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書物」(2008/03/16 (日) 16:07:53) の最新版変更点

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#contents **古びた図面 #expand(420){{{#center(){ ~古びた図面~  ふんだんに使われた、エジプトの御影石に、 カララの大理石。それらは速やかに運び込まれ 秩序正しく組み上げられた。          何千本という、きらびやかな柱が、天へ伸び ている。違和感を感じさせず、旧市街の溶け込 みゆく神殿群。なだらかに並び、つながり、最 後にオレスティスの大岩へと収まる。      大岩に座すユピテル神殿は、まさしく神の降 り立つ場所。夜明けの光に包まれるとき、神殿 は光り輝き、天空の一部となる。トラキア人た ちは、この地を神域と呼ぶ。          ラビリウスの手腕は、賢人ヒッポダモスに比 肩するといえよう。数々の伝説は、すべて本当 のことだったのだ。              誇りとなる、実り多き仕事だった。この都市 の名が表すように、例えそれが私情によるもの であったとしても。             } }}} **奴隷長の日記 #expand(420){{{#center(){ ~奴隷長の日記~  新しく入ったトラキア人たちに仕事を教える 日々。それにしても、マストルの不器用さには 困り果てる。                 今日は皇帝様のお食事中、ガラス皿を落とし て割ってしまった。幸いアンティノス様が取り 繕ってくださり、何とかその場は納まったが、 もう大切な給士の役目をさせるわけにはいかな いだろう。                  アンティノス様は本当におやさしい方だ。   聞いた話では、皇帝様が盗賊どもの隠れ家を せん滅した際、牢獄に幽閉されていたアンティ ノス様を見つけられ、救出されたそうだ。   皇帝様はその権力を振りかざすことなどなく、 自分に仕えてくれと願い、説得され、そしてア ンティノス様はそれにこたえられた。      なんと劇的で美しい話だろう。わたしが詩人 なら、お二人を称える詩を献上するところだ。  ここにも大分慣れてきた。ティヴォリのお屋 敷ほど広くはないが、地下通路は比べるまでも なく複雑で、未だに時々迷ってしまう。     だが、お二人に仕えることは身に余る光栄。 奴隷長として精一杯がんばろう。       } }}} **近衛兵の日誌 #expand(420){{{#center(){ ~近衛兵の日誌~  都市の改築は八割方終了している。住民の協 力もあって、工事は至って順調に進んだ。    恐れていた東方からの侵攻も、今のところ見 受けられない。北方の蛮族以外にローマを敵に 回す無謀な奴らは、もう少ないという話だ。   それにしても、ハドリアヌス様のお考えが分 からない。何故このような辺境をご自身の隠居 先に定められたのだろう?           確かに、ここはローマにとって東方の拠点で あり、重要な場所ではあるが、余生を送られる 場所として、はたして適切なのだろうか?    あの神官を地下でよく見かける。オシリス神 に仕える者という話だが、あの目つきといい気 配といい、どうも不気味だ。         } }}} **紙切れの束 #expand(420){{{#center(){ ~紙切れの束~  神官の使いという奴が、大量の食物を買いに  来た。儀式に必要というが、軍隊を数ヶ月は維  持できる量だ。                 どんな儀式を行なうのだろう? 神がかった  奴らの考えることは、よく分からないね。     しかしこれだけの荷を、あの岩山の頂上まで  運ばなければならない。参道のほとんどが階段  だから、荷車で運ぶことは無理だ。        まったく、迷惑な場所に神殿を建ててくれた。 } }}} **女主人の日記 #expand(420){{{#center(){ ~女主人の日記~  アヴィキス様は一度お顔を出されたきり。忙 しい方だから仕方ないのだけれど、自分のご主 人様の顔を知らない奴隷の方が多いのだから、 困りものだわ。                世界中に十数軒の豪邸を持っているそうだか ら、こんな辺境に来ることは、もうないのかも しれない。                  寂しいけれど、ご恩に報いるため、留守を預 る者として頑張らなくては。          明日はカシウス様のお屋敷に、二十本のアン フォラを届けなければいけない。あの方は美少 年がお好きだから、スポルスに行かせるとしま しょう。                  老皇帝様といい、最近の殿方は困ったもの。  } }}} **獣皮の手紙 #expand(420){{{#center(){ ~獣皮の手紙~  ポルティコへ                この都市はへんだ。生きている住民はひとり もいない。生きている死体なら、そこら中をは いまわっているがな。             たんさく中にまよいこんだ場所で、ミノタウ ロスにでくわした。あれは人間がつくった魔物 というはなしだ。これはどういうことだ?    数日まえまで住民は生活していたようだ。こ んせきが残っている。ヤバイにおいがプンプン する。                    しかし、お宝は山とある。カギのかかってい ない宝物庫が、たくさんならんでいるようなも のだ。命をかけてもそんはないぜ? おまえも はやくこいよ。               } }}} **警備兵の日誌 #expand(420){{{#center(){ ~警備兵の日誌~  ノネ4日前                 今日もいくつか式典が行なわれたようだ。皇 帝様の隠居地ということで、金儲けを企む商人 どもが、この地に集まって来ているらしい。   それにしても、ここ最近ローマからの伝書鳩 がこない。最後の伝書鳩が来てから、ひと月は 経つというのに。気がかりだ。        カレンデ18日前               岩山の近くで不審な一団を見かけた。追いか けたが、クモの子を散らすように逃げていって しまった。まさか蛮族の先遣隊ではないか?  カレンデ                   アンティノス様が死んだという噂が流れてい る。隊長に聞いてみたのだが、上からは何も聞 かされていないらしい。この前の不審な一団と いい、嫌な予感がする。           イドゥス                   岩山の方が騒がしい。大きな儀式を行なうと いう御触れがあったが、それだろうか?     詳しいことは伏せられている。何の儀式だろ う? 今晩は眠れそうにない。        } }}} **小さな木板 #expand(420){{{#center(){ ~小さな木板~  今まで我らの信仰は尊重されてきた。だが、  あの老皇帝は違った。              魂の栄光を司る聖なる岩山に、あのような神  殿を建てるとは。このままでは、肉体から解放  された魂が道を見失ってしまう。         ハドリアヌスは呪われるだろう。ローマの要  求を受け入れてしまった。我らも同罪だ。     呪われた肉体は日の光を嫌い、地の底をはい  かいする。残された魂は行き場を失いさまよう。  もはや天上での繁栄は約束されない。     } }}} **書きかけの手紙 #expand(420){{{#center(){ ~書きかけの手紙~  50人の剣闘士、13頭の刃虎、4頭の象。 これだけでも十分だが、目玉はあの巨人どもだ ろう。目の肥えた観客でも、あれには度肝を抜 かれるはずだ。                問題は、奴らの相手となる剣闘士を見つけら れるかどうかだ。相当の腕利きでないと、潰さ れて、すぐに闘技が終わってしまう。      兄のステロペスは剛力の持ち主だ。どんな鎧 を着ていても、振り下ろす一撃で潰されてしま うだろう。                  弟のアルゲスは巨人のくせに気が弱い。すぐ 逃げ出してしまう。だがな、遠くから石を投げ つけてくるんだ。頭が良いのか悪いのか、卑怯 な野郎だ。                  しかしこれが、狙いはいいかげんなんだ。問 違えて兄貴の体に石をぶつけることが、時々あ る。でかいだけに細かい事が苦手なんだ。    コスコニウスよ、奴らをここまで連れて来る ことは簡単ではなかった。どうやったと思うか ね? 次に会うときに教えてやろう。上等のワ インを用意して、楽しみにしておいてくれ。  しかし、あのラビリウス様が協力してくれる とは。巨人には他にも使い道があるといってい た。あの方の考えることは計り知れない。   } }}} **邪教徒書簡1 #expand(420){{{#center(){ ~邪教徒書簡1~  都市の改築は予定通り進んでいる。