歌詞
無口な宵月
窓辺に映る影一つ消える
甘美な夜
蜘蛛の意図を解さぬまま
手繰り寄せられる罠の渦に
絡まるほど疼くカルマ
私だけのその瞳が
他の誰も映さないように
永久の闇を今宵焼き付けてあげましょう
ナイフは饒舌
右手を染めた血液が乾く
『ねぇ、綺麗でしょ?』
振り翳したこの刃が
36℃の熱を奪う
狂う程に笑うドグマ
私だけのその唇が
他人の味を覚えないように
綺麗なまま深く硬く閉ざして
翅を失った貴方はもう
あの空を仰ぐことはない
絡まる糸を振り解いて
逃げ出すことは許さないから
行きつく先は私の腕
苦しむ前に 殺め…
輝く月は私の為
鋭い刃貴方の為に
深紅の薔薇と汚れた血を
蒼褪めた手に
淫らに開く傷口から
滴り落ちる最期の言葉
消え入る声で囁くように
名前を呼んで 早く
冷たくなった貴方見つめ
部屋に木霊する笑い声と
愛に奪われた女の理性
私は今宵永遠を知るの
白い壁が赤く染まる
黒く乾く頃に私も貴方の元へ…
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最終更新:2023年12月11日 20:51