ヨーゼフ・ラスカ


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ヨーゼフ・ラスカ(1886-1964) Josef Laska

 オーストリア生まれ。歌劇場で指揮者としてキャリアを積んだ後、第1次世界大戦に従軍。捕虜となりロシアで収容所生活の後(この時早くも全音階を取り入れた作品を書く)、日本での教育にあたるため来日。当初東京での仕事を依頼されていたが、関東大震災による混乱のためキャンセルとなり、かわりに宝塚音楽歌劇学校教授、宝塚交響楽団指揮者、後に神戸女学院で教鞭をとる。貴志康一も彼の薫陶を受けている。宝塚交響楽団で自らの「師の師」にあたるブルックナーの作品を積極的に取り上げ、日本に紹介した功績も大きい。また日本をテーマにした歌曲、室内楽、オーケストラ作品をものした。ソ連へ音楽祭に参加するために渡った後、共産圏への旅行、日ごろの反ファシズム的言動等を咎められ日本に戻れなくなり、オーストリアへ帰国。ナチスへの協力を拒んだため、巡回音楽隊に加わる等した後収容所に収監、しかし辛くも生き残る。戦後は「韓国の子供達」などピアノとナレーションのための反戦的な作品なども書いた。世界情勢に翻弄された人生といってよいであろう。

<参考文献>
  • 根岸一美(2007)「神戸女学院所蔵のラスカ楽譜資料」(『阪大音楽学報 (5)』,pp.82-92,[含 日本語要旨]、大阪大学文学部・大学院文学研究科音楽学研究室)
  • 根岸一美(1998)「ヨーゼフ・ラスカ(1886~1964)と宝塚交響楽団」(『待兼山論叢 32(美学)』,pp.1-20、大阪大学大学院文学研究科 〔編〕/大阪大学大学院文学研究科)
  • 岡村睦編「ヨーゼフ・ラスカ《父の愛》」(大阪大学21世紀COEプログラム『インターフェイスの人文学』 = Osaka University the 21st Century COE Program Interface Humanities / 大阪大学21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」編;映像人文学2003年度報告書、2004年)

<CD>
  • レーベル:たまゆら(2006)「フルート・レヴォリューション」フルート:難波薫/ピアノ:沼尻竜典(組曲「奈良」収録)
  • Erika Herzog:Pf.(2008)『日本の思い出 = Memoirs of Japan』King
日本から (1932) : 1. 前奏曲 = Aus Japan : Präludium ; 2. 練習曲 = Etude ; 3. フーガ = Fuge

関連リンク
神戸新聞「ラスカの未発表曲初演へ ゆかりの神戸女学院大」
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/030607ke111790.html