儀式の間 も無事に出来上がった。ユピテル神殿の最下層 が、我らの祭壇となっているとは、誰も気がつ くまい。                   ここは、我らに約束されし地だ。       予想通りラビリウスの追求は厳しかったが、 われは皇帝の強い信頼を得ている。安心してく れ。この隠し宮殿は、我が魔力により何者も立 ち入ることはできない。            ラマシュト様の御心の下に。        } }}} **邪教徒書簡2 #expand(420){{{#center(){ ~邪教徒書簡2~  計画は順調だ。いけにえの食事に混ぜてきた 毒が、そろそろ効果を出しはじめる。死んでし まっては意味がないぞ。慎重に事を進めよ。   仮死状態となったいけにえは数週間目覚めな い。その間に皇帝を洗脳する。魂の復活を信じ 込ませ、我らの操り人形となってもらう。    門題はラビリウスだ。われを疑っている。儀 式までの間、ここに居られてはまずい。     にせの書状を用意するのだ。元老院からの緊 急の知らせがよいだろう。どこかへ、それもで きるだけ遠くへ旅立ってもらう必要がある。   儀式は次の満月に行なう。皆の働きに期待し ている。                   ラマシュト様の御心の下に。        } }}} **邪教徒書簡3 #expand(420){{{#center(){ ~邪教徒書簡3~  儀式は成功した。いけにえの魂が肉体から切  り離されたとき、異界において、激しい力の渦  が巻き起こったのだ。オレスティスの霊脈はそ  れに呼応し、息吹いた。             すべて、われの想定通りだ。          しかし霊脈の激しい放流により、都市に住ま  う民の魂も、肉体から不完全に抜け出たようだ。  残された肉体は生きる屍となり、闇をさまよ  うことだろう。                 ラマシュト様の御加護がなければ、我らも危  うかった。                   あの老皇帝にも、強い影響があったようだ。  霊脈に溺れ、以前にも増して侮りがたい魔力に  満ちあふれている。               だが、案ずることはない。そのために、いけ  にえの魂を儀式の間に封じたのだ。        あれは愛する者の魂をより所に、その身朽ち  果てるまで、神殿にこもっていることだろう。   我らは強大な霊脈の力と、ローマ皇帝の威光  を、共に手中に収めたのだ。このチある限り、  我らの繁栄は約束される。            そしてこの鋼石によって、われには、新たな  地位が与えられるだろう。            今、われは時間を必要としている。副王様へ  のご報告はもう少し待つように。         また、元老院に気がつかれる前に、事態を収  拾しなければならない。さらなる皆の働きに期  待している。                  ラマシュト様の御心の下に。         } }}} **邪教徒書簡4 #expand(420){{{#center(){ ~邪教徒書簡4~  時間の経過がおかしい。宮殿の構造が刻々と 変化する。この岩山を中心に結界が張られてい るのだ。                   どう歩いても出口にたどり着くことができな い。我が魔力は岩盤に吸収されてしまう。完全 に閉じ込められてしまった。          らびりうすだ。こんなことができるのは奴し かいない。奴を侮りすぎていたようだ。     何とかしてこの結界から脱出せねば、すべて が無駄となってしまう。            宮殿の数ヶ所に、我らの知らぬ装置が設置さ れている。乳白色をした鉤爪のような物体だ。  われが見たところ魔法の扉と思われる。霊脈 を利用して空間を操作しているようだ。ラビリ ウスが仕掛けたものに間違いないだろう。    装置を調べるのだ。かならず封印を解く術が あるはずだ。                 ラマシュト様の御心の下に。         } }}} **血染めの手紙 #expand(420){{{#center(){ ~血染めの手紙~  アンティノス様が亡くなられて以来、ハドリ アヌス様は変わってしまわれた。        視線が定まらず、空中を見つめ独り言をつぶ やいているかと思えば、急に感極まって泣きだ される。食事はほとんど召上らないし、夜は十 分に眠れていないご様子。頬はこけ、目の下に は隈が絶えない。               昨日まではそうだったのだ。悲しみに溺れて いなさった。                 しかし、今朝のハドリアヌス様の目には異様 な輝きが宿っていた。立ち直られたのかと思っ たが、どうも様子がおかしい。         いつも傍らにより添っている神官マルドゥク が、微笑を浮かべていた。嫌な感じだ。     パルテニウスよ、奴は何かを企んでいるぞ。 警戒の目を光らせていてくれ。         わたしはラビリウスを呼び戻すため、ローマ へ向かう。彼の力が必要になるはずだ。                     シーゲル } }}} **夢想録1 #expand(420){{{#center(){ ~夢想録1~  誰が為でもない、純粋なる独白を、今ここに 書き記す。これは我が魂の告白である。     ハドリアヌスという名の肉体は、魂の入れ物 としての役目を終えつつある。この朽ちゆくの みの肉体、そして疲労した精神は、皇帝として 多くを経験してきた証であり、我が人生の誇り であるはずだ。                はたして、それに如何ほどの価値があったと いうのか?                  若かりし頃、度を好むわたしにとって、戦争 は外国へ行くための良い口実だった。しかし、 そこで、どれだけ武勲を挙げたとしても、個と しての満足を得ることはついになかった。    皇帝という地位を手中にした後、あらゆるも のをつくり上げた。城壁を築き、都市を興し、 法を整備した。そして国は栄え、人々は豊かに なったかもしれぬが、わたしは何を得た?    追従、嫉妬、裏切り、汚職、放蕩、飽食…  これが我が努力の見返りだろいうのだろうか?  わたしはすべてに絶望し、残された人生に決 着をつけることばかり、夢想していた。     しかし、神はわたしを見捨てはしなかった。 今、わたしの傍にはアンティノスがいる。大理 石の肉体、高潔な精神、そして黄金の魂…すべ てが完全な美である奇跡。この者が傍にいるだ けで我が魂の暗黒は晴れ渡るのだ。      } }}} **夢想録2 #expand(420){{{#center(){ ~夢想録2~  我が魂の片割れ、アンティノスよ。      多くの人間を目にしてきたが、おまえほど高 潔で、純粋な精神の持ち主はいない。      はじめて出会った頃、皇帝という人間を前に して、あのようにまっすぐな視線を返してきた 者は、後にも先にもお前一人、今この時も忘れ えぬ瞬間だ。                 兵を伴いエフィソスへと向かう途中の小さな 農村で、害をなす盗賊を誅してほしいと民によ る訴えがなければ、あの忌まわしき地下牢から おまえを救い出すこともなかったであろう。   あのような境遇におかれてなお、高潔な精神 を保つことができる人間がいるという事実に、 わが心は打たれたのだ。            それより以前は、我が人生の終結ばかりを考 えていた。今では、如何にしてお前と過ごす時 間を長らえることができるかに腐心している。  マルドゥクという異国の神官の言葉を信ずれ ば、このチは、時を遅める力を持つとのこと。 ここで共に余生を過ごすことが出来れば、それ こそが、我が人生の報酬としてふさわしい。   ラビリウスはあの者を信用していないようだ が、わたしは、この老体に残された時間を引き 伸ばすこちができるのならば、どんなに可能性 が低くとも試さなければならぬのだ。      長年の友人の忠告より、我が眼前を照らし出 す太陽であるお前との時間が大切だということ を分かってもらいたい。           } }}} **夢想録3 #expand(420){{{#center(){ ~夢想録3~  わたしは全てを憎む。            この世界を、神を、命を呪おう。       太陽は落ちた。               二度と魂を暖めることはない。        永遠の冬、永遠の闇。            神殿に感じられる太陽の残り火よ。      我が唯一の慰め。              共に世界が終わるまで、この地に……    } }}} **傭兵指南書1 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書1~  調査のために必要なアイテムの幾つかは、支 給品として一定量を調査隊長から受け取ること ができる。                  