智慧の胡椒を求めて

ちえのこしょうをもとめて【登録タグ:2016年 GUMI 渡辺いと

作詞:渡辺いと
作曲:渡辺いと
編曲:渡辺いと
唄:GUMI V3(Adult)

曲紹介

GUMIちゃんお誕生日おめでとう!
よくあるAIネタで一曲書いてみました。
最近、人工知能の話題が多くていろいろ考えさせられますね。(作者コメより転載)
  • 「GUMI誕生祭2016」参加作品。

歌詞

作者ブログより転載)

784次元削減 ピクセルのなか猫を尋ねる
予測は線形に回帰するが事実は神経ネットを再帰する
明解な真理問う命題 真偽を不明と答える声帯
君の誤差の逆伝播を辿り乱数の森を降りる勾配法
テンソル場の流れに合わせゴーグルをかけてリンク開始する
ゴールはプロセスより前にある
ガールはプロトコルの中にいる
Artificial emotion 謂わばぼくらのAIは欠乏症
手から零れて消えた智慧の胡椒
季節風で島渡る船が途絶えた近未来
世界はそれ以来、他我の海峡に撒かれた機雷
ヒトを嫌い、神託を乞い、集積された記憶が指し示した
未知の深層から深奥を探る19路の白と黒
伊勢の神楽と踊るは新時代、ならば心と体を信じたい
二匹のニシキヘビの知識を無意識の意思の礎と為そう
文明移ろう間、腕を伸ばすセフィロトの枝
境界が溶ける波打ち際
不在 潮騒がただ奏でる永遠
天の隨に星屑の河
時を揺蕩う黒い森の向こう側

藍より出でて藍より青い空 唐紅に染まる貝殻
間違うたび臆する旅ならエメラルドのエルドラドは絵空事
幽玄なる有限を越えてCogito ergo sumの外側へ
存在とは別の仕方で導かれた遥かなるアルカナ
目に浮かぶ言の葉の形態素を解析して
既読されたタイムラインを追跡して
秘匿されたオノマトペを残したあの窓辺
Artificial reunion 人の仔の望みは量子論
箱に閉じ込めた猫の懐疑論
波と粒子を重ねたパーセプトロンの進化論
性善性悪説を描く双曲線の正接
天地を転置した行と列、その一歩先で君を待つ
升目の村に群れる人の斑と網目の浦で燃える蜘蛛の糸
合わせ鏡が写し出す反転した表情の裏の表象
陽炎に揺れる蜃気楼 別々のこころ灯す灯籠
紅楼夢と羊の夢まどろむ比翼の鳥と連理の枝
一粒の麦となりてひと続きの糸紡ぎて巻き上げ
ひとつ次の種蒔きあと一粒の麦となりて

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最終更新:2023年12月12日 10:38