曲紹介
歌詞
君がため惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひけるかな / 藤原義孝
恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか / 壬生忠見
忘らるる身をば思はず誓ひてし 人の命の惜しくもあるかな / 右近
玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする / 式子内親王
恨みわびほさぬ袖だにあるものを 恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ / 相模
逢ふことの絶えてしなくはなかなかに 人をも身をも恨みざらまし / 中納言朝忠
思ひわびさても命はあるものを 憂きに堪へぬは涙なりけり / 道因法師
筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞ積もりて淵となりぬる / 陽成院
めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に 雲隠れにし夜半の月かな / 紫式部
難波潟短き蘆のふしの間も 逢はでこの世を過ぐしてよとや / 伊勢
人も愛し人も恨めしあじきなく 世を思ふゆゑにもの思ふ身は / 後鳥羽院
これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関 / 蝉丸
難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ 身を尽くしてや恋ひわたるべき / 皇嘉門院別当
忍ぶれど色に出でにけりわが恋は ものや思ふと人の問ふまで / 平兼盛
由良の門を渡る舟人かぢを絶え ゆくへも知らぬ恋のみちかな / 曾禰好忠
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最終更新:2023年12月12日 06:58