ただし、アイテムボックスに同じアイテムが 既に存在している場合、それを差し引いた数が 支給される。支給される数を超えて所持してい る場合は、支給されない。           調査の中で、アイテムが無くなり行き詰った ら、公共広場に戻って支給品を受け取り、再挑 戦すれば生存確率は高まるだろう。       無理は禁物だ。公共広場に戻っても、それま でに得た経験が無駄になるわけではないことを 忘れるな。                                  アルドラ } }}} **傭兵指南書2 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書2~  攻撃と防御は戦いの基本中の基本だ。まずは 攻撃についてまとめよう。           □ボタンの小攻撃と△ボタンの大攻撃の組み 合わせで、さまざまな連続攻撃が可能だ。一通 りの組み合わせを試して、それぞれの特徴を把 握しておこう。                大型の敵になればなるほど、相手の行動を攻 撃で止めることは難しくなってくる。敵をひる ませたり、転ばせることができる技を覚えてお くと混戦時に役立つだろう。          背後からの攻撃なら、正面からの攻撃よりも 相手の行動を止めやすい。よく肝に銘じておく ように。                   防御行動は<ガード>と<ドッジ>がある。  <ガード>はRボタンを押している最中、正 面からの攻撃を防ぐことができる。ただし、爆 弾の爆発や一部の攻撃は防ぐことができない。  <ドッジ>は、攻撃が当たる瞬間にRボタン をすばやく入力することで、敵の攻撃を避ける ことができる。こちらは背後からの攻撃も避け ることが可能だ。WILも回復するのでチャン スがあれば狙っていくべきだ。                         アルドラ } }}} **傭兵指南書3 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書3~  ベルトアイテムの効果や、スキルの効果など で、敵の頭の上や自分の体力ゲージの下段にア イコンがでることがある。これは<状態異常> と呼ばれる状態を示している。         マイナス効果だけではなく、プラス効果も存 在し、様々な<状態異常>が同時につくことも ある。                    どのベルトアイテム、どのスキルを当てると どういった<状態異常>がつくのか? または どの敵の攻撃がどういった<状態異常>をして くるのかを覚えていくことで、多彩な状況に対 応できるようになるはずだ。          “すばやい敵には、麻痺や睡眠などの足止め 効果がある<状態異常>が有効”といった戦術 を組み立てることで、有利に戦いを進められる ようになるだろう。                              アルドラ } }}} **傭兵指南書4 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書4~  敵によっては、暗闇の<状態異常>にしても なお追ってくる敵が存在する。         それらの敵は視覚に頼って行動しているので はなく、熱源や音源を追いかけているのかもし れない。そういう時、熱風トーチや絶叫トーチ を使ってみると、相手が何に反応しているかが 推測できるだろう。              ベルトアイテムや、スキルで<状態異常>に なったとき、その効果によっては光、熱、音な どを発することがある。そのようなときは足元 に現れる効果を見れば、区別できるだろう。   そのような時、何か敵がいつもと違う反応を 示せば、その効果が発するものに反応している ということだ。                敵を集めたり、遠ざけたりする時に有効な手 段となる場合もある。思わぬ場所で役立つかも しれないので、覚えておいて損はないだろう。                  アルドラ } }}} **傭兵指南書5 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書5~  ベルトに登録することができて、戦闘中でも  瞬時に使うことが可能なものを、ベルトアイテ  ムという。                   回復アイテムや、きのこ、爆弾、トーチなど  が主なベルトアイテムだ。            ベルトアイテムは“自分自身に使うもの”と  “敵に対して使うもの”の2つに大別できる。   ベルトに登録してR+△ボタンを押すことで  前者は自らにそのアイテムの効果を与え、後者  は足元に設置する。R+□ボタンなら、どちら  も前方へ放り投げることができる。        R+△ボタンでのベルトアイテムの使用は、  基本的に、どのような状況でも使えるのを覚え  ておけ。例えば、敵に倒されてダウンしていて  も体力を回復することができるし、ジャンプで  敵を飛び越しざまに爆弾を落とすことも可能だ。  探索していくなかで、出会う時に適したベル  トアイテムを渡鹿しておくと、戦闘が楽になる  だろう。                    いろいろ試して、その特性を把握するのだ。                   アルドラ } }}} **傭兵指南書6 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書6~  レベルアップするごとにアビリティポイント を得ることができる。             アイテムボックスのステータス画面で“アビ リティポイント”を選び、このポイントを割り 振ることで、アビリティレベルを変更できる。  一度割り振ったアビリティポイントを、元に 戻すこともできる。試しに様々なアビリティレ ベルを上げてみて、自分の戦闘スタイルに適し たものを探してみるといいだろう。       それぞれのアビリティの効果を以下に記す。 STR 力強さ:基本攻撃力に影響する。   DEX 器用さ:クリティカル確率と、移動ス         ピードに影響する。     VIT 生命力:基本体力であるHPと防御力         に影響する。        WIL 精神力:スキルの発動に必要なWIL         の最大量に影響する。    RES 抵抗力:マイナス効果の状態異常時間         を短くする。        大剣マスタリー:大剣を扱ったときの攻撃力に         影響する。         2刀マスタリー:2刀流になったときの攻撃力に         影響する。         剣盾マスタリー:剣と盾を扱ったときの攻撃力         に影響する。        弓マスタリー :弓を扱ったときの攻撃力に影         響する。          アイテムの知識:アイテムを使用したときの効         果をより良くする。     以上だ。一度ポイントをあるアビリティに割り 振っても、再度、別のアビリティに振り直すこ とが可能だ。積極的に、あらゆるパターンを試 してみるがいい。                  アルドラ } }}} **傭兵指南書7 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書7~  スキルを使うときに注意すべき点を、何点か  説明しよう。覚えておけば戦闘で役に立つ情報  になるはずだ。                1:戦闘中に使用するスキルの登録はアイテム    ボックス内のステータス情報が表示されて    いるウィンドウの2ページ目でのみ行う。    よって、戦闘中は変えることができない。    苦戦したら、一度公共広場に戻り、スキル    の組み合わせを考え直すことも必要だ。         2:スキルレベルは、使えば使うほど上がり、    得られる効果が強化されていく。最初は使    いにくいと思っていたスキルも、育てるこ    とで印象が変わるかもしれない。        また、幾つかのスキルは、敵の種類によっ    て意味をなさないものもある。使いどころ    を考えて選択するべきだ。               3:同じスキルは連続して出すことができない。   一度使用した後、しばらくアイコンが点滅    していたら、まだ準備ができていない状態    だ。ただし、別のスキルであれば続けて使    用することができる。この特性を利用すれ    ば、攻撃を一気に畳み掛けることも可能だ。       4:スキルを出すことができないのは、必要な    WILが足りないとき、ジャンプしている    とき、そして麻痺、睡眠、激怒といった状    態異常のときだ。               それ以外であれば、いつでも出すことがで    きる。例えダウンしてしまっても、強引に    スキルで反撃することが可能だ。                        