この話は果たして何なのか?というと、


ガンダムSEED・及びガンダムSEED DESTINYを元に、さらにサイを主役格として新たな物語を描くことは可能か?という、かなり無茶な妄想企画であります。
条件は以下。



  • 本編で発生した歴史は不変(つまりアストレイと同様の外伝扱いにしたい)
  • サイを主役格で扱う。但しMSには乗せない
  • 新たな主人公(MSパイロット)を設定する
  • 種運命直後に発生したであろう事件を描くのが最終目的(キラ・ラクス・アスラン・カガリ・シン・ムゥその他の決着もここで行なう)
  • 要するに、全50話テレビシリーズとして種運命続編として放送されても違和感ない内容にする






無茶なんて百も承知(特に一番最後の)。
何故このようなけったいな真似をおっぱじめたかというと、「作者がやりたいから」以外に理由はない(^^;)
サイとは別にもう一人のオリキャラ主人公を設定したのは、新たにTVシリーズ50話をやると自分で仮定し、その大変さを実感したいから、という至極勝手迷惑千万な思いもある。
そしてシンと同じように新たな主人公を設定し、どこまでその主人公を既存キャラに食われず既存キャラを食うこともなく、お互い支えあう形で生かすことが出来るか。自分にそんな芸当は可能なのか。


……要するに、恐れ多くも両澤女史と勝負したいということだ。


だが一番大きいのは、やはり「サイを描きたい」という思いなのだろう。
無印種にて、一時期もう一人の主役にもなれるのではないかとまで言われたサイ。
しかし種運命では完全に忘れ去られていたサイ。
その思いは、第3期全員集合EDですらサイが忘れられていた現実を目撃し、さらに強固になったといえる。


種運命で、サイはどこで何をしていたのか。
どこかの艦長になって、「バリアント、てー」とでもやっているのか。
それともどこぞの農地でカズイと一緒に土まみれになって地表に大の字になって太陽を見て「腹ペコだー」などと笑っているのか。
海外青年協力隊みたいな場所に入って、子供たちに算数を教えているのか。
どこかのお姫様とどっかのテロの最中にランデブーして惚れこまれて、なんてこともあるかも知れないな。
あてどもなく妄想した。種運命が始まっても妄想した。
種運命はファンの心を初めとして様々なものをぶち壊してくれたが、非常に幸いなことにサイの未来にまでは破滅の魔手は伸びなかった。
だから自分は心おきなく、種運命後にも妄想を続けられている。ありがとう福田監督。
それらの妄想を全て片っ端から詰め込んだのが、このSS本編である。


どこまで形に出来るか分かりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。



最終更新:2006年12月01日 13:15