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2006年度防災教育 in インドネシア 報告書


2006年度インドネシアでの防災教育について


我々KIDSは、2004年年末のスマトラ沖地震をきっかけに結成され、防災に関する知識を、主に小学生を対象として伝える活動を行っている。次の世代を担う子供たち(KIDS)、さらにその次の代の子供たちへと、災害に関する知識のバトンを途絶えさせないようにするのが我々の活動の目的である。
これまでインドネシアでは、2005年と2006年の2回、防災教育活動を行ってきた。本報告書では、2006年度の防災教育活動について紹介する。

活動概要

<日時>2006年9月12日~19日
<場所>インドネシア・ジョグジャカルタで2箇所、バンダアチェで4箇所
<対象>小中学生を中心に延べ約800人

活動・授業内容

インドネシアの各校では、以下のような流れで授業を行った。

地震・津波のメカニズム


地震や津波の起こり方を、子供たちに関心を持ってもらえるように、劇形式の台本を作成し、それを演じるというスタイルで説明した。
最初に、導入部分として地球全体の構造を説明した。地球を卵と比較することで、出来るだけわかりやすく、簡潔に地球の構造について説明した。

そこから、プレート境界付近にズームインし、プレートが跳ね上がって起こる地震のメカニズムを説明した。
定規をたわませ、それが戻る様子を併せて見せることで、プレートが跳ね上がる動きをイメージしてもらうことを試みた。

最後に、プレートの跳ね上がりによって津波が生じる様子を説明した。
同時に模型も使い、陸地に津波が伝わる様子を視覚的に捉えてもらえるようにと考えた。

途中にクイズを入れて子供たちに答えてもらったり、また一部の役は子供たちに演じてもらうなどして、
子供たちが主体的に参加できる部分を盛り込んだ。

地震・津波の対処法

対処法は、ドラえもんたちが地震に日常生活の中で地震に遭遇し、地震や津波に対処していくという内容の人形劇を作って説明を行った。
インドネシアでは日本のアニメが子供に大人気なので、子供たちの関心を効果的に引けると考え、このスタイルに決定した。

地震や津波発生時の対応について、クイズ形式で子供たちと一緒に考え、また、最低限覚えていて欲しいことは、
何度も子供たちに復唱させることで、子供たちにも声を出してもらいつつ、知識の定着を図った。

稲むらの火

アニメ『稲むらの火』は和歌山県広川村を舞台とした安政南海地震の実話に基づいた話である。
食べ物よりも家よりも何よりも命が大切であるということを学んで欲しいという狙いで、このアニメを上映した。

ドラえもんの作成

我々が行った授業を忘れないでいて欲しいという願いを込めて、
参加した子供たち全員で一つのドラえもんの貼り絵を完成させ、各小学校に残してきた

活動風景の紹介


昨年の防災授業の第1回目、ジョグジャカルタのスンダンティルト村の集会所での様子。
活動場所が集会所だったため、子供から大人までたくさんの人々が一堂に会した。
大人も含め、我々の活動に対する関心を示してくれる人々がたくさんいてくれたのが非常に嬉しかった。

前で役を演じるインドネシアの小学生。その場で劇に参加したい子を募集したが、日本以上に積極的な子供たちが多かった。
クイズなどでも我先にと答えようとする姿が見られた。

ジョグジャカルタの小学校での授業風景。倒壊した校舎の横のテントでの授業。
地震の傷跡が色濃く残る中での授業で、子供たちに必要以上に恐怖心を思い出させるのではという不安もあったが、
真剣な表情と元気に授業に参加する様子に、我々も元気づけられた。

同じくチャンデサリ小学校にて。博士が津波について説明しているシーン。白衣を準備し、博士役に徹底的になりきっている。
登場シーンでの子供たちの反応もよく、子供たちの関心を非常に効果的に引けたように思う。

バンダアチェの国立第18小学校にて。授業の最初の自己紹介のシーン。
バンダアチェでは、現地で様々な活動を行っている、あしなが育英会のみなさんと交流を深めることができ、そういった繋がりの中で授業を行うことができた。


授業の最後には、子供たちと交流を行ったり、一緒に作成したドラえもんの貼り絵の前で記念撮影を行ったりした。
子供たちに今回の授業のことをずっと忘れずにいて欲しいと願うと同時に、我々KIDSメンバーにとっても忘れられない体験となった。

報道

活動を終えて帰国後、各新聞社からの取材を頂き、新聞記事としてとりあげていただいた。
以下にその内容を紹介する。また、新聞以外にも、KBSラジオの「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」、
毎日放送ラジオ「ネットワーク1.17」などに出演依頼を頂き、インドネシアでの活動などについて紹介する機会を得た。

(↓京都新聞・2006.9.27付夕刊より)
(↓→朝日新聞・2006.10.17付朝刊よ
り)

最後に

我々KIDSは、昨年の活動に引き続き、また本年度も8月末~9月上旬にかけて、ジョグジャカルタ及びバンダアチェで活動を行う予定です。
現在KIDSでは、本年度の活動に向け、昨年度の活動から出てきた反省点を基に、教材や授業内容の見直し、インドネシア語の練習などを進めています。

インドネシアで防災のための知識が人々の間で定着し、また世代を越えてその知識が受け継がれていくために、
こうした防災教育活動を今後も継続的に行っていきたいと考えています。