アルドラ } }}} **必読合成入門1 #expand(420){{{#center(){ ~必読合成入門1~  合成とは、ある物質に別の物質を混ぜて鍛え ることで、不思議な効果を宿らせる高度な鍛治 の技術です。                 合成のベースは武器や鎧などに限ります。加 えることができるのは、武器か合成素材のみで す。合成素材とは鉱石、化石、水晶のことで、 これらを発見したら、なるべく持ち帰ることを お勧めします。                武器や鎧、合成素材には3つの大いなる力が 込められていると伝えられています。      我々のような鍛治を生業とする者は、その力 を20段階の逆三角形で書き記します。その三 角形を物質力のパワーゲージと呼んでいます。  ここで肝心なのは<祝福>です。       パワーゲージのどれかを0、もしくは20に 変化させることで、武器や鎧に不思議な効果が 宿ります。これを<祝福>と呼び、その武具を 装備する者に恩恵を与えてくれるのです。    <祝福>は一つの武具に最大3つまで、つけ ることができます。              鍛治の風習に“<祝福>を得た武器に一つ名 を銘うつ”というものがあり、<祝福>の状態 でその銘は異なります。お気に入りの名前でそ ろえるのもいいかもしれませんね。                       リエッタ } }}} **必読合成入門2 #expand(420){{{#center(){ ~必読合成入門2~  ある<祝福>を、別の武器に移そうと思って うまくいかなかった経験はありませんか?    パワーゲージの同じ場所にそれぞれ<祝福> が宿っている状態で、それらを合成しようとす ると、その場所のパワーゲージの高い方が優先 されます。ですから、パワーゲージを合成素材 などで調整してから合成すると良いでしょう。  また、合成しようとした時に、パワーゲージ の結果が0以下、もしくは20以上になってし まう場合は、合成ができません。        それも合成素材をうまく使って、パワーゲー ジを調節してみてください。パワーゲージは合 成によって、3つすべて上がることは無く、逆 に3つすべて下がることもありません。基本的 に何かが上がれば、何かが下がります。     あとは、武器から鎧に<祝福>を移すときに 効果が変わってしまうものがあるので、注意が 必要です。何が何に変わるかは、結果画面をよ く見て判断してください。           また、<祝福>は別のものに移るとき、効果 が半減してしまうことを忘れずに!       いままで記したことに注意すれば、目的とす る<祝福>を狙って別の武具に移すことができ るはずです!                 これで、主に装備する武具を変更するときに 今まで育て上げた<祝福>が無駄になることは ないでしょう。                                リエッタ } }}} **必読合成入門3 #expand(420){{{#center(){ ~必読合成入門3~  最後に合成のコツについて、お伝えしようと  思います。                   これが、合成マスターへの道しるべとなれば  幸いです!                  その一                     お気に入りの武器、または鎧を、むやみに合  成し続けると、<祝福>の力が弱くなってしま  うこともあるので、注意! 結果画面でRボタ  ンをおして、以前の能力値と比較しましょう。  そのニ                     目的意識を持った合成をしましょう。闇雲に  合成をし続けても、ある一定以上の強さは得ら  れません。攻撃力アップに特化したり、弱点を  補う<祝福>で固めるなど、アビリティや戦闘  スタイルにあわせて工夫するのが良いでしょう! その三                     装備しなければ<祝福>の効果は得られませ  ん。逆にいえば、サブ装備も<祝福>の効果が  得られます。メイン装備と、鎧だけでは効果が  物足りないときは、サブ装備をしっかり鍛えて  あげると良いでしょう!             とにかく、合成を完了する前に、わたしが示  す合成の結果予測をよく見て、他の組み合わせ  の方がよくないか、いろいろ比較してみてから  決定するのがお勧めですよ。           お気に入りの武器は、時間をかけてじっくり  鍛えてあげてください!                             リエッタ  } }}} **物々交換心得1 #expand(420){{{#center(){ ~物々交換心得1~  この世の中、あまりにモノの価値をわかって いない客が多い……なので、このような心得を 書かなければいけない。この紙もタダではない が、ここに記したことを覚えてもらうことで、 よりいっそう、わたしの利益につながるのであ れば、必要な投資と考えざるを得ない。     いや、こんなことを書いていてもインクの無 駄だ。本題に入るべし。            必要のないモノは貯め込んでおいて、必要な モノと交換……これが大前提だ。        効果が小さいアイテムも、数があれば、より よい効果を持つアイテムと交換することができ る。いらないからといって無闇にモノを捨てる ことは、モノの価値がわかっていない者がやる 憎むべき行為……考えるだけでハラワタが煮え くり返る!                  興奮してしまった……とにかく、わたしが伝 えたいのは、見つけたら拾い、拾ったら貯め、 貯まったら必要なモノと交換すべしということ だけだ。                   この心得を読んだ客が、貴重品を捨てるよう な愚行を繰り返さないことを願う。                        ブラド } }}} **物々交換心得2 #expand(420){{{#center(){ ~物々交換心得2~  わたしが提案するトレードの条件は一つとは  限らない。その中で一番集まっているもの、集  めやすいもので選べば効率的なはずだ。      今までに行ったことがある場所でも、必要な  モノが落ちるかもしれない。どこで、どんなモ  ノが手に入るかを気に留めておくと、あとで必  要なモノが出てきたときに、その記憶が頼りに  なるだろう。                  また、欲しいモノとの交換に必要なモノが足  りなくても、簡単にあきらめてはいけない。    例えば、AはBと交換が可能で、BはCと交  換が可能だとする。もし、Aが必要なときにB  が手元に無くとも、Cを持っていれば、それを  Bに交換し、そのBを用いてAを得ることがで  きる……少し遠回りだが、必要なモノを手に入  れるための重要なトレードテクニックだ。     わたしの商品棚には支給品では手に入らない  様々なアイテムや合成素材を豊富にとりそろえ  ているつもりだ。                これらの商品を、お客である傭兵が利用する  ことで調査の効率が上がり、その傭兵は、さら  に良い品をここに持ち帰ることができるはずだ。  このように利害が一致しているとき、商売は  正しく機能するものなのだ。           (我ながら良いことを書いた)                          ブラド  } }}} **物々交換心得3 #expand(420){{{#center(){ ~物々交換心得3~  調査員や傭兵たとが運んでくる品々を鑑定し、 彼らの話と総合すると、それぞれのモノが持っ  ている特性に気がつきはじめた。その特性につ  いて、まとめて記しておこう。          体力を徐々に回復する粉薬を服用すると、し  ばらく、体から光を発するようだ。精神力を徐  々に回復する酒を飲んでも同様の効果があり、  その状態で歩き回っていると、光を好む魔物が  よってきたと、ある兵士が調査隊長様に報告し  ているのを耳にした。              剛力の魔石は、その効果を受けた者から熱が  発せられるようだ。守護の魔石では光が、疾風  の魔石では音が、それぞれ発せられるらしい。   主だった効果の影に、副次的な効果が隠され  ているわけだ。                 この点に着目して作られたと思われる品が、  トーチと呼ばれるものだ。            絶叫トーチからは音、閃光トーチは光、熱風  トーチは熱を発する。これらの効果を覚えてお  けば、それぞれに反応する敵を、おびきよせる  ことができるだろう。              柄にもなく、学者のようなことをしてしまい  少々頭が疲れたが、扱っている商品に関して正  しい知識を得ることは商人として基本の姿勢だ  からな。                   それにこのような情報をまとめて仕上げれば、  それで商売ができるかもしれないではないか?                    ブラド  } }}}
