歴史―通史

通史、大テーマ

  • 岡田英弘(1999)『世界史の誕生 (ちくま文庫)』筑摩書房
地中海世界も中国も結び付けた「世界史」はモンゴル帝国から始まった、という論を杉山正明よりも先に展開していた岡田英弘の著作。

  • 小松久男編『中央ユーラシア史』山川出版社
  • 杉山正明(2003)『遊牧民から見た世界史―民族も国境もこえて (日経ビジネス人文庫)』日本経済新聞社

  • ドーソン/田中萃一郎(1936)『蒙古史 上』岩波書店
  • ドーソン/田中萃一郎(1938)『蒙古史 下』岩波書店
岩波文庫の古いやつですがリクエスト復刊されてます。

  • 日本放送協会(1992)『大モンゴル1 蒼き狼チンギス・ハーン』角川書店
  • 日本放送協会(1992)『大モンゴル2 幻の王プレスター』角川書店
  • 日本放送協会(1992)『大モンゴル3 大いなる都』角川書店
  • 日本放送協会(1992)『大モンゴル4 草原の民、自由の民』角川書店
いやチンギスハーンは蒼き狼じゃねえし。(モンゴル民族の祖が蒼き狼。その子孫であるチンギスは日輪の子。)

  • ハイシッヒ/田中克彦(1967/2000)『モンゴルの歴史と文化』岩波書店
モンゴル民族の歴史と文化を包括的に扱った本ではなく、モンゴル民族が残してきた歴史書や文学の「古文書探索の旅」に多くのページが割かれている。

  • 松川 節(1998)『図説 モンゴル歴史紀行』、河出書房新社
ウランバートルの歴史なども載っており興味深い

  • 間野英二他『内陸アジア(地域からの世界史6)』朝日新聞社
  • 護雅夫/岡田英弘編(1990)『民族の世界史4 中央ユーラシアの世界』山川出版社

  • 宮脇淳子(1995)『モンゴルの歴史』刀水書房
日本でほぼ唯一のちゃんとしたモンゴル通史。概説書で物足りなくなった人が次に進む本としてもいいかも。


論文集など

  • フセル・ボルジギン、今西淳子編『20世紀におけるモンゴル諸族の歴史と文化:2011年ウランバートル国際シンポジウム報告論文集』、風響社、2012年。

  • 早稲田大学モンゴル研究所編(2011)『モンゴル史研究―現状と展望―』、明石書店
実は通史とはちょっと違うのだが、「モンゴル帝国研究の諸相」「ポスト帝国期のモンゴル」「モンゴル民族の誕生」の3部に分け、世界帝国期の状況や、帝国解体後の分裂、チベット仏教の浸透、清朝による統合を経て近現代に「モンゴル民族」が形成される過程での研究成果と展望を指し示す。

最終更新:2013年01月06日 17:51