トブショール товшуур/tobsiGur
モンゴル国西部などのオイラート人地域(アルタイ・オリアンハイ、トルグート、バヤド、ザハチン、ウールトなどの諸部族)で行われる撥弦楽器であり、部族によって差異がある。体前面で抱えて指で直接爪弾く。一説にはモンゴル人地域の撥弦楽器の祖とも言われる。英雄叙事詩を語る伴奏の楽器としておもに使われる。
アーガン・トブショール
2弦で4度音程になっている。トルゴート族が用いる。
球形トブショール
共鳴箱が球形。
ダーガン・トブショール
フレットが7つあるトブショール。
四角トブショール
共鳴箱が四角いトブショール。バヤド族やザハチン族が用いる。
馬トブショール
フレットが9つある。
白鳥トブショール
白鳥の頭の彫刻が棹の先についている。
山羊トブショール
山羊の頭の彫刻が棹の先についている。ザハチン族が用いる。
<参考>
Л.Хзрлэн, Монгол Ардын Хөгжмийн Зэмсгийн Түүхээс, Улаанбаатар: МУИС, Монгол Хэл Соёлын Сургууль, Ардын Урлаг Судлалын Тэнхим, 2006.[ヘルレン『モンゴル民俗楽器史』]
最終更新:2012年10月13日 20:45