#contents **古びた図面 #expand(420){{{#center(){ ~古びた図面~  ふんだんに使われた、エジプトの御影石に、 カララの大理石。それらは速やかに運び込まれ 秩序正しく組み上げられた。          何千本という、きらびやかな柱が、天へ伸び ている。違和感を感じさせず、旧市街の溶け込 みゆく神殿群。なだらかに並び、つながり、最 後にオレスティスの大岩へと収まる。      大岩に座すユピテル神殿は、まさしく神の降 り立つ場所。夜明けの光に包まれるとき、神殿 は光り輝き、天空の一部となる。トラキア人た ちは、この地を神域と呼ぶ。          ラビリウスの手腕は、賢人ヒッポダモスに比 肩するといえよう。数々の伝説は、すべて本当 のことだったのだ。              誇りとなる、実り多き仕事だった。この都市 の名が表すように、例えそれが私情によるもの であったとしても。             } }}} **奴隷長の日記 #expand(420){{{#center(){ ~奴隷長の日記~  新しく入ったトラキア人たちに仕事を教える 日々。それにしても、マストルの不器用さには 困り果てる。                 今日は皇帝様のお食事中、ガラス皿を落とし て割ってしまった。幸いアンティノス様が取り 繕ってくださり、何とかその場は納まったが、 もう大切な給士の役目をさせるわけにはいかな いだろう。                  アンティノス様は本当におやさしい方だ。   聞いた話では、皇帝様が盗賊どもの隠れ家を せん滅した際、牢獄に幽閉されていたアンティ ノス様を見つけられ、救出されたそうだ。   皇帝様はその権力を振りかざすことなどなく、 自分に仕えてくれと願い、説得され、そしてア ンティノス様はそれにこたえられた。      なんと劇的で美しい話だろう。わたしが詩人 なら、お二人を称える詩を献上するところだ。  ここにも大分慣れてきた。ティヴォリのお屋 敷ほど広くはないが、地下通路は比べるまでも なく複雑で、未だに時々迷ってしまう。     だが、お二人に仕えることは身に余る光栄。 奴隷長として精一杯がんばろう。       } }}} **近衛兵の日誌 #expand(420){{{#center(){ ~近衛兵の日誌~  都市の改築は八割方終了している。住民の協 力もあって、工事は至って順調に進んだ。    恐れていた東方からの侵攻も、今のところ見 受けられない。北方の蛮族以外にローマを敵に 回す無謀な奴らは、もう少ないという話だ。   それにしても、ハドリアヌス様のお考えが分 からない。何故このような辺境をご自身の隠居 先に定められたのだろう?           確かに、ここはローマにとって東方の拠点で あり、重要な場所ではあるが、余生を送られる 場所として、はたして適切なのだろうか?    あの神官を地下でよく見かける。オシリス神 に仕える者という話だが、あの目つきといい気 配といい、どうも不気味だ。         } }}} **紙切れの束 #expand(420){{{#center(){ ~紙切れの束~  神官の使いという奴が、大量の食物を買いに  来た。儀式に必要というが、軍隊を数ヶ月は維  持できる量だ。                 どんな儀式を行なうのだろう? 神がかった  奴らの考えることは、よく分からないね。     しかしこれだけの荷を、あの岩山の頂上まで  運ばなければならない。参道のほとんどが階段  だから、荷車で運ぶことは無理だ。        まったく、迷惑な場所に神殿を建ててくれた。 } }}} **女主人の日記 #expand(420){{{#center(){ ~女主人の日記~  アヴィキス様は一度お顔を出されたきり。忙 しい方だから仕方ないのだけれど、自分のご主 人様の顔を知らない奴隷の方が多いのだから、 困りものだわ。                世界中に十数軒の豪邸を持っているそうだか ら、こんな辺境に来ることは、もうないのかも しれない。                  寂しいけれど、ご恩に報いるため、留守を預 る者として頑張らなくては。          明日はカシウス様のお屋敷に、二十本のアン フォラを届けなければいけない。あの方は美少 年がお好きだから、スポルスに行かせるとしま しょう。                  老皇帝様といい、最近の殿方は困ったもの。  } }}} **獣皮の手紙 #expand(420){{{#center(){ ~獣皮の手紙~  ポルティコへ                この都市はへんだ。生きている住民はひとり もいない。生きている死体なら、そこら中をは いまわっているがな。             たんさく中にまよいこんだ場所で、ミノタウ ロスにでくわした。あれは人間がつくった魔物 というはなしだ。これはどういうことだ?    数日まえまで住民は生活していたようだ。こ んせきが残っている。ヤバイにおいがプンプン する。                    しかし、お宝は山とある。カギのかかってい ない宝物庫が、たくさんならんでいるようなも のだ。命をかけてもそんはないぜ? おまえも はやくこいよ。               } }}} **警備兵の日誌 #expand(420){{{#center(){ ~警備兵の日誌~  ノネ4日前                 今日もいくつか式典が行なわれたようだ。皇 帝様の隠居地ということで、金儲けを企む商人 どもが、この地に集まって来ているらしい。   それにしても、ここ最近ローマからの伝書鳩 がこない。最後の伝書鳩が来てから、ひと月は 経つというのに。気がかりだ。        カレンデ18日前               岩山の近くで不審な一団を見かけた。追いか けたが、クモの子を散らすように逃げていって しまった。まさか蛮族の先遣隊ではないか?  カレンデ                   アンティノス様が死んだという噂が流れてい る。隊長に聞いてみたのだが、上からは何も聞 かされていないらしい。この前の不審な一団と いい、嫌な予感がする。           イドゥス                   岩山の方が騒がしい。大きな儀式を行なうと いう御触れがあったが、それだろうか?     詳しいことは伏せられている。何の儀式だろ う? 今晩は眠れそうにない。        } }}} **小さな木板 #expand(420){{{#center(){ ~小さな木板~  今まで我らの信仰は尊重されてきた。だが、  あの老皇帝は違った。              魂の栄光を司る聖なる岩山に、あのような神  殿を建てるとは。このままでは、肉体から解放  された魂が道を見失ってしまう。         ハドリアヌスは呪われるだろう。ローマの要  求を受け入れてしまった。我らも同罪だ。     呪われた肉体は日の光を嫌い、地の底をはい  かいする。残された魂は行き場を失いさまよう。  もはや天上での繁栄は約束されない。     } }}} **書きかけの手紙 #expand(420){{{#center(){ ~書きかけの手紙~  50人の剣闘士、13頭の刃虎、4頭の象。 これだけでも十分だが、目玉はあの巨人どもだ ろう。目の肥えた観客でも、あれには度肝を抜 かれるはずだ。                問題は、奴らの相手となる剣闘士を見つけら れるかどうかだ。相当の腕利きでないと、潰さ れて、すぐに闘技が終わってしまう。      兄のステロペスは剛力の持ち主だ。どんな鎧 を着ていても、振り下ろす一撃で潰されてしま うだろう。                  弟のアルゲスは巨人のくせに気が弱い。すぐ 逃げ出してしまう。だがな、遠くから石を投げ つけてくるんだ。頭が良いのか悪いのか、卑怯 な野郎だ。                  しかしこれが、狙いはいいかげんなんだ。問 違えて兄貴の体に石をぶつけることが、時々あ る。でかいだけに細かい事が苦手なんだ。    コスコニウスよ、奴らをここまで連れて来る ことは簡単ではなかった。どうやったと思うか ね? 次に会うときに教えてやろう。上等のワ インを用意して、楽しみにしておいてくれ。   しかし、あのラビリウス様が協力してくれる とは。巨人には他にも使い道があるといってい た。あの方の考えることは計り知れない。   } }}} **邪教徒書簡1 #expand(420){{{#center(){ ~邪教徒書簡1~  都市の改築は予定通り進んでいる。儀式の間 も無事に出来上がった。ユピテル神殿の最下層 が、我らの祭壇となっているとは、誰も気がつ くまい。                   