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「カグヤの灯篭」(2023/12/12 (火) 13:25:46) の最新版変更点
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#right(){&furigana(かぐやのとうろう)&furigana()【登録タグ:&tags()】}
|&nicovideo(sm31571703)|&youtube(https://youtu.be/95XcMEnxyTg)|
作詞:[[コウ]]
作曲:[[コウ]]
編曲:[[コウ]]
唄:v flower
**曲紹介
>——絶望接種——
>
>
>第二章「カグヤの灯篭」
-絵:kuroe
-2ndアルバム『[[絶望接種]]』収録曲。
**歌詞
(配布歌詞より転載)
&small(){&color(#AB9A86){ カグヤが針を刺すと、その民の顔色はみるみる良くなった。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、何時も有難う御座います。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 民は深々と頭を下げ、去っていった。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「ところで姫、その道具は何と云う物なのでしょうか。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 臣下のナツオリが尋ねた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「これはな、人の病める生気を取り除くことができる、絶望"摂取"じゃ。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「昔私が傷をつくった時のことを思い出しますね。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは姫に笑顔を向けた。}}
緩り緩り色付く紅葉の
紅が頰に映る季節は
未だ知らない遊びをす
世の振れも今は無いと誤魔化した
鬼さん此方 魔の在り処
手の鳴る方へ 逝かないで
鬼さん此方 其の温もりよ
夏を引かないで
&small(){&color(#AB9A86){ 「戦がもたらすのは絶望だけだ。」 }}
共に携えた醒の鍵
永遠に其の罪も寄り添って
此の世の誰より弱い手を握る
愛した光を失った
人が冀う夢灯篭
幾夜血で流せば戦は終るか
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫、直にこの城にも火矢が降るでしょう。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは険しい顔で姫を見つめた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「民を捨て逃げます。」}}
緩り緩り流るる喜の刻
二人影法師を匿う手
けど未だ未だ答えは無い
問い掛けをそっくり放り追い掛けた
鬼さん此方 魔の在り処
手の鳴る方へ 逝かないで
鬼さん此方 其の輝きで
堕ちた花弁
&small(){&color(#AB9A86){ 「もう少し、これで民を救いたい。」}}
共に駆け抜けた蒼穹天下
人を憂うのは”優”しいと
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫様はお優しいのですよ。」}}
此の世の誰より強い手で握る
&small(){&color(#AB9A86){ 「私が時間を稼ぎます。その間に民を。」}}
カゾクを射抜いた魔の手で
願いを託した夢灯篭
何時も変わらない其方だけを映して
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、限界です。ここを離れます。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリはカグヤの手を引いて駆け出した。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 堀の内部まで炎が燃え盛り、二人を飲み込もうとしている。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「絶望を食らい過ぎたのかもしれん。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 見ると、注射器を持ったカグヤの手が赤く爛れていた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「そういえばあの時、母もこのような手をしていた。」}}
鬼さん此方 死の在り処
手の鳴る方へ 逝かないで
鬼さん此方 &ruby(ばれ){暴露}ずに済めば
冬よ追わないで
鬼さん此方 死の在り処
手の鳴る方へ 逝かないで
鬼さん此方 瞳を差し出せば
闇を買えるか
&small(){&color(#AB9A86){ 唯一の退路であった裏門も、無数の兵の火が灯篭の様に揺らめいていた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ そして降りかかる矢が何本も、姫を庇ったナツオリの躰を貫いた。}}
壊れた世界に壊れた音が
鳴り響いては消えて失せてく
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、私を置いてお逃げください。」}}
塗り潰してく太陽
其れに抗う月よ
&small(){&color(#AB9A86){ 「これは未来を創るための道具じゃ。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 姫様はそう云って、}}
今其の灯を守れるなら
&small(){&color(#AB9A86){ 首に針を刺した。}}
この身呉れようぞ
&small(){&color(#AB9A86){ 「これが絶望"接種"じゃ。」}}
其れを脅かす千の敵は
火を灯した此の億の愛で
唯一を守る化物と為りて
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリアイシテル}}
共に綴り合った日々は
灯篭の灯る月夜に
&small(){&color(#AB9A86){ カグヤが鎌を振るうと瞬く間に辺りは血の海となった。}}
再び其方に届けよう 恋も
此処なら良いか
置いて逝くには
鬼の雫が輝いた
&small(){&color(#AB9A86){ 絶望の力を使い果たしたカグヤは、元の姿に戻った。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「人は思い出の中では死なぬよ、ナツオリ。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ そう言い残すと、月の光に混じって溶けていった。}}
涙に射し込む優しい影が
夏折を照らして
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは足元に残された絶望接種を手に取った。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「今の私の最大限の絶望を。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ そう独り言ちて腕の静脈を刺し、青黒い液体を採取すると}}
&small(){&color(#AB9A86){ すぐさまそれを自らの首に押し当てた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「貴女を取り戻しますよ、必ず。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ そうしてナツオリは幻遊世界の旅人となった。}}
**コメント
- うぽつです! -- 名無しさん (2017-07-17 19:06:02)
- 冀う=こいねがう -- 名無しさん (2017-07-18 21:01:53)
- 歌ってるのはミクなの? -- 名無しさん (2017-07-20 12:44:26)
- ↑「flower」が歌ってる -- 名無しさん (2017-07-20 17:33:13)
- 仕事早い。流石 -- 名無しさん (2017-07-26 13:58:08)
- 暴露ずはなんて読むんですか? -- 名無しさん (2017-07-30 15:29:50)
