メリーの居る生活
メリーさんと一緒!!

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元就的な彼女 一股目(メリースレ5th75-101)

作:771 ◆gnkv6j0F..

「それじゃ、行ってくるぜー」
成海は、玄関のノブに手をかけると、メリーを振り返った。
成海は大学生。今まであんまりにもサボり過ぎたので、授業があれば行かねばならない。
浪人は嫌なのだ。
「今日は二限で終わりだから、えーと、飯は待っとけ。それから、えーと」
「誰かが来ても出なくて良い、でしょ?」
メリーはにっこり笑って、成海の答えを先取りした。
「そうそう、じゃー行ってくる」
ばたん、と音を立てて扉が閉まった。

「ふあぁぁぁ・・・・・・眠いっ」
一限目の授業から、成海は居眠りモード全開だった。
しかも、授業はまだ始まっていない内に、だ。未だ講師が教室に来ていないのだが。
「・・・・・・遅せーな」
この授業の講師は、授業開始時間をきちっと守る事で有名だった。始業時間から、既に20分が経過している。
なんかあったのかなぁ、等と考えていると、見慣れない講師が入って来た。
「えー、今日の授業は緊急に休講となりました」
そう告げると、見慣れない講師は去って行った。
ぞろぞろと生徒が出て行く中、成海もそれに倣おうと立ち上がった。

その時だった。
「――渋沢がアレ見たってマジだったんじゃね?」
成海の耳に、覚えのある名前が聞こえてきた。
渋沢と言うのは、この授業の講師の名だ。
「は? おめーあんな噂信じてんのかよ!! ウケるー」
「でもぉ、一年で見たって子何人もいるしー」
「は、マジでぇ? ヤバくねー?」
他愛の無い会話。だが、どこか、何かが引っ掛かる。
「なあ」
成海は、女子二人に声を掛けた。
「超興味あんだけど、その話」

『――せっかくだから、俺はこの赤い扉を選ぶぜ!!』
「全然赤くないのに・・・・・・変なのー」
メリーはコントローラーを手に、テレビと向かい合っていた。
「ただいまー。腹減ったー」
「あ、お帰りなさい」
その時、成海が帰って来た。時計の針は既に12時を回っている。
「あー飯にしよーぜ、飯めしー・・・・・・っと?」
成海が視界の端にテレビの画面を捉えた。
「うわ・・・・・・凄いゲームをやってるなぁ・・・・・・」
「?」

「お、そうだ」
昼食の後、ベッドの上に寝転んでいた成海は、ふと思い出したと言うように口を開いた。
「今日ちょっと気になる話聞いたんだけどよ」
「なあに?」
メリーは興味津々、という様子で、ベッドの縁に腰掛けた。
「メリーさ、『三本足のリカちゃん』て、知ってる?」

『三本足のリカちゃん』――様々なバリエーションのある都市伝説であるが、大概は胴体から三本目の足の生えたリカちゃん人形を拾った人間が、呪いにかかり発狂する、という話である。

「――その、三本足のリカちゃんがどうしたの?」
「いや、それがさ」
頭を掻いて、成海が少し言いづらそうな様子を見せた。
「出るって言うんだよ。大学に」

「――なんかー、あたしの後輩が言ってたんだけどー」
一限目の授業が休講になった後、成海は二人組の女子に話を聞いていた。
「渋沢がー、三号館の女子トイレで拾ったとか言ってぇ」
「え、拾ったって、三本足のリカちゃん?」
成実の問いに、女子は頷いた。
「そーそー」
「マジかよ」
「あたしも最初はマジ信じて無かったんだけどー」
女子はチラッと隣りにいる友人を見た。
「したらー、こいつの後輩も何人も見たって言うしー、皆休んでるしって言うし? 渋沢も今日休講だし――」

