曲紹介
曲名:『八釜しの国』(やかましのくに)
- HaTa氏の15作目。
- 「私の心の暗黒が、無数の灯を包む夜の暗黒と等しくなりますように」
三島由紀夫『金閣寺』(作者ブログより)
歌詞
二六時中、取り巻く喧噪が、頬を撫でるそよぎのなか隨に舞った
可成り懶さに歌う聖歌隊、頓痴気な列をなし歩く言葉
錻力を戛々打つ通り雨が錆びた風の余波のなか矢庭に降った
雨に濡れるのも厭わず歩く、願を懸けるように傘を閉じて
いつか終わりはくるんだ。その希望にひたすらに縋った。
食うや食わず集めた一滴の夢で花々、千々に代々に咲き乱れて、夢違うこの国を彩って
カン・ヤ・マ・カン。鳴り響くはじまりの台詞。僕らは
楽しいのか恋しいのか悲しいのか寂しいのか
わからないような物語の中で、溢れた感情に目を瞑って踊る人形だ
終日釘を叩く鎚の音、引きも切らぬ歩みのなか轟に鳴った
非道く野放図に走る車の騒音で抜け落ちた言葉を探した。
広告電燈吐き散らす嘘、夜の目も寝ずに喋る街に耳を塞いだ
か弱い言葉は埋もれて消えた。伝わらない八釜しの無言劇
変わらない世界恨んで、変われない自分を許した。
云うに云えず積み上げたあの日の言葉よ遍く其処に此処に散らばっては幸うこの国を壊して
カン・ヤ・マ・カン。響き渡るはじまりの歌。僕らは
愛しいとか嬉しいとか苦しいとか泣きたいとか
なみなみと注がれた物語の中で、零した感情を見失って惑う旅人だ
砂を噛むこの旅は続いてくようだ
甲乙泣いて生まれてくるのは選べない世界を呪ってるからだ
本当に今が仕合わせなのかい?望まない舞台で踊ることが?
カン・ヤ・マ・カン。鳴り響くはじまりの台詞。僕らは
楽しいのか恋しいのか悲しいのか寂しいのか
わからないような物語の中で、溢れた感情に目を瞑って踊る人形だ
ステテレカン。錻力叩く五月蝿い行進
僕らは嬉しい時笑いたいし、悲しい時泣きたいけど
遅れないように足並みを揃えて自分の感情に嘘をついて歩く兵隊だ
八釜しいこの日々は続いてくようだ
コメント
- この曲すごくいいのに伸びない… -- 名無しさん (2018-06-05 16:06:04)
- この曲めっちゃ良いんですよね…すごい -- なりあさ (2022-07-31 12:31:18)
最終更新:2024年04月16日 06:35