《お坊さまの涙》(1986)


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革命前のフレー/庫倫(現ウランバートル)。
世俗的なことに全く関わってこなかった高僧ロドンがひょんなことから貧しい娘に入れあげた挙句その身を破滅させると言う物語。第一幕:庫倫の貧家に母と暮らす娘ツェレンルハム(ソプラノ)は、金の指輪を売ろうと家々の扉を叩いて歩くが、にべもなく追い返されてばかり。暗い裏通りで自分の運命を呪う。第二幕:沢山の人で混雑する市場へ出て売ろうとするがそこでも売れない。すると高僧ロドン(バリトン)が歩いているのに目を留め、病気の母のための読経を頼む。法会へと急ぐロドンは見知らぬ娘の頼みを一度は断るが、何度も頭を下げる娘についには折れる。彼女の家に行き読経を済ませたロドンを歓待するツェレンルハムを見て今まで知らなかった女性の美というものに目覚めてしまった彼は、戒律の重さに悩みながらもついにツェレンルハムと一夜を共にしてしまう。僧院に戻ったロドンは自室で一人、僧として自らの犯した罪の意識とツェレンルハムへの想いの間で揺れ自問自答する。悶々としながら眠りにつくと、彼女と幸せに暮らす夢を見る、が、それが仏神の怒りを買い、間を引き裂かれ悪鬼に鞭打たれたところで目が覚める。第三幕:再び市場。ツェレンルハムが新しい相手ナムナン(テノール)と歩くのを見たロドン。酔っ払いに「ツェレンルハムが金持ちの息子とできてるぞ・・・」と聞かされ、世間知らずな彼は何が起こっているのかわからず、いても立ってもいられなくなり彼女の家へ向かう。家の前まで来ると窓越しにツェレンルハムとナムナンの楽しげな歌声が聞こえる。二人の間に分け入って問い詰めるロドンだが、母親とナムナンに家の外へ放り出されてしまう。ロドンは門の敷居にしがみつきながら泣き叫ぶ。「他の男と住んだって構わない!ただわしを捨てないでくれ・・・・。」