漫画


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モンゴルが出てくる漫画


  • 石川球太(1969/1989)『狼ジンギス汗』、講談社
全3巻の漫画文庫、または大判のスーパー文庫が入手可能。1969年より『ぼくらマガジン』に連載。1988年にまったく新しい構想のもとに制作され、完成されたという。しかしこの漫画、メルキトを滅ぼしジャムカを処刑したところで終わっている上、最終頁に書かれたアオリ文句からすると打ち切りのように見えてしまう。作者は1983年、ジンギス汗取材のために戦時下のバグダッドに4ヶ月滞在もしている。またアメリカ留学もし、その卒業論文は「アメリカン・インディアンと日本民族と狼」だった。その勉強熱心さ、勉強の成果は服装や景色など細部に表れているものの、清朝時代の文化であるツァムの仮面や、馬頭琴や三弦などの楽器が出てくる点で時代考証が甘いところがある。また石川自身の特長である動物描写はこの漫画でも生きている。

  • 伊藤悠(2009)『シュトヘル1-4巻(2011年現在)』、小学館
『ビッグコミックスピリッツ』で連載開始。その後『月刊!スピリッツ』へ移動。西夏人(タングート)を母に持つ、モンゴルの一氏族ツォグの少年ユルールが西夏文字を守ろうと決意する。一方モンゴルに攻め滅ぼされ、仲間を惨殺された西夏の少女は復讐を誓い、「シュトヘル(悪霊)」と呼ばれ恐れられる。その二人の不思議な親交と数奇な運命は、現代を生きる高校生、須藤とスズキにも影響を及ぼし始める、というストーリー。ちなみにシュトヘルとは現代モンゴル語ではチュトゥグル(意味は同じく「悪霊」)である。それから劇中登場する馬頭琴の形は19世紀以降のもので、モンゴル帝国の時代にはあのような楽器はなかったかも。

  • 小林源文(1993)『ハッピータイガー』大日本絵画
ストーリーが、ノモンハン事変で負傷した主人公川島少尉が行き倒れていたところをモンゴル人の一家に拾われるところから始まる。その後は、ソ連軍の強制徴兵に対して一家の身代わりとなり連行され、ドイツ軍に入り、日本軍に戻り戦車乗りとして活躍するというモンゴルとは関係のない話。

  • つの丸(1996/2004)『みどりのマキバオー 3 (集英社文庫―コミック版)』集英社
この巻では、マキバオーが、カスケード打倒のためにモンゴルへ野生の力を取り戻す修行に向かう。

  • 鍋田吉郎(原作)/戸田 邦和(漫画)(2003)『蒼き大地ブフ 1-2巻』、集英社
『スーパージャンプ』連載。英雄と呼ばれる父がモンゴルにいることを、母の死の際に初めて知らされた小学生・蒼空武夫。“英雄”とはモンゴル相撲(ブフ)で強い男を指す特別な称号。愛した母が、かつて父に見捨てられたと思い込んだ武夫は、彼を“殴り”に単身モンゴルへ。が、広大な自然に囲まれた蒼き大地には過酷な試練が…というストーリー。


  • 本宮ひろ志(1991)『夢幻の如く1-12巻』、集英社
『スーパージャンプ』(集英社)にて1991年から1995年にかけて連載。本能寺で死んだはずの織田信長が実は生きていて7巻以降モンゴルから世界を征服しようとする、「源義経=チンギス・ハーン」伝説のようなストーリー。

  • 森薫(2008)『乙嫁語り1-2巻(2010年現在)』エンターブレイン
『Fellows!』に連載中。物語の舞台は19世紀後半の中央アジア、カスピ海周辺の草原地帯である。12歳の少年カルルクの元に嫁いできた8歳年上の娘アミルを主人公として、シルクロードに生きる遊牧民と定住民の生活を描く。モンゴルは関係ないが、中央アジアの遊牧民の生活と彼らを取り巻く状況(帝政ロシアなどを含む微妙な国際関係を反映していたり、イギリス人探検家が脇役としていたり)をうまく取り込んで描いているためここに載せました。なお、遊牧民の服装からすると彼らはカザフ人かと。

  • 安彦良和(1990/2010)『虹色のトロツキー(愛蔵版)1-4巻』双葉社
『月刊コミックトム』(潮出版社)連載後単行本化、中央公論社から文庫版が出る。現在一番入手が易しいのは双葉社の愛蔵版。昭和初期、幼い頃トロツキーに似た何者かに家族を虐殺され、自身も記憶を失った日本人とモンゴル人の混血の青年ウムボルトが建国大学(建大)に編入してくるところから話が始まる。昭和初期の満州国を舞台に、当時メキシコに亡命していたレフ・トロツキーを満州に招く「トロツキー計画」とノモンハン事件がモチーフになっている。満洲国はモンゴル人の領域も含んでいたこと、清朝王族とモンゴル王族の関係など、モンゴルに関する実話を多く含む。辻政信のキャラクター造形は秀逸。非常におすすめ。なおセリフの吹き出しに出てくるモンゴル文字はデタラメなのでそこを頑張って読む必要はありません。

  • 横山光輝(1998)『チンギスハーン 1-5巻(秋田文庫)』秋田書店
『元朝秘史』をモチーフにしているが、基本的に日本人の「チンギス」観に立ってチンギス・ハーンの生涯を描いている。