「――って事なんだけどよー」
むくっ、とベッドの上で成海は起き上がった。
「ちょっと気になったっつーか・・・・・・ほら、メリーだってさ」
「わ、私?」突然自分の名前が話に上がって、メリーは少しだけ戸惑った。
「メリーだって、なんつーかオバケっつーか、そーゆーのだろ? だから、三本足のリカちゃんとかいても、不思議じゃねーかな、と」
「うーん・・・・・・」
メリーは腕を組んだ。「確かに気になる話だけど・・・・・・」
「だろ? 気になるだろ?」
成海は小さく飛ぶようにして、ベッドから降りると、堂々と、そして唐突に宣言した。
「っつー訳で、これから三本足のリカちゃんを探索に行くぜ」
「・・・・・・え?」


大学と言うのは、基本的に誰であろうと出入りする事が出来る。
だから、メリーの様な少女がいても、気にかける人はいても咎めて追い出される事は無い。
既に、時計は夜の七時を三十分程回っている。
最後の授業が終わってから、大分時間が経っている。校舎内の人影は少ない。
「ねえねえ、成海くん。なんですぐにトイレに行かないの?」
大学の三号館、その一階の教室に、二人はいた。
「そりゃあよ」
購買のホットドッグにかぶりつきながら、成海は答えた。

「場所は三号館のトイレ、とは聞いたがよ、何階とは聞いてねーんだよ」
「ふーん?」
「だから、一階から調べて行かなきゃならないが、まあ人が完全にハケてからのが都合が良いだろ?」
「うん」
「だから、もうちょっとここで待とうぜ」
「うん!」
成海の隣りでメリーはこくん、と頷いた。
「じゃあ、分かった所で、ほら」
ずい、と手にしたホットドッグをメリーに向かって突出した。
「・・・・・・? なあに?」
「なあに、ってそりゃあ」
小さく首を傾げるメリーに対し、成海は至極当然といった様子で答える。
「食えよ。腹減ったろ?」

「え、え!?」
メリーは、かなり驚いたようだった。
「だ、だってそれ、成海くんが食べて、だから、その・・・・・・」
間接キス――
「はは、なんだぁ、そんな事気にすんの?」
成海は大口を開けて笑った。
「俺は気にしねーから食えくえ!!」
「う、うん」
頷いたメリーは、頬を赤らめながら口を開ける。
食べかけのホットドッグが口の中に入ろうとした、その瞬間。
――がちゃん。
教室の外から何か音が響いてきた。
その音に成海は、はっ、と気付く。
――施錠だ!!

出入りが自由とは言え、朝から晩まで開け放しておく訳は無い。
授業が終了したので、用務員が教室の鍵をかけに来たのだ。
恐らく、今の音は隣りの教室を施錠した音。
もし見つかったら、教室から、校舎から追い出されてしまう。
咄嗟に、成海はメリーの口にホットドッグを押し込んだ。
「む、むぐー!?」
それから、ひょいとメリーを抱き上げると、教室の端に設置されたロッカーの中に飛び込んだ。
既に使わなくなった教材やガラクタが詰められたロッカーの中は、思った以上に狭い。
成海がメリーを抱き上げた事も手伝って、二人はもの凄く密着していた。
成海は思った。
うーわー、何このお約束。


抱きかかえたメリーの顔が、すぐ横に。
薄暗いロッカーの中、二人はピッタリと身を寄せ合っていた。
かたん、と音を立て、用務員が教室に入って来た。恐らく、忘れ物が無いかを見た後、教室の電気を消して鍵をかける。
それまで静かにロッカーの中に潜み、後から出て行って鍵は内側から開ければ良い。
そうなのだが・・・・・・。
「ふうっ、ぐ、むう、ふうう・・・・・・」
問題が発生していた。
メリーの耳に、成海の息がかかっていたのだ。

メリーは耳が弱かった。
それはそこだけなのか、その他の箇所もそうなのかは分からないが、それは既に実証済み。
彼の吐息が、その小さな耳を撫でる度、ぴくぴくと身体が小さく震える。
成実の背に回された指が、その度に突き立てられ、食い込んでいく。
「メリー・・・・・・静かに・・・・・・」
ポソッと成海は耳打ちをする。しかしそれは、
「ふうっ!!んうぅぅ~~~」
更にメリーを喘がせる事にしかならない。
まずい、と成海は思った。
それは、外にいる用務員に気付かれるから、と言う事では無かった。

