《オラン・ハス(職人のハス)》(1973)


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第1幕第1場:ところはハンガイ(森林草原地帯)地方。小さな川のへり、山がちで崖に囲まれた片田舎での物語。崖のそばにただ一つのみすぼらしいゲルが建っている。ここでハスは母親と二人で暮らしていた。幕が開くと、ハスは持ち前の器用さで色々なものを作っている。彼が自分の作った翼で崖の上から飛ぶことを夢見ていると、ハスと恋仲のハンダルマーと中のよい娘二人がやって来て、彼の邪魔をする。そんなことをしているとハンダルマーがやってきたので、ハスは三人に作った翼を見せていつか空を飛んでやると意気込むが、彼女らはからかって相手にしない。そこでハスが本当に崖の上から飛ぼうとすると三人は恐がって思わず目を閉じる。ハンダルマーは止めようと走り寄るが、ハスが飛び立ち、楽しそうに滑空して見せると三人はホッとし、着地したハスと共に成功を喜んで踊る。するとハスの母親がやってきて、一人の僧がハスを高僧ツォルジの弟子として寺に入れるためにやってきたことを告げる。ハスは行くことになり、皆で別れを惜しみ、ハスを見送る。第2場:小間使いの僧に連れられてハスは寺にやってくる。高僧のツォルジはハスの才能を利用してやろうと企み、あらゆる仏像を作るように命じる。先輩僧のバンディたちもやってきて粉や鉄、粘土などの材料を工具と一緒にハスに渡し、冷やかしながら行ってしまう。一人残されたハスは誰のことも信じられなくなり、人形を作りながら、ツォルジ師を恐がらせようと恐ろしい姿の人形も作ることにした。そして何日かした後、ハスは人形を作り終えたが、カバーをかけて隠していた。結局彼は一体も仏像を作らずかわいい娘にお殿様やお妃様の人形を作り、それで遊んでいたのだ。ツォルジ師が様子を見に来ると他の人形を作り、ただ坊主たちを恐がらせようと作った人形だけは奥に隠しておいた。仏像が完成したと聞いて喜んでやってきたツォルジ師はいきなり凶悪そうな人形を見せられ、大慌て。読経をして退散させようとするがまったく効かず、恐しくてどうにもならず、ついには気を失ってしまう。バンディたちはハスを捕まえふんじばる。第3場:寺のはずれで凶悪な姿の人形を焼いてしまい、ハスに罰を与えようと、薪が積まれた。縛られた彼をバンディたちが見張っている。寺と共に遊牧する人々の集まってきた中に、ハンダルマーやハスの友らもいた。僧のバンディらが偉そうにハスを打ち据えながら引っ立ててくる。やがてツォルジ師が登場し殴打がやむと、像に火がつけられ、ハスは寺から放逐される。見物人が散ってしまうとハンダルマーが一人残され、彼女は思うところがあり、恋人のずっと後からついていくことにした。第2幕第4場:ハンガイの自然の中、鹿の群れがじゃれあって踊っているところにハスと、彼に続いてハンダルマーがやってくる。ようやく顔を合わせた二人は再会を喜び合う。ハスは美しいこの地に母も連れてきて三人で暮らそうと言うが、ハンダルマーはうんと言わない。彼女が、生まれた土地で暮らすのがよいと言うと、ハスも賛成し、二人は自然美しきその地に別れを告げた。踊る鹿たちは別れの挨拶をしているようだった。第3幕第5場:再びハスたちの故郷。崖の前では何か大きなものに幕がかかっている。それはハスが故郷に戻って作り上げたものだった。それを見ようと人々が集まり、ハスの母親はハダックを捧げて祭りが始まる。ハスが作ったそれは十二支の時計で、それはそれは素晴らしい出来栄えだったため人々は口々に褒め称えた。その祝いの席のためにハスは十二支の仮面も作っていた。故郷の友人たちが三人ずつ仮面をかぶって踊り、人々の祝いを楽しむ声が友情と穏やかな生活のあかしとなって響く。周囲の人々も踊りだし、ハスとハンダルマーの二人を高く胴上げし、幸福を祝してこのバレエは華々しく終わる。