江文也


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

江文也 Bunya Koh (1910-1983)

<参考文献>
  • 石田一志『モダニズム変奏曲 アジアの近現代音楽史』(朔北社、2005年)
  • 井田敏『まぼろしの五線譜―江文也という「日本人」』(白水社、1999年)
  • 王徳威、三好章訳『叙事詩の時代の抒情―江文也の音楽と詩作 (研文選書)』、研文出版、2011年。
  • 江文也『上代支那正楽考―孔子の音楽論』(三省堂、1942年)
  • 仲万美子「作曲家の音楽活動空間と帰属文化との関係性 : 江文也と山田耕筰を事例に」『同志社女子大學學術研究年報 55』,pp.33-47,20041225(ISSN 04180038) (同志社女子大学)
  • 三好章「江文也について : 20世紀の日中関係の狭間にあった音楽家(光陰似箭)」『中国研究月報 60(10)』,pp.52-54,20061025(ISSN 09104348) (中国研究所/社団法人中国研究所)
  • 劉麟玉「戦時体制下における台湾人作曲家江文也の音楽活動--1937年~1945年の作品を中心に」『お茶の水音楽論集 (7)』,pp.1-37,2005/4(ISSN 1344672X) (お茶の水音楽研究会 編/お茶の水音楽研究会)
  • 劉麟玉「従戦前日本音楽雑誌考証江文也旅日時期之音楽活動(戦前の日本の音楽雑誌の記事から台湾人作曲家江文也の日本時代の音楽活動を考察する)」『中央音楽学院学報(北京) (大学・研究所等紀要 、1996 ) / 62』 , pp.4-18
  • 劉麟玉「台湾人作曲家江文也の日本における音楽活動年表」『創立五十周年記念論文集』四国学院文化学会発行 (大学・研究所等紀要 、2000 ) / , pp.271-290
  • 劉麟玉「書評:井田敏『まぼろしの五線譜-江文也という「日本人」』」『季刊エクスムジカ』ミュージック・スケープ社発行 (その他 、2000 ) / プレ創刊号 , pp.184-185

  • 劉靖之主編(1992)『江文也研討会論文集(Centre of Asian Studies occasional papers and monographs = 亞洲研究中心專題討論 ; No.101 . 民族音楽研究 =Studies of ethnomusicology||ミンゾク オンガク ケンキュウ ; 第3輯) 』、香港大学亞洲研究中心、香港
  • 韓國簧等著 ; 林衡哲編(1988)『現代音樂大師 : 江文也的生平與作品』、前衛出版社、台北

  • 江文也『大同石仏頌』青梧堂、1942年
  • 江文也『北京銘』青梧堂、1942年

江文也作品の楽譜の出版・蔵書状況

  • 江文也記念音楽週準備委員会『江文也手稿作品集』(台湾県立文化中心、1992年 ISBN 957-00-0923-3)
作品表の#印作品を所収

  • 江文也『大交響管絃楽のための台湾の舞曲』(春秋社、1936年)
国立国会図書館所蔵
  • 江文也『台湾舞曲』(北京・人民音樂出版社、1982年)
桐朋学園大学所蔵

  • 江文也『生蕃四歌曲集』(竜吟社、1936年)
東京藝術大学、東京文化会館所蔵

  • 江文也『江文也合唱音樂專集』(2003年)
萬里關山、漁翁樂、駐馬聽、鳳陽花鼓、平沙落雁、佛曲、望月、清平調、台湾山地同胞歌

  • 江文也『ピアノ三重奏曲《在台湾高山地帯》』(北京・人民音樂出版社、1983年)
桐朋学園大学所蔵
  • 江文也『ヴァイオリンソナタ《頌春》』(北京・人民音樂出版社、1982年)
桐朋学園大学所蔵

  • 江文也『フルートとピアノのための《祭典奏鳴曲》』(竜吟社、1940年)
国立国会図書館所蔵

  • 江文也/江小韵編『江文也鋼琴作品集(上・下)』(北京・中央音楽学院出版、2005年)
上:台湾舞曲、小スケッチ、スケッチ五曲、五月の組曲、人形芝居、三舞曲、バガテル、一人と六人、北京万華集、ソナチネ、ピアノソナタ第3番「江風南光」
下:ピアノソナタ第4番「狂歓日」、郷土節令詩、北魏の筝曲《典楽》によるピアノソナタ、綺想曲「漁夫船歌」、ソナチネ「幸福的童年」、杜甫賛歌

