曲紹介
- ラムネPの新作は、大正浪漫溢れる作風。
- 今年うpしそびれてた春の歌です。季節外れにこっそりうp。(作者コメ転載)
歌詞
笑って逸機(いっき)に一揖(いちゆう)し
すすどく渡るは諦めた
御座付き一人で始めれば
耳傾けるは母子草
憂さや愁い忘れ空語り
門口の腰掛けで
どこぞの上(かみ)から呼ばれねど
ゆく人は皆急(せ)いて
九段の坂から望めども
賢(さか)しく渡るは難しい
下駄音は消えて知らぬ歌
身じろぎ小陰のたんぽぽも
うつらうつらの間に様変わり
川縁(かわべり)にたたずめば
どこぞの娘にゃくばせずに
ゆく人は皆急(せ)いて
憂さや愁い忘れ空語り
門口の腰掛けで
どこぞの上(かみ)から呼ばれねど
ゆく人は皆急(せ)いて
うららうららかを愛でながら
春風は袖を引く
虚ろ移ろう世は淵か瀬か
現世(うつしよ)は水面に映えて
おぼろげに花と揺れる
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現代語訳 |
逃した機会に笑って一礼する
ズル賢く世の中を渡るのは諦めた
芸者が宴席で、最初に三味線を弾きながら歌う祝儀の歌を一人で歌えば
聞いているのは母子草(ハハコグサ)ばかり
つらいことや悲しいことを忘れ空語り
出入り口の腰掛けで
どこぞの偉い人に呼ばれているわけでもないのに
道を行く人は皆急いでいる
九段坂から見渡してみても
賢く生きるのは難しい
下駄の音が消え、知らない歌が聞こえる
小陰のタンポポも身動きした
ぼんやりしている間に世の中は変わり
川岸にたたずむけれど
こんな私のようなどこぞの娘には目もくれず
道行く人は皆急いでいる
つらいことや悲しいことを忘れて空語り
出入り口の腰掛けで
どこぞの偉い人に呼ばれているわけでもないのに
道行く人は皆急いでいる
晴れてこんなに日が柔らかく、穏やかな春の日を愛でながら
春の風は袖を引いて私を誘う
むなしくうつろうこの世は
深く水をたたえた淵なのか、流れが浅く歩いて渡れる浅瀬なのか
この世は水面に映って輝き不確かに花のように揺れる
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コメント
- まさかの春曲wだがそれがイイ!!そしてイラストがどんどん上手くなってて更にイイ!! -- 名無しさん (2010-08-07 21:44:00)
- 記事作成ありがとうございます。 どなたか、(作者コメ転載)の「春歌」を「春の歌」に修正して頂けないでしょうか。僕の書き間違いだったのですが、誤解を招くかもしれないので…。すみません。 -- ラムネ (2010-08-08 07:35:35)
- 修正しましたよん。暗喩的かダブルミーニング的に意図してたのかなあと思ってましたw -- 名無しさん (2010-08-08 12:34:19)
- やはり… 申し訳ありません^^; 記事修正ありがとうございます! -- ラムネ (2010-08-08 17:18:44)
- 動画から現代語訳を引用、手を加えて掲載させていただきました。元動画の方、ありがとうございます -- 名無しさん (2010-09-27 22:44:24)
- 永遠に好きだ……… -- 名無しさん (2022-09-24 23:19:57)
最終更新:2023年12月12日 10:01