左側の車道を走ろうよ

左側の車道を走ろうよ


なぜ車道なの?


自転車は、クルマの仲間。法律では「軽車両」に分類されて、自動車と同じように車両として扱われます。
歩道は歩行者のもの。車両なら車道を走るのが筋。

車道走行の利点


歩道だと道が交わるたびに段差があることが多いですが、車道だとそんなことはありません。
舗装がきれいに整っていることが多く、スムーズに走行することができます。

自分に対する危険


自動車は停止線の手前や、歩道に侵入する前に一時停止をする義務がありますが、守っている人はほとんどいません。
歩行者は近づいて来ないだろうと、たかをくくった運転をしているのです。
歩行者よりも速く移動することのできる自転車が歩道を走っていることは、全く考えていません。
歩道を自転車で走行すると、横から飛び出してくる自動車に轢かれる危険が常にあるのです。

他者に与える危険


歩道を走ってはいけない最も大きな理由は、歩行者に危険を与えるから。




運動エネルギーは「質量」「速度の二乗」に比例します。
つまり重いほど、早ければ早いほど、ぶつかった相手は痛い思いをするということです。
自転車に買い物の荷物を積み子供を二人乗せたお母さんが、道を歩いている小さい子供や
お年寄りの人にぶつかったら、相手はどうなりますか?

歩道や横断歩道を通るときは、自転車を押して歩きましょう。


なぜ左側なの?


自動車は左側を走ります。自転車も車両なのだから、左側を走るのはあたりまえ。


相対速度による危険


15km/hで走る自転車と、50km/hで走る自動車がいたとします。
お互い同じ方向に向かって走っていれば、後ろからくる自動車にとって、
自転車は35km/hで近づいてくるように認識されます。
一方、逆方向に走ると、正面から65km/hで近づいてくるように認識されます。
自動車から見て、どちらが危険に見えますか?

他者に与える危険


また、左側をちゃんと走っている自転車が正面から来たら、どうしますか?
相手が避けてくれるから、ちっとも構いませんか?
その人のすぐ後ろを自動車が走っていて追い越そうとしていたら、その人はどうなりますか?

車道の右側を走るということは、自分だけではなくて、他の人を危険にさらしているのです。
最終更新:2009年05月01日 01:15