何故なら、用務員は成海たちには気付かず、既に部屋の外に出ようとしている。
それでは何がまずいのか?
決まっている。
ナニがまずいのだ。
「ふん、うぅ・・・・・・ふうぅ、んふぅぅ・・・・・・」
自分の腕の中で艶めかしく、くぐもった声を少女が上げている。
抱き締めた身体、そこから伝わってくるのは、その発達しきっていなくとも、柔らかな感触。
それに加えて、メリーが口に物を咥えて塞がれていると言う状況。
オマケに、口に詰めているのはホットドッグである。
考えてみて欲しい。ホットドッグは何から作られている?
多くはパンと、そしてソーセージである。
ソーセージである。
肉 棒 で あ る 。

それにプラスして今は非常時であり、さらにはロッカーの中という非日常的な場所での出来事。
一種の釣り橋効果を発揮し、全ての状況は加速して健全な成人男性の脳を直撃。
理性と欲望の大戦争が、成海の脳内で勃発していた。
理性軍は敗北する訳にはいかない。
何故なら、ロッカーに飛び込んだ際、メリーの左足を自分の両の足で挟んでしまったのだ。
自分の股間が、彼女の足に押しつけられていた。
理性の敗北は、生理現象の発生を意味していた。
それは防がねばならない!!
とは言え、首を動かせば、解決する話ではある。

しかし掻き乱された思考はそこへ辿り着けない。
それほどに成海は必死だった。
だがメリーもまた、ともすれば煮立ちそうになる脳味噌を抑えるのに必死だった。
絶えず、耳から伝わってくる快感。
触れ合った肌。腕のたくましさ。彼の温もり。響いて来る鼓動。
そして、口に押し込められたもの。
それは、今自分を抱き締めている彼が、口をつけたもの。
「気にするな」、と彼は言った。だが、その事が逆に意識させる。

(成海くんのが、私の口の中にいっぱい・・・・・・)
日常から大きくかけ離れた状況は、錯倒的な思考を産み、その考えは神経を研ぎ澄ませる。
普段は、互いに同じベッドで眠りながらも、何も起る事は無かった。
それは、例えるなら兄妹の関係。互いに異性として意識していない関係。
だが、今や一人の男、一人の女として認識してしまった。
どちらかの理性が焼き切れるのは、時間の問題だった。
特に、成海は男である。
男と言うのは、この手の我慢というのが、女性より出来ないと言われている。
既に、成海の頭の中から理性は消し飛ぶ寸前。

その時だった。
――かちっ。
教室が施錠される音が、二人の耳に聞こえた。
用務員は、既に教室の外。もう、ロッカーから出ても良い。
この状態から脱出できる。
だが、それはある事が可能になったと、成海に告げる。
彼女に、何をしても良い、と。誰かにバレる事も無くなった、と――
焼けた思考は狂った動作をし、狂った理論を算出した。
好転したかに思えた状況が、逆に別の可能性を示唆した。
脳味噌が熱を上げながら駆動する。

――秘密の個室・幼い肢体・サーモンピンク・未開の秘裂に・剛直・濡れそぼった・小豆を・荒縄・開発・がまん・ミルク・アッー・ヤッターマン・コーヒー・ライター――
様々なヒワイっぽい言葉が、頭蓋の中を駆け巡り、掻き回した。
ぐるぐると。
ぐるぐると。
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。
「・・・・・・ぐ、」
・・・・・・ぐ?
「ぐるぐるにゃーっ!!」
おお、成海が壊れた。

がたーん!!
内側から勢い良く、ロッカーが開かれた。
そして中から飛び出た成海が結構すごい勢いで床に倒れた。
――ごちんこ。
「のおおおお!!」
後頭部を床に強打し、彼は激しく悶え苦しんだ。
何の事は無い。
パニックに陥った成海がロッカーの外に飛び出して、うっかり転んだに過ぎないのだから。脳味噌がオーバーヒートしちゃった訳だ。
それでもメリーを下敷きにしなかったのは、称賛すべき事だろうか。
ちなみに、メリーも咥えたホットドッグは決して離さなかったそうな。
めでたしめでたし。

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