(井の中の)蛙 デジ物レビュー1

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各種PDAとH/PC、タブPCの比較

iPAQx2110を購入してはや二週間。本機のレビューもかねて比較してみたいと思う。

PDA

PDA(PersonalDigitalAssistant=携帯情報端末)について、ここでは大まかにPalmOS搭載のPalm、WindowsMobile2003搭載のPocketPC、Linux搭載のザウルスに分ける事とする。

それぞれの長所及び他のノートPCに勝る点は、

  1. ボタンひとつでアプリを呼び出し迅速に処理できるクイックスタート機能
  2. 長時間バッテリー
  3. 小型・軽量

の三点が主であろう。1はほぼどのPDAにも搭載されている。ハードボタンをプッシュ・長押しなどする事で規定のアプリまたは任意のアプリを呼び出すことができる。アプリの呼び出しだけでなく画面表示オフやミュートなども行える。
ノートPCのように電源投入・OS立ち上げが必要なく、一秒足らずで起動が終わる。ノートPCでスタンバイ機能を使っても、5秒程度かかるので、ケータイのような手軽さで情報を閲覧できる。

PDAはパソコンを接続する事で本領を発揮できる。たとえば、メモリーカードに音楽を入れるには、CDからのリッピングやエンコードなど、強力なCPUを要する。ビデオのエンコードも不可欠だ。何百MBもするようなデータはメモリを圧迫するし、コマ落ちしやすい。お絵かきはPDAの得意分野だが、BMPからPNGなどに変換する事はできない。
ソフトウェアのインストールにもパソコンが必要な場合があるし、データのバックアップを取ったり、本格的に文章を入力する場合はきちんとしたキーボードが必要だったりする。PDAはパソコンではあるが、コンセプトがパソコンとは違うため、パソコン代わりに使ったり、これ一台で何もかも済まそうとすると難しい。
普通はパソコンと同期するためのセットがついてくるので、自由にパソコンの使えない人は学校や職場で同期させ、持ち出せばいいだろう。PDAは、必要な情報だけを閲覧したり、修正したりするためのものなので、動作メモリの限界を超える処理はできないのだ。

PDA-Palm

Palmは、PDAの中でももっとも手帳に近い。Windows搭載ではなく、シングルタスクなのでバッテリの餅がよく、CPUが低くても安定した動作が得られる。Win慣れしてる人には使いがたいかもしれない。しかし、販売種類が豊富で、動画撮影機能の着いたモデルもある。画質はデジカメ代わりになるレベルではないが。
あくまで、メモの一機能と捕らえたほうがよいだろう。文章メモ・手書きメモ・音声メモ・画像メモ・動画メモ といったメモがある。
電子辞書など、実用的な機能があるモデルもある(たしか)

SONYが主に販売しており、外部メモリーはメモリースティックが多い。しかし、メモリースティックは販売種類が少なく、実質データ保存用にしか使えない。小さくて手軽、軽くて紙の手帳から移行する人には使いやすいが、ネットサーフィンやメール、Office文書の訂正…などの処理には不向きである。

しかし、安価で小型軽量、そしてユーザーによるソフトウェアの充実度が高いため、拡張しだいでユーザーの好みどおりに動作するマシンである。

PDA-WindowsMobile2003

インタフェースがWindowsに似ている。
ソフトウェアも多岐にわたり、時刻表から乗り換え案内、GPSナビウォーク、電子辞書、動画再生…などが利用できる。iアプリやFlashの再生も(理論上)可能である。お絵かきやゲームもストレスなく使用可能。
電子ブックも読めるので、通勤通学中の時間つぶしにはもってこいだ。

上位機種になると、解像度が480x640だったり、カメラを内蔵していたり、と至れり尽くせりだ。カメラの解像度は低いが。

しかし、マルチタスクOSなのはいいのだが、×を押しても視覚的に閉じるだけでどんどんタスクが蓄積していき、メモリ不足になったり、OSの中のWindowsediaPlayerは、バージョン10から画面表示オフ機能がなくなって節電しにくくなったり、と改善の余地は多い。

Office文書の訂正も可能だが、パソコンで作ったデータはとても簡素化されるため編集用ソフトではショボい。プレゼンテーションファイルなど、一通りのファイルは閲覧できるが、閲覧専用のソフトのため編集ができない。

だが、ファイルエクスプローラ、それからPIM管理には十分な機能があり、ほとんどの場合赤外線の送受信ができるためネット環境がなくてもデータのやり取りが可能だ。

PocketPCが誇るべきはそのインタフェースの強さだ。
ネットは決して高速表示できるわけではないが、SDとCFのダブルスロット搭載機が多いため、ネットをしながら音楽を聞く・GPSを見ながらゲームをする 事などができる。
クレードルにUSBホスト機能がついているものもあり、キーボードを接続する事も可能。Bluetoothや無線LANのついた機種も多く登場しておりワイヤレス接続やヘッドセットを使用する事による音楽鑑賞や音声チャットも可能。

これで通話もできればケータイの存在価値はなくなってしまうからおそろしい。AUから発売されているPHSカードには音声通話機能があるようなので、機能的には可能なのだろうが…

ケータイにより近いものとしてスマートフォンというのがあるが日本ではまだ発売されていない。PDAの下半分に小さなキーボードがフル装備されており、通信・通話機能を強化したモデルといえる。もちろんWindows搭載なので、ソフトウェアの拡張も可能。ケータイの二周りほど大きい。

WindowsMobile搭載機の今後の課題は、節電と小型・軽量化だ。少々重く、分厚い。男性のスボンには収まるだろうが、女性のジーパンには収まらない、そんなサイズだから、そこまで大きいわけではないが。

PDA-Linux

もっともノートPC…いやコンバーチブルタブレットPCに近い。大きさは一般的な電子辞書を二つつんだくらいで、ポケットに入れるのはまず不可能。

インプットスタイル(ノートPCスタイル)とビューワスタイル(手帳スタイル)を使い分ける事ができる。

HDD搭載機が発売されているが、これはどうもメリットだけではない。物理的駆動部ができた事で電力は使うし熱くなる。衝撃にも弱い。大容量がほしいのならマイクロドライブを使う手があるのだから、わざわざHDDを乗せなくてもよかったのではないだろうか。

とはいえ、やはり大容量というのはいい。外部ストレージとして認識されるのも分かりやすい。

Office文書との互換性の高いHancomMobileシリーズ搭載で、とくにWindowsと変わりない。なぜLinuxなのか分からないが、安全性・機敏性・省電力をとったのではないだろうか。

問題点は、対応ソフトウェアが少ない事。CPU的には十分過ぎる力があるのだが、発揮できる場がない、といった感じだ。電子辞書・乗り換え案内・動画再生など、基本的なソフトは抑えてあるので、特にカスタマイズせずにさまざまな機能が利用できる。少々お値段が高い。



PDAのみの比較を行ったが、次はH/PCとタブPCの比較を行ってみたいと思う。