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土星」(2008/02/22 (金) 21:54:50) の最新版変更点

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>3月の初め ~~土星のとある田舎町~~ 「この星ももう終わりだよ・・・」 「“月”相手にかなう訳がないしな」 ボロボロのドアごしから聞こえてくる力の無い声 この町はひどく寂れているな・・・ と、一人の旅人はふと思う 「失礼」旅人はその家の中に、何のためらいも無く入っていった 「あ、あんたは誰だ!」 当たり前だが、住人は質問をかわす 「ん?俺か?俺の名前はハンク・・・とでも呼んでくれ」 「ハンク・・・、もしかしてあんたは!」 >時は過ぎて5月の中旬 ~~土星首都ライラット 大統領官邸~~ 巨大な応接間に二人の人影 土星大統領のレオンと、国防長官のタイラーである 「“月”はついに我が国にまで迫ってくる勢いです」 「それは分かっている・・・、その対策を今考えているのではないか」 土星は大した軍事力も持たない星国 もしも“月”が土星に攻撃を仕掛けてきたとき、抵抗するすべがないのである すると、いきなりレオン大統領が勢いよく立ち上がる 「そうだ!木星や天王星と言った、まだ“月”の侵略を受けていない国と同盟を・・・」 話している途中に、タイラーが反論した 「大統領、木星や天王星、海王星は我が星よりも軍事力をろくに持ってないではないですか」 大統領は落ち込んだように顔を落とす 「ならば、どうすればいいと言うのか」 しばらく応接間は静寂に包み込まれた 10分くらい経っただろうか しばらくして、ドアのノックが聞こえる 「入れ」と大統領が声を掛ける すると、ドアが思いっきり開き、二人の政府役人がドタバタと入ってきた 「大統領!大変です!西部地方の田舎町、ゴルジで死神が現れたそうです!」 死神とは、ここでは連続殺人を犯しておきながら まだ正体すら掴めていない謎の人物のことである
>3月の初め ~~土星のとある田舎町~~ 「この星ももう終わりだよ・・・」 「“月”相手にかなう訳がないしな」 ボロボロのドアごしから聞こえてくる力の無い声 この町はひどく寂れているな・・・ と、一人の旅人はふと思う 「失礼」旅人はその家の中に、何のためらいも無く入っていった 「あ、あんたは誰だ!」 当たり前だが、住人は質問をかわす 「ん?俺か?俺の名前はハンク・・・とでも呼んでくれ」 「ハンク・・・、もしかしてあんたは!」 >時は過ぎて5月の中旬 ~~土星首都ライラット 大統領官邸~~ 巨大な応接間に二人の人影 土星大統領のレオンと、国防長官のタイラーである 「“月”はついに我が国にまで迫ってくる勢いです」 「それは分かっている・・・、その対策を今考えているのではないか」 土星は大した軍事力も持たない星国 もしも“月”が土星に攻撃を仕掛けてきたとき、抵抗するすべがないのである すると、いきなりレオン大統領が勢いよく立ち上がる 「そうだ!木星や天王星と言った、まだ“月”の侵略を受けていない国と同盟を・・・」 話している途中に、タイラーが反論した 「大統領、木星や天王星、海王星は我が星よりも軍事力をろくに持ってないではないですか」 大統領は落ち込んだように顔を落とす 「ならば、どうすればいいと言うのか」 しばらく応接間は静寂に包み込まれた 10分くらい経っただろうか しばらくして、ドアのノックが聞こえる 「入れ」と大統領が声を掛ける すると、ドアが思いっきり開き、二人の政府役人がドタバタと入ってきた 「大統領!大変です!西部地方の田舎町、ゴルジで死神が現れたそうです!」 死神とは、ここでは連続殺人を犯しておきながら まだ正体すら掴めていない謎の人物のことである 「“月”の事もあれば、死神事件もある・・・、大統領、どうされますか」 大統領は黙り込む 「そうだ!」と手を叩いて、笑顔でタイラーに話しかけた 「死神を軍に入れればいいのではないか?」 無茶苦茶だ・・・ そもそも、正体さえ掴めていない人物を、軍に入隊させることなど不可能 タイラーはあきれ果てた だが、それはしょうがない事である レオンはまだ大統領に就任して2ヶ月程度 それに、レオンには悲惨な過去があるのである・・・ &bold(){第二節に続く⇒⇒⇒⇒⇒}

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