください。」}} 塗り潰してく太陽 其れに抗う月よ &small(){&color(#AB9A86){ 「これは未来を創るための道具じゃ。」}} &small(){&color(#AB9A86){ 姫様はそう云って、}} 今其の灯を守れるなら &small(){&color(#AB9A86){ 首に針を刺した。}} この身呉れようぞ &small(){&color(#AB9A86){ 「これが絶望"接種"じゃ。」}} 其れを脅かす千の敵は 火を灯した此の億の愛で 唯一を守る化物と為りて &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリアイシテル}} 共に綴り合った日々は 灯篭の灯る月夜に &small(){&color(#AB9A86){ カグヤが鎌を振るうと瞬く間に辺りは血の海となった。}} 再び其方に届けよう 恋も 此処なら良いか 置いて逝くには 鬼の雫が輝いた &small(){&color(#AB9A86){ 絶望の力を使い果たしたカグヤは、元の姿に戻った。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「人は思い出の中では死なぬよ、ナツオリ。」}} &small(){&color(#AB9A86){ そう言い残すと、月の光に混じって溶けていった。}} 涙に射し込む優しい影が 夏折を照らして &small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは足元に残された絶望接種を手に取った。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「今の私の最大限の絶望を。」}} &small(){&color(#AB9A86){ そう独り言ちて腕の静脈を刺し、青黒い液体を採取すると}} &small(){&color(#AB9A86){ すぐさまそれを自らの首に押し当てた。}} &small(){&color(#AB9A86){ 「貴女を取り戻しますよ、必ず。」}} &small(){&color(#AB9A86){ そうしてナツオリは幻遊世界の旅人となった。}} **コメント - うぽつです! -- 名無しさん (2017-07-17 19:06:02) - 冀う=こいねがう -- 名無しさん (2017-07-18 21:01:53) - 歌ってるのはミクなの? -- 名無しさん (2017-07-20 12:44:26) - ↑「flower」が歌ってる -- 名無しさん (2017-07-20 17:33:13) - 仕事早い。流石 -- 名無しさん (2017-07-26 13:58:08) - 暴露ずはなんて読むんですか? -- 名無しさん (2017-07-30 15:29:50) - ↑ばれず -- 名無しさん (2017-07-31 08:10:33) - 夏折(ナツオリ)って、ナツキって読んだりしないよね...? -- アイ (2017-09-16 18:09:48) #comment

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