「私メリーさん。今、駅にいるの」
あなたの街にやっと着いたの。もうすぐ逢いにいくからね。
あなたの家の前。呼び鈴に手を伸ばしたけど、あなたが出てきていきなり顔を合わせると心臓が爆発してしまうかも。
電話をかけるのが精一杯。全身の勇気を出して電話をかけるの。
緊張してないかな。声ふるえてないかな。
「私、メリーさん。今あなたの家の前にいるの。」
あなたのお部屋に着いたの。嬉しい。
でも、恐い。好かれなかったらどうしよう。不安がいっぱい。
あなたの声を聞いて落ち着こう。電話をとりだして、見慣れた番号をダイヤルするの。
「私、メリーさん、今あなたのお部屋の前にいるの。」
部屋の中に飛び込むと、あなたの姿。
やっと逢えたの。でも、きっと顔が真っ赤。こんな赤い顔見せられない。
だからそっと後ろから抱きついて耳元でささやくの。
「私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの。」
あなたはびっくりしたようにゆっくりと振り向いたの。
そして、かわいい~~とか、萌え~とかいいながら、ゆっくり倒れて萌え転がってしまったの。
あなたのお胸にそっと耳を当てると、心臓が止まっていたの。
どうしていつも、私の好きになった人は逢いに行くと死んでしまうの?
私の瞳は涙を流すことはできないから、ただ、あなたにすがりつくことしかできなかったの。
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