恒星の種類

恒星や恒星と関係の深い天体の種類について説明する

  • 恒星の明るさと温度には、明るく大きい星ほど温度が高く、暗く小さい星ほど温度が低いという単純な規則性がある。この規則に従う星を主系列星という。宇宙に存在する星の大部分が主系列星であり、太陽もまた主系列星の一つである。
  • 主系列星の中では、明るく大きい星ほど核融合のペースが速く水素の消費が激しいので寿命が短い。暗く低温の星は逆の理由で寿命が長い。

  • 上で述べた規則に従わない恒星もある。赤色巨星はその一つで、明るく大きいにもかかわらず、温度が低い。温度が低いと赤みをおびて見えるので、このような星は赤色巨星と呼ばれる。赤色巨星は寿命の近づいた恒星の末期の姿である(星の一生も参照)。
  • 赤色巨星はその明るさによって、さらに赤色巨星、赤色輝巨星、赤色超巨星、赤色極超巨星などに細分化されることもある。

  • 主系列星と比べると大きいが、巨星と言うには小さすぎる星のこと。寿命が近づくと主系列星は赤色巨星になるが、準巨星はこの移行段階にある星だと考えられている。


恒星ではないが恒星と関連の深い星

  • 質量が太陽の8%に満たない星は核融合反応を持続できない。褐色矮星とは、恒星と似たプロセスで形成されながらそのボーダーラインに達しなかった星のことである。いわば恒星になり損ねた星。
  • 惑星は基本的に核融合を持続できる質量の下限値に達していないが、恒星とは全く異なったプロセスで形成されるため、褐色矮星とは別物とされる。

  • 赤色巨星とは逆で、温度は高いのに非常に小さく暗い星のことを指す。その正体はかつての恒星の中心核である。白色矮星それ自体は核融合を起こさないので恒星に分類されない。かつて恒星だったころの余熱で光り輝いている。
  • 白色矮星は非常に高密度の天体で、地球程度の大きさの空間に太陽に匹敵する質量が詰め込まれている。密度はの***倍にも達する。

  • 白色矮星と同じようにかつての恒星の中心核の残骸だが、超高密度の白色矮星と比べてもさらに高密度。太陽の8倍以上という非常に質量の大きい恒星が一生を終えたときにのみ残される。
  • 非常に重力が強いため物質が通常の状態で存在できず、中性子の塊に変化している(原子の構造も参照)。

パルサー
  • 中性子星の一種。脈を打つように規則的に電磁波を放っているように見える。
  • 中性子星の中には電磁波をビーム状に放出しているものがある。そのビームの指す方向は星の自転とともに規則的に向きを変える。もし仮にこのビームの射線上に太陽系が存在すると、パルサーの自転に従って電磁波のビームが当たったり当たらなかったりするので、中性子星の放つ電磁波の強さが脈拍のように規則的に変化して見える。このような規則的な電磁波の変動を観測できる中性子星をパルサーという。



最終更新:2008年02月24日 20:58
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