- ↑ばれず -- 名無しさん (2017-07-31 08:10:33)
- 夏折(ナツオリ)って、ナツキって読んだりしないよね...? -- アイ (2017-09-16 18:09:48)
#comment
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|&nicovideo(sm31571703)|&youtube(https://youtu.be/95XcMEnxyTg)|
作詞:[[コウ]]
作曲:[[コウ]]
編曲:[[コウ]]
唄:v flower
**曲紹介
>——絶望接種——
>
>
>第二章「カグヤの灯篭」
-絵:kuroe
-2ndアルバム『[[絶望接種>絶望接種/CD]]』収録曲。
**歌詞
(配布歌詞より転載)
&small(){&color(#AB9A86){ カグヤが針を刺すと、その民の顔色はみるみる良くなった。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、何時も有難う御座います。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 民は深々と頭を下げ、去っていった。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「ところで姫、その道具は何と云う物なのでしょうか。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 臣下のナツオリが尋ねた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「これはな、人の病める生気を取り除くことができる、絶望"摂取"じゃ。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「昔私が傷をつくった時のことを思い出しますね。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは姫に笑顔を向けた。}}
緩り緩り色付く紅葉の
紅が頰に映る季節は
未だ知らない遊びをす
世の振れも今は無いと誤魔化した
鬼さん此方 魔の在り処
手の鳴る方へ 逝かないで
鬼さん此方 其の温もりよ
夏を引かないで
&small(){&color(#AB9A86){ 「戦がもたらすのは絶望だけだ。」 }}
共に携えた醒の鍵
永遠に其の罪も寄り添って
此の世の誰より弱い手を握る
愛した光を失った
人が冀う夢灯篭
幾夜血で流せば戦は終るか
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫、直にこの城にも火矢が降るでしょう。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは険しい顔で姫を見つめた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「民を捨て逃げます。」}}
緩り緩り流るる喜の刻
二人影法師を匿う手
けど未だ未だ答えは無い
問い掛けをそっくり放り追い掛けた
鬼さん此方 魔の在り処
手の鳴る方へ 逝かないで
鬼さん此方 其の輝きで
堕ちた花弁
&small(){&color(#AB9A86){ 「もう少し、これで民を救いたい。」}}
共に駆け抜けた蒼穹天下
人を憂うのは”優”しいと
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫様はお優しいのですよ。」}}
此の世の誰より強い手で握る
&small(){&color(#AB9A86){ 「私が時間を稼ぎます。その間に民を。」}}
カゾクを射抜いた魔の手で
願いを託した夢灯篭
何時も変わらない其方だけを映して
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、限界です。ここを離れます。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリはカグヤの手を引いて駆け出した。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 堀の内部まで炎が燃え盛り、二人を飲み込もうとしている。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「絶望を食らい過ぎたのかもしれん。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 見ると、注射器を持ったカグヤの手が赤く爛れていた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「そういえばあの時、母もこのような手をしていた。」}}
鬼さん此方 死の在り処
手の鳴る方へ 逝かないで
鬼さん此方 &ruby(ばれ){暴露}ずに済めば
冬よ追わないで
鬼さん此方 死の在り処
手の鳴る方へ 逝かないで
鬼さん此方 瞳を差し出せば
闇を買えるか
&small(){&color(#AB9A86){ 唯一の退路であった裏門も、無数の兵の火が灯篭の様に揺らめいていた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ そして降りかかる矢が何本も、姫を庇ったナツオリの躰を貫いた。}}
壊れた世界に壊れた音が
鳴り響いては消えて失せてく
&small(){&color(#AB9A86){ 「姫様、私を置いてお逃げください。」}}
塗り潰してく太陽
其れに抗う月よ
&small(){&color(#AB9A86){ 「これは未来を創るための道具じゃ。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ 姫様はそう云って、}}
今其の灯を守れるなら
&small(){&color(#AB9A86){ 首に針を刺した。}}
この身呉れようぞ
&small(){&color(#AB9A86){ 「これが絶望"接種"じゃ。」}}
其れを脅かす千の敵は
火を灯した此の億の愛で
唯一を守る化物と為りて
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリアイシテル}}
共に綴り合った日々は
灯篭の灯る月夜に
&small(){&color(#AB9A86){ カグヤが鎌を振るうと瞬く間に辺りは血の海となった。}}
再び其方に届けよう 恋も
此処なら良いか
置いて逝くには
鬼の雫が輝いた
&small(){&color(#AB9A86){ 絶望の力を使い果たしたカグヤは、元の姿に戻った。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「人は思い出の中では死なぬよ、ナツオリ。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ そう言い残すと、月の光に混じって溶けていった。}}
涙に射し込む優しい影が
夏折を照らして
&small(){&color(#AB9A86){ ナツオリは足元に残された絶望接種を手に取った。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「今の私の最大限の絶望を。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ そう独り言ちて腕の静脈を刺し、青黒い液体を採取すると}}
&small(){&color(#AB9A86){ すぐさまそれを自らの首に押し当てた。}}
&small(){&color(#AB9A86){ 「貴女を取り戻しますよ、必ず。」}}
&small(){&color(#AB9A86){ そうしてナツオリは幻遊世界の旅人となった。}}
**コメント
- うぽつです! -- 名無しさん (2017-07-17 19:06:02)
- 冀う=こいねがう -- 名無しさん (2017-07-18 21:01:53)
- 歌ってるのはミクなの? -- 名無しさん (2017-07-20 12:44:26)
- ↑「flower」が歌ってる -- 名無しさん (2017-07-20 17:33:13)
- 仕事早い。流石 -- 名無しさん (2017-07-26 13:58:08)
- 暴露ずはなんて読むんですか? -- 名無しさん (2017-07-30 15:29:50)
- ↑ばれず -- 名無しさん (2017-07-31 08:10:33)
- 夏折(ナツオリ)って、ナツキって読んだりしないよね...? -- アイ (2017-09-16 18:09:48)
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