ここは、我らに約束されし地だ。       予想通りラビリウスの追求は厳しかったが、 われは皇帝の強い信頼を得ている。安心してく れ。この隠し宮殿は、我が魔力により何者も立 ち入ることはできない。            ラマシュト様の御心の下に。        } }}} **邪教徒書簡2 #expand(420){{{#center(){ ~邪教徒書簡2~  計画は順調だ。いけにえの食事に混ぜてきた 毒が、そろそろ効果を出しはじめる。死んでし まっては意味がないぞ。慎重に事を進めよ。   仮死状態となったいけにえは数週間目覚めな い。その間に皇帝を洗脳する。魂の復活を信じ 込ませ、我らの操り人形となってもらう。    門題はラビリウスだ。われを疑っている。儀 式までの間、ここに居られてはまずい。     にせの書状を用意するのだ。元老院からの緊 急の知らせがよいだろう。どこかへ、それもで きるだけ遠くへ旅立ってもらう必要がある。   儀式は次の満月に行なう。皆の働きに期待し ている。                   ラマシュト様の御心の下に。        } }}} **邪教徒書簡3 #expand(420){{{#center(){ ~邪教徒書簡3~  儀式は成功した。いけにえの魂が肉体から切  り離されたとき、異界において、激しい力の渦  が巻き起こったのだ。オレスティスの霊脈はそ  れに呼応し、息吹いた。             すべて、われの想定通りだ。          しかし霊脈の激しい放流により、都市に住ま  う民の魂も、肉体から不完全に抜け出たようだ。  残された肉体は生きる屍となり、闇をさまよ  うことだろう。                 ラマシュト様の御加護がなければ、我らも危  うかった。                   あの老皇帝にも、強い影響があったようだ。  霊脈に溺れ、以前にも増して侮りがたい魔力に  満ちあふれている。               だが、案ずることはない。そのために、いけ  にえの魂を儀式の間に封じたのだ。        あれは愛する者の魂をより所に、その身朽ち  果てるまで、神殿にこもっていることだろう。   我らは強大な霊脈の力と、ローマ皇帝の威光  を、共に手中に収めたのだ。このチある限り、  我らの繁栄は約束される。            そしてこの鋼石によって、われには、新たな  地位が与えられるだろう。            今、われは時間を必要としている。副王様へ  のご報告はもう少し待つように。         また、元老院に気がつかれる前に、事態を収  拾しなければならない。さらなる皆の働きに期  待している。                  ラマシュト様の御心の下に。         } }}} **邪教徒書簡4 #expand(420){{{#center(){ ~邪教徒書簡4~  時間の経過がおかしい。宮殿の構造が刻々と 変化する。この岩山を中心に結界が張られてい るのだ。                   どう歩いても出口にたどり着くことができな い。我が魔力は岩盤に吸収されてしまう。完全 に閉じ込められてしまった。          らびりうすだ。こんなことができるのは奴し かいない。奴を侮りすぎていたようだ。     何とかしてこの結界から脱出せねば、すべて が無駄となってしまう。            宮殿の数ヶ所に、我らの知らぬ装置が設置さ れている。乳白色をした鉤爪のような物体だ。  われが見たところ魔法の扉と思われる。霊脈 を利用して空間を操作しているようだ。ラビリ ウスが仕掛けたものに間違いないだろう。    装置を調べるのだ。かならず封印を解く術が あるはずだ。                 ラマシュト様の御心の下に。         } }}} **血染めの手紙 #expand(420){{{#center(){ ~血染めの手紙~  アンティノス様が亡くなられて以来、ハドリ アヌス様は変わってしまわれた。        視線が定まらず、空中を見つめ独り言をつぶ やいているかと思えば、急に感極まって泣きだ される。食事はほとんど召上らないし、夜は十 分に眠れていないご様子。頬はこけ、目の下に は隈が絶えない。               昨日まではそうだったのだ。悲しみに溺れて いなさった。                 しかし、今朝のハドリアヌス様の目には異様 な輝きが宿っていた。立ち直られたのかと思っ たが、どうも様子がおかしい。         いつも傍らにより添っている神官マルドゥク が、微笑を浮かべていた。嫌な感じだ。     パルテニウスよ、奴は何かを企んでいるぞ。 警戒の目を光らせていてくれ。         わたしはラビリウスを呼び戻すため、ローマ へ向かう。彼の力が必要になるはずだ。                     シーゲル } }}} **夢想録1 #expand(420){{{#center(){ ~夢想録1~  誰が為でもない、純粋なる独白を、今ここに 書き記す。これは我が魂の告白である。     ハドリアヌスという名の肉体は、魂の入れ物 としての役目を終えつつある。この朽ちゆくの みの肉体、そして疲労した精神は、皇帝として 多くを経験してきた証であり、我が人生の誇り であるはずだ。                はたして、それに如何ほどの価値があったと いうのか?                  若かりし頃、度を好むわたしにとって、戦争 は外国へ行くための良い口実だった。しかし、 そこで、どれだけ武勲を挙げたとしても、個と しての満足を得ることはついになかった。    皇帝という地位を手中にした後、あらゆるも のをつくり上げた。城壁を築き、都市を興し、 法を整備した。そして国は栄え、人々は豊かに なったかもしれぬが、わたしは何を得た?    追従、嫉妬、裏切り、汚職、放蕩、飽食…  これが我が努力の見返りだろいうのだろうか?  わたしはすべてに絶望し、残された人生に決 着をつけることばかり、夢想していた。     しかし、神はわたしを見捨てはしなかった。 今、わたしの傍にはアンティノスがいる。大理 石の肉体、高潔な精神、そして黄金の魂…すべ てが完全な美である奇跡。この者が傍にいるだ けで我が魂の暗黒は晴れ渡るのだ。      } }}} **夢想録2 #expand(420){{{#center(){ ~夢想録2~  我が魂の片割れ、アンティノスよ。      多くの人間を目にしてきたが、おまえほど高 潔で、純粋な精神の持ち主はいない。      はじめて出会った頃、皇帝という人間を前に して、あのようにまっすぐな視線を返してきた 者は、後にも先にもお前一人、今この時も忘れ えぬ瞬間だ。                 兵を伴いエフィソスへと向かう途中の小さな 農村で、害をなす盗賊を誅してほしいと民によ る訴えがなければ、あの忌まわしき地下牢から おまえを救い出すこともなかったであろう。   あのような境遇におかれてなお、高潔な精神 を保つことができる人間がいるという事実に、 わが心は打たれたのだ。            それより以前は、我が人生の終結ばかりを考 えていた。今では、如何にしてお前と過ごす時 間を長らえることができるかに腐心している。  マルドゥクという異国の神官の言葉を信ずれ ば、このチは、時を遅める力を持つとのこと。 ここで共に余生を過ごすことが出来れば、それ こそが、我が人生の報酬としてふさわしい。   ラビリウスはあの者を信用していないようだ が、わたしは、この老体に残された時間を引き 伸ばすこちができるのならば、どんなに可能性 が低くとも試さなければならぬのだ。      長年の友人の忠告より、我が眼前を照らし出 す太陽であるお前との時間が大切だということ を分かってもらいたい。           } }}} **夢想録3 #expand(420){{{#center(){ ~夢想録3~  わたしは全てを憎む。            この世界を、神を、命を呪おう。       太陽は落ちた。               二度と魂を暖めることはない。        永遠の冬、永遠の闇。            神殿に感じられる太陽の残り火よ。      我が唯一の慰め。              共に世界が終わるまで、この地に……    } }}} **傭兵指南書1 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書1~  調査のために必要なアイテムの幾つかは、支 給品として一定量を調査隊長から受け取ること ができる。                  ただし、アイテムボックスに同じアイテムが 既に存在している場合、それを差し引いた数が 支給される。支給される数を超えて所持してい る場合は、支給されない。           