  • 江文也『三舞曲』(竜吟社、1936年)
国立国会図書館、東京藝術大学所蔵

  • 江文也「スケッチ」(『日本近代ピアノ曲集』1935年、他に清瀬保二「丘の春」、松平頼則「前奏曲」、太田忠「交通標識」を収録)
桐朋学園大学所蔵

  • 江文也『スケッチ五曲』(竜吟社、1936年)
国立国会図書館所蔵
  • 江文也『バガテル』(竜吟社、1936年)
国立国会図書館所蔵
  • 江文也『北京万華集』(竜吟社、1939年)
国立国会図書館所蔵


江文也作品表


歌劇・バレエ音楽

  • バレエ『一人と六人』Op.12-1 (1936年)―ピアノ独奏
  • バレエ『交流無涯』―詳細不明
  • バレエ『潯陽江』―詳細不明
  • 歌劇『タイヤルの恋』Op.9 (1938年?)―未完
  • バレエ『東亜の歌(大地の歌)』Op.32 (1940年)―紀元2600年奉祝バレエ三部作『日本』中の第2部(他2作は深井史郎『創造』、高木東六『前進の脈動』)
  • 舞踊劇『香妃伝』Op.34 (1942年)#―高田せい子バレエ団初演
  • 京劇『人面桃花』Op.65―未完

交響曲

交響曲1番~4番は全て文化大革命期に焼失
  • 交響曲第1番『日本風』Op.34 (1940年)―紀元2600年記念曲
  • 交響曲第2番『北京』Op.36 (1943年)―映画『北京』の音楽の素材を使用。
  • 交響曲第3番 Op.61 (1957年)
  • 交響曲第4番 (1962年)―鄭成功台湾300周年記念
  • 交響曲第5番『台湾』 (1983年)―未完

協奏曲

  • 2台ピアノのための小協奏曲 Op.16#-(ピアノ協奏曲第1番)

管弦楽曲

  • 南の嶋に據る交響的スケッチ (1934年)―日本音楽コンクール第2位
  • 盆踊りの主題による交響組曲 (1935年)―日本音楽コンクール入選
  • 台湾の舞曲 Op.1(1936年)―『南の嶋に據る交響的スケッチ』の第2楽章“城内の夜”の改稿。ベルリン・オリンピック芸術競技音楽部部門入選。ピアノ版もあり。
  • 俗謡に基づく交響的エチュード―第1回新響邦人作品コンクール入選
  • フーガ的序曲 (1937年)―日本音楽コンクール入賞
  • 第1組曲 Op.4
  • 牧歌―詳細不明
  • 田園詩曲 Op.5-2 (1938年)―Op.10? 国民詩曲委嘱シリーズの中の1曲
  • 故都素描(北京點點)Op.15 (1939年)
  • 孔廟大成樂章 Op.30 (1940年)#
  • 木管と管弦楽のための詩曲 (1943年)
  • 行進曲風序曲『一宇同光』Op.42 (1943年)#
  • 世紀の神話に寄せる頌歌 (1943年)―東宝映画『あの旗を撃て』音楽担当者決定のための管弦楽曲コンクール入選
  • 藍碧の空に鳴り響く鳩笛に (1943年)―第2回ビクター管弦楽懸賞入選
  • 弦楽オーケストラのための『小交響曲』Op.51 (1951年)#
  • 紀念屈原交響詩『汨羅沈流』Op.62 (1953年)#
  • 弦楽合奏のための『俚謠與村舞』Op.64 (1963年)
  • 阿里山的歌聲(1978年)#―遺作

吹奏楽曲

  • 東亜民族行進曲
  • 台湾舞曲(劉聖賢編曲)(1936/2006年)民国95年学校音楽コンクール指定課題曲
スコア+パート譜+参考演奏CDが台北音楽家書房(http://musiker.w-101.com/home.asp)にて購入可。

声楽曲

  • 『第二生蕃歌曲集』(1936年)―詞:佐伯孝夫 
  • 『生蕃四歌曲集』Op.6 (1936年)
  • 中国民謡集第1巻 Op.21 (1938年)
  • 唐詩 五言絶句編 Op.24 (1939年)
  • 唐詩 七言絶句編 Op.25 (1939年)
  • 林庚抒情歌曲集 Op.60 (1956年)#

