遺書とハートマーク

いしょとはーとまーく【登録タグ: ふなむし 初音ミク

作詞:ふなむし
作曲:ふなむし
編曲:ふなむし
唄:初音ミク

曲紹介

  • 思い出を汚してもいいきつくきつく編んだみつあみゆうやけのドア (東直子『春原さんのリコーダー』より)

歌詞


(動画より書き起こし)

スミレを堕ろしたら わたしたち
翼足ローソク憑き 夏を背にして

お葬式嫌になって 逃げてきた
コイン精米所で スイカバー溶けてった

雲形にギプスを撓めて

あの子は髪を切り 大人びて
絶滅は不可避 アルテア4ながめた

人類最後の日 らしいけど
いけないことはね いけないよ

洞窟学と天使論
カナカナ鳴くドゥームズデー
抱き壊す用意してた 青い巣箱のこと

プールの補習休んでた
いろんなこと考えた
抱き壊す用意してた 青い巣箱のこと
思ったより痛くない


これだけ放さないでまだある鍵と だけど
もうない鍵穴の間で
風が
ひんやりと失明していく夕方

帰らないでずっといて
すいぞくかんで買ってもらったイルカのキーホルダーが砕け散っても
かなしくて卵を壊していいことにはならないの
演習林
演習林も夕方


†タママユ
鹿の仔翅果みつけてくる森閑
手を翳しても瞑らないヤママユが見張るなか
控えめなフリルの
素敵なブラウスだったからです
どちらからともなく
禁猟の目印になってわたしたち
血のついたサンダルを捨ててきた
きれいに切り揃えた爪の跣が踏み抜く
この黙劇の紫陽花神経叢

りぼん結んだ宗教の中空
弱弱しくクククと咽喉が鳴って
それきりだった展翅
軽すぎて沈めない浮き上がるしかない
取り返せなくてはるか上空で脈搏つ心臓
とりとめない雲は歯
くるみボタンを吐きそうになるほど押し込んでくる
膝が胸に
胸が中空に

†ヤワラ
カゲオクリにされたおんなのこの
痛々しいダブルピースが
大映しにされた空の一部始終を映して
風ぐるみ柔らかな観覧車が倒れていく
公民館の駐車場に最後までいて助かったわたしだけ
遠くの海のミルククラウンをみてしまった
もう産みたくないよと泣いていたのを知っているのに
罪滅ぼしのためにがんばっていたのを知っているのに
おかしいのかな わたしは
この卵がすごく汚いと思う

†シミ
春に雪ごと溶けてしまった
下書きの森で下着になってわたしたち
ばら星雲にスミナガシを追い詰めるように
笑み交わして駆け寄っていく
しましまのローソクを消しながら
手遅れのこもれびとエノグにまみれて
お砂場で外側から切り崩されていくケーキの中心へ

顕微鏡の外の白い大きなてのひら
スローモーションで壊れていくゼリーのように
ケーキといっしょに壊れていく
あの子はおなかをピンセットで破られて
血が出ているのに
やめようって
わたしたち言えなかった
笑み交わして駆け寄っていく
目玉模様が歪んでいる

やだったのに
あなたが食べたがったのに
おかあさんのだって言ったのに
ハンカチについた血の言い訳は考えてくれない
拾えたローソクを束ねて
楽しかったえにっきをかばいあって笑うけど
鳥のかたちの違う心臓ばかり落ちてくる

†ヌギサゲ
輪郭のない砂嘴は花冠を戴いて
お膝で砕氷船を眠らせる夏
あげたくなくていっそ手放した風船が
花刑のあとの檻を浚う風にまぎれなくて夏
1日1個って言われたのに
元気がでると思って
わたしはたくさん肝油ドロップを食べてしまった

貝殻同盟はたやすく破られる
なくしたくないのに記名が裏切りになるから
首から下げていてまだある鍵が窮屈な胸に冷たく触れている
始業式のチャイムが鳴っても沈んでいく空母をみていた
髪と爪だけ打ち寄せる
淼淼と青らむ
渺渺と遠くまで青らむ

†ヒラバリ
崩れるだけ崩れるだけの消えない雲形
グズベリのしげみで唇の欠けた日晷儀が冷えていく
このまま黙秘したまま死んでくれるはずの夕方の
まだこない屍冷に甘えるようにくるみボタンにさわってくる手の
手と手の


洞窟学と天使論
カナカナ鳴くドゥームズデー

つよい風が吹いたとき
もうこれきりな気がしてた
守れそうにないものは
ごめんなさいして 置いてくの

はじめてブラつけてきた
スイカバーは溶けてった
抱き壊す用意してた 青い巣箱のこと
わたしたちの 鳥のお墓の青
思ったより痛くない
平気

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