調査の中で、アイテムが無くなり行き詰った ら、公共広場に戻って支給品を受け取り、再挑 戦すれば生存確率は高まるだろう。       無理は禁物だ。公共広場に戻っても、それま でに得た経験が無駄になるわけではないことを 忘れるな。                                  アルドラ } }}} **傭兵指南書2 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書2~  攻撃と防御は戦いの基本中の基本だ。まずは 攻撃についてまとめよう。           □ボタンの小攻撃と△ボタンの大攻撃の組み 合わせで、さまざまな連続攻撃が可能だ。一通 りの組み合わせを試して、それぞれの特徴を把 握しておこう。                大型の敵になればなるほど、相手の行動を攻 撃で止めることは難しくなってくる。敵をひる ませたり、転ばせることができる技を覚えてお くと混戦時に役立つだろう。          背後からの攻撃なら、正面からの攻撃よりも 相手の行動を止めやすい。よく肝に銘じておく ように。                   防御行動は<ガード>と<ドッジ>がある。  <ガード>はRボタンを押している最中、正 面からの攻撃を防ぐことができる。ただし、爆 弾の爆発や一部の攻撃は防ぐことができない。  <ドッジ>は、攻撃が当たる瞬間にRボタン をすばやく入力することで、敵の攻撃を避ける ことができる。こちらは背後からの攻撃も避け ることが可能だ。WILも回復するのでチャン スがあれば狙っていくべきだ。                         アルドラ } }}} **傭兵指南書3 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書3~  ベルトアイテムの効果や、スキルの効果など で、敵の頭の上や自分の体力ゲージの下段にア イコンがでることがある。これは<状態異常> と呼ばれる状態を示している。         マイナス効果だけではなく、プラス効果も存 在し、様々な<状態異常>が同時につくことも ある。                    どのベルトアイテム、どのスキルを当てると どういった<状態異常>がつくのか? または どの敵の攻撃がどういった<状態異常>をして くるのかを覚えていくことで、多彩な状況に対 応できるようになるはずだ。          “すばやい敵には、麻痺や睡眠などの足止め 効果がある<状態異常>が有効”といった戦術 を組み立てることで、有利に戦いを進められる ようになるだろう。                              アルドラ } }}} **傭兵指南書4 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書4~  敵によっては、暗闇の<状態異常>にしても なお追ってくる敵が存在する。         それらの敵は視覚に頼って行動しているので はなく、熱源や音源を追いかけているのかもし れない。そういう時、熱風トーチや絶叫トーチ を使ってみると、相手が何に反応しているかが 推測できるだろう。              ベルトアイテムや、スキルで<状態異常>に なったとき、その効果によっては光、熱、音な どを発することがある。そのようなときは足元 に現れる効果を見れば、区別できるだろう。   そのような時、何か敵がいつもと違う反応を 示せば、その効果が発するものに反応している ということだ。                敵を集めたり、遠ざけたりする時に有効な手 段となる場合もある。思わぬ場所で役立つかも しれないので、覚えておいて損はないだろう。                  アルドラ } }}} **傭兵指南書5 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書5~  ベルトに登録することができて、戦闘中でも  瞬時に使うことが可能なものを、ベルトアイテ  ムという。                   回復アイテムや、きのこ、爆弾、トーチなど  が主なベルトアイテムだ。            ベルトアイテムは“自分自身に使うもの”と  “敵に対して使うもの”の2つに大別できる。   ベルトに登録してR+△ボタンを押すことで  前者は自らにそのアイテムの効果を与え、後者  は足元に設置する。R+□ボタンなら、どちら  も前方へ放り投げることができる。        R+△ボタンでのベルトアイテムの使用は、  基本的に、どのような状況でも使えるのを覚え  ておけ。例えば、敵に倒されてダウンしていて  も体力を回復することができるし、ジャンプで  敵を飛び越しざまに爆弾を落とすことも可能だ。  探索していくなかで、出会う時に適したベル  トアイテムを渡鹿しておくと、戦闘が楽になる  だろう。                    いろいろ試して、その特性を把握するのだ。                   アルドラ } }}} **傭兵指南書6 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書6~  レベルアップするごとにアビリティポイント を得ることができる。             アイテムボックスのステータス画面で“アビ リティポイント”を選び、このポイントを割り 振ることで、アビリティレベルを変更できる。  一度割り振ったアビリティポイントを、元に 戻すこともできる。試しに様々なアビリティレ ベルを上げてみて、自分の戦闘スタイルに適し たものを探してみるといいだろう。       それぞれのアビリティの効果を以下に記す。 STR 力強さ:基本攻撃力に影響する。   DEX 器用さ:クリティカル確率と、移動ス         ピードに影響する。     VIT 生命力:基本体力であるHPと防御力         に影響する。        WIL 精神力:スキルの発動に必要なWIL         の最大量に影響する。    RES 抵抗力:マイナス効果の状態異常時間         を短くする。        大剣マスタリー:大剣を扱ったときの攻撃力に         影響する。         2刀マスタリー:2刀流になったときの攻撃力に         影響する。         剣盾マスタリー:剣と盾を扱ったときの攻撃力         に影響する。        弓マスタリー :弓を扱ったときの攻撃力に影         響する。          アイテムの知識:アイテムを使用したときの効         果をより良くする。     以上だ。一度ポイントをあるアビリティに割り 振っても、再度、別のアビリティに振り直すこ とが可能だ。積極的に、あらゆるパターンを試 してみるがいい。                  アルドラ } }}} **傭兵指南書7 #expand(420){{{#center(){ ~傭兵指南書7~  スキルを使うときに注意すべき点を、何点か  説明しよう。覚えておけば戦闘で役に立つ情報  になるはずだ。                1:戦闘中に使用するスキルの登録はアイテム    ボックス内のステータス情報が表示されて    いるウィンドウの2ページ目でのみ行う。    よって、戦闘中は変えることができない。    苦戦したら、一度公共広場に戻り、スキル    の組み合わせを考え直すことも必要だ。         2:スキルレベルは、使えば使うほど上がり、    得られる効果が強化されていく。最初は使    いにくいと思っていたスキルも、育てるこ    とで印象が変わるかもしれない。        また、幾つかのスキルは、敵の種類によっ    て意味をなさないものもある。使いどころ    を考えて選択するべきだ。               3:同じスキルは連続して出すことができない。   一度使用した後、しばらくアイコンが点滅    していたら、まだ準備ができていない状態    だ。ただし、別のスキルであれば続けて使    用することができる。この特性を利用すれ    ば、攻撃を一気に畳み掛けることも可能だ。       4:スキルを出すことができないのは、必要な    WILが足りないとき、ジャンプしている    とき、そして麻痺、睡眠、激怒といった状    態異常のときだ。               それ以外であれば、いつでも出すことがで    きる。例えダウンしてしまっても、強引に    スキルで反撃することが可能だ。                        アルドラ } }}} **必読合成入門1 #expand(420){{{#center(){ ~必読合成入門1~  合成とは、ある物質に別の物質を混ぜて鍛え ることで、不思議な効果を宿らせる高度な鍛治 の技術です。                 