- M4~M4A6までありますが、これは改良ではなく基本的にエンジンの違いを示しているものと思ってください(例外はM4A1とM4A5)。
- 車体は大きく分けて前期型と後期型があります。前期型のほうが車体前面の傾斜が急です。またこれとは別に、装甲の形式によって、溶接型・鋳造型・コンポジット型(前部は鋳造、後部は溶接)の3種類がありました。
- 主砲は75mm砲と76mm砲が存在し、それぞれ異なった形の砲塔に載せられています。76mm砲の方が対戦車能力は高いですが、非装甲目標に対しては75mm砲が適していたため、両者は並行して生産されました。また、一部では105mm砲型も製造されました。
- M4
- 航空機用のコンチネンタルR975空冷星型エンジンを搭載。車体は圧延鋼板の溶接により構成されている。75mm砲型・105mm砲型があり、76mm砲型は存在しない。また、生産途中から、装甲防御力強化のため車体前部を鋳造装甲に変更した「コンポジット型」が導入された。A1とともに初期のM4の主力。
- M4A1
- 鋳造製の車体が特徴。エンジンはM4と同じ。M4とともに初期のM4の主力だった。
- M4A2
- ゼネラルモーターズGM6046液冷ディーゼルエンジン二基を搭載。燃料供給の都合から、多くが海兵隊やイギリス・フランス・ソ連へ供給された。
- M4A3
- フォードGAA液冷ガソリンエンジンを搭載。第二次世界大戦後期のM4の主力。
- M4A4
- クライスラーA-57ガソリンエンジンを搭載。特異な形式のエンジンに難があり、本国では使用されず、イギリスへ供給された。
- M4A6
- キャタピラーRD-1820星型ディーゼルエンジンを搭載。エンジンの不調のため少数生産に終わり、訓練にのみ使用された。
名称 | エンジン | 車体 | 機関室 |
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M4 | R-975 星型ガソリンエンジン | 溶接/コンポ | 短 |
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M4A1 | 〃 | 鋳造 | 短 |
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M4A2 | GM-6045 ディーゼルエンジン x2 | 溶接 | 短 | 海兵隊・イギリス・ソ連が使用
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M4A3 | フォードGAA ガソリンエンジン | 溶接 | 短 |
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M4A4 | A-57 ガソリンエンジン | 溶接 | 長 | イギリスが使用
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M4A6 | RD-1820 ガソリンエンジン | コンポ | 長 | 少数生産
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- コンポ=コンポジット。
- M4は生産途中に溶接車体からコンポジット車体に変更された。
- M4A5(カナダのラム戦車)は全く別物なので表には載せていない。
最終更新:2008年10月28日 01:53