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3月の初め

~~土星のとある田舎町~~
「この星ももう終わりだよ・・・」
「“月”相手にかなう訳がないしな」
ボロボロのドアごしから聞こえてくる力の無い声
この町はひどく寂れているな・・・
と、一人の旅人はふと思う
「失礼」旅人はその家の中に、何のためらいも無く入っていった
「あ、あんたは誰だ!」
当たり前だが、住人は質問をかわす
「ん?俺か?俺の名前はハンク・・・とでも呼んでくれ」
「ハンク・・・、もしかしてあんたは!」



時は過ぎて5月の中旬

~~土星首都ライラット 大統領官邸~~
巨大な応接間に二人の人影
土星大統領のレオンと、国防長官のタイラーである
「“月”はついに我が国にまで迫ってくる勢いです」
「それは分かっている・・・、その対策を今考えているのではないか」
土星は大した軍事力も持たない星国
もしも“月”が土星に攻撃を仕掛けてきたとき、抵抗するすべがないのである
すると、いきなりレオン大統領が勢いよく立ち上がる
「そうだ!木星や天王星と言った、まだ“月”の侵略を受けていない国と同盟を・・・」
話している途中に、タイラーが反論した
「大統領、木星や天王星、海王星は我が星よりも軍事力をろくに持ってないではないですか」
大統領は落ち込んだように顔を落とす
「ならば、どうすればいいと言うのか」
しばらく応接間は静寂に包み込まれた
10分くらい経っただろうか
しばらくして、ドアのノックが聞こえる
「入れ」と大統領