合成のベースは武器や鎧などに限ります。加 えることができるのは、武器か合成素材のみで す。合成素材とは鉱石、化石、水晶のことで、 これらを発見したら、なるべく持ち帰ることを お勧めします。                武器や鎧、合成素材には3つの大いなる力が 込められていると伝えられています。      我々のような鍛治を生業とする者は、その力 を20段階の逆三角形で書き記します。その三 角形を物質力のパワーゲージと呼んでいます。  ここで肝心なのは<祝福>です。       パワーゲージのどれかを0、もしくは20に 変化させることで、武器や鎧に不思議な効果が 宿ります。これを<祝福>と呼び、その武具を 装備する者に恩恵を与えてくれるのです。    <祝福>は一つの武具に最大3つまで、つけ ることができます。              鍛治の風習に“<祝福>を得た武器に一つ名 を銘うつ”というものがあり、<祝福>の状態 でその銘は異なります。お気に入りの名前でそ ろえるのもいいかもしれませんね。                       リエッタ } }}} **必読合成入門2 #expand(420){{{#center(){ ~必読合成入門2~  ある<祝福>を、別の武器に移そうと思って うまくいかなかった経験はありませんか?    パワーゲージの同じ場所にそれぞれ<祝福> が宿っている状態で、それらを合成しようとす ると、その場所のパワーゲージの高い方が優先 されます。ですから、パワーゲージを合成素材 などで調整してから合成すると良いでしょう。  また、合成しようとした時に、パワーゲージ の結果が0以下、もしくは20以上になってし まう場合は、合成ができません。        それも合成素材をうまく使って、パワーゲー ジを調節してみてください。パワーゲージは合 成によって、3つすべて上がることは無く、逆 に3つすべて下がることもありません。基本的 に何かが上がれば、何かが下がります。     あとは、武器から鎧に<祝福>を移すときに 効果が変わってしまうものがあるので、注意が 必要です。何が何に変わるかは、結果画面をよ く見て判断してください。           また、<祝福>は別のものに移るとき、効果 が半減してしまうことを忘れずに!       いままで記したことに注意すれば、目的とす る<祝福>を狙って別の武具に移すことができ るはずです!                 これで、主に装備する武具を変更するときに 今まで育て上げた<祝福>が無駄になることは ないでしょう。                                リエッタ } }}} **必読合成入門3 #expand(420){{{#center(){ ~必読合成入門3~  最後に合成のコツについて、お伝えしようと  思います。                   これが、合成マスターへの道しるべとなれば  幸いです!                  その一                     お気に入りの武器、または鎧を、むやみに合  成し続けると、<祝福>の力が弱くなってしま  うこともあるので、注意! 結果画面でRボタ  ンをおして、以前の能力値と比較しましょう。  そのニ                     目的意識を持った合成をしましょう。闇雲に  合成をし続けても、ある一定以上の強さは得ら  れません。攻撃力アップに特化したり、弱点を  補う<祝福>で固めるなど、アビリティや戦闘  スタイルにあわせて工夫するのが良いでしょう! その三                     装備しなければ<祝福>の効果は得られませ  ん。逆にいえば、サブ装備も<祝福>の効果が  得られます。メイン装備と、鎧だけでは効果が  物足りないときは、サブ装備をしっかり鍛えて  あげると良いでしょう!             とにかく、合成を完了する前に、わたしが示  す合成の結果予測をよく見て、他の組み合わせ  の方がよくないか、いろいろ比較してみてから  決定するのがお勧めですよ。           お気に入りの武器は、時間をかけてじっくり  鍛えてあげてください!                             リエッタ  } }}} **物々交換心得1 #expand(420){{{#center(){ ~物々交換心得1~  この世の中、あまりにモノの価値をわかって いない客が多い……なので、このような心得を 書かなければいけない。この紙もタダではない が、ここに記したことを覚えてもらうことで、 よりいっそう、わたしの利益につながるのであ れば、必要な投資と考えざるを得ない。     いや、こんなことを書いていてもインクの無 駄だ。本題に入るべし。            必要のないモノは貯め込んでおいて、必要な モノと交換……これが大前提だ。        効果が小さいアイテムも、数があれば、より よい効果を持つアイテムと交換することができ る。いらないからといって無闇にモノを捨てる ことは、モノの価値がわかっていない者がやる 憎むべき行為……考えるだけでハラワタが煮え くり返る!                  興奮してしまった……とにかく、わたしが伝 えたいのは、見つけたら拾い、拾ったら貯め、 貯まったら必要なモノと交換すべしということ だけだ。                   この心得を読んだ客が、貴重品を捨てるよう な愚行を繰り返さないことを願う。                        ブラド } }}} **物々交換心得2 #expand(420){{{#center(){ ~物々交換心得2~  わたしが提案するトレードの条件は一つとは  限らない。その中で一番集まっているもの、集  めやすいもので選べば効率的なはずだ。      今までに行ったことがある場所でも、必要な  モノが落ちるかもしれない。どこで、どんなモ  ノが手に入るかを気に留めておくと、あとで必  要なモノが出てきたときに、その記憶が頼りに  なるだろう。                  また、欲しいモノとの交換に必要なモノが足  りなくても、簡単にあきらめてはいけない。    例えば、AはBと交換が可能で、BはCと交  換が可能だとする。もし、Aが必要なときにB  が手元に無くとも、Cを持っていれば、それを  Bに交換し、そのBを用いてAを得ることがで  きる……少し遠回りだが、必要なモノを手に入  れるための重要なトレードテクニックだ。     わたしの商品棚には支給品では手に入らない  様々なアイテムや合成素材を豊富にとりそろえ  ているつもりだ。                これらの商品を、お客である傭兵が利用する  ことで調査の効率が上がり、その傭兵は、さら  に良い品をここに持ち帰ることができるはずだ。  このように利害が一致しているとき、商売は  正しく機能するものなのだ。           (我ながら良いことを書いた)                          ブラド  } }}} **物々交換心得3 #expand(420){{{#center(){ ~物々交換心得3~  調査員や傭兵たとが運んでくる品々を鑑定し、 彼らの話と総合すると、それぞれのモノが持っ  ている特性に気がつきはじめた。その特性につ  いて、まとめて記しておこう。          体力を徐々に回復する粉薬を服用すると、し  ばらく、体から光を発するようだ。精神力を徐  々に回復する酒を飲んでも同様の効果があり、  その状態で歩き回っていると、光を好む魔物が  よってきたと、ある兵士が調査隊長様に報告し  ているのを耳にした。              剛力の魔石は、その効果を受けた者から熱が  発せられるようだ。守護の魔石では光が、疾風  の魔石では音が、それぞれ発せられるらしい。   主だった効果の影に、副次的な効果が隠され  ているわけだ。                 この点に着目して作られたと思われる品が、  トーチと呼ばれるものだ。            絶叫トーチからは音、閃光トーチは光、熱風  トーチは熱を発する。これらの効果を覚えてお  けば、それぞれに反応する敵を、おびきよせる  ことができるだろう。              柄にもなく、学者のようなことをしてしまい  少々頭が疲れたが、扱っている商品に関して正  しい知識を得ることは商人として基本の姿勢だ  からな。                   それにこのような情報をまとめて仕上げれば、  それで商売ができるかもしれないではないか?                    ブラド  } }}}

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