合唱曲

  • 潮音(1936年)―小管弦楽伴奏、詞:島崎藤村、日本音楽コンクール2位
  • 祭春―詳細不明
  • 更生曲 Op.28-12#―管弦楽伴奏、詞:郭沫若
  • 南薰歌 (1939年)
  • 萬里關山 Op.29-2 (1939年)*
  • 漁翁樂 Op.29-3 (1939年)*
  • 駐馬聽 Op.29-4 (1939年)*
  • 鳳陽花鼓 Op.29-5 (1939年)*
  • 平沙落雁 Op.29-6 (1939年)*
  • 佛曲 Op.29-9 (1939年)*
  • 望月 (1939年)
  • 清平調 (1939年)*
  • ミサ曲第1番 (1946年)
  • 台湾山地同胞歌 Op.55-3 (1936/1960年混声合唱編曲)#―ピアノ伴奏*
  • 北京禮讚-詳細不明

合唱作品の楽譜は「江文也合唱音樂專集」(2003)(*印の曲収録)がある。
同書は台北音楽家書房(http://musiker.w-101.com/home.asp)にて購入可。

室内楽曲

  • チェロソナタ OP.14
  • 祭典ソナタ(ピアノ、フルート) Op.17 (1937年)
  • ピアノトリオ『台湾高山地帯にて(生蕃トリオより改訂)』Op.18#
  • チェロ組曲 Op.38
  • 管楽五重奏曲『幸福的童年』Op.54#
  • ヴァイオリンソナタ『頌春』Op.59 (1951年)
  • 木管三重奏曲(フルート、クラリネット、ファゴット) Op.63#

ピアノ曲

  • 五つのスケッチ(千曲川のスケッチ) Op.4 (1934年)―1938年ヴェニス国際音楽祭入賞
  • 三つの舞曲 Op.7 (1935年)
  • 五月の組曲 (1935年)
  • 16のバガテル Op.8 (1935-6年)―1938年ヴェニス国際音楽祭入賞
  • 一人と六人 Op.12-1 (1936年)
  • 人形芝居 (1936年)
  • ピアノソナチネ Op.31#
  • 琵琶曲「瀋陽月夜」によるピアノ叙事詩op.39#
  • ピアノソナタ第3番『江風南光』 Op39#―A.チェレプニンに献呈、上記の曲と作品番号が同じである理由は不明。ちなみに両者の冒頭は酷似している。
  • 北魏時代の筝曲「典楽」によるピアノソナタ Op52#
  • ピアノソナタ第4番『狂歓日』Op.54 (1949年)#
  • ピアノ曲『漁夫舟歌奇想曲』Op.56 (1951年)#
  • ピアノ曲『郷土節令詩(全12曲)』Op.53 (1952-3年)#
  • ピアノ曲『杜甫記念曲』(1953)#


映画音楽

  • 南京 (1938年)
  • 東洋平和の道 (1938年)
  • 北京 (1938年)
  • 熱風 (1943年)
  • 蘇州の夜

作品紹介

  • 「故都素描」
 江は1935年~1936年にピアノ曲「16のバガテル」を書いたが、これはそのうち5篇を選んで編作し、多種の打楽器を含む三管編成の管弦楽曲として仕立てた作品。1938年鎌倉で脱稿し、39年尾高尚忠の指揮日本交響楽団(現N響)で初演された。
 「16のバガテル」は片山杜秀氏の指摘によると、終曲が「北京正陽門」と門の音楽になっているなどムソルグスキーの「展覧会の絵」の影響が見られる。さらにこの「故都素描」は「バガテル」の第11曲「午後の胡弓」が“廃墟の主題”として「展覧会の絵」の“プロムナード”の如く、冒頭と「ちゃるめら(街頭の情景)」(バガテル第4曲「ちゃるめら」)、「劇場の雰囲気」(バガテル第12曲)、「牧童と柳」(バガテル第14曲)の間でそれぞれ繰り返し登場し、「古都の城門」(バガテル終曲「北京正陽門」)が、やはり「キエフの大門」よろしく終曲に置かれ、ムソルグスキーへさらに一歩近付いた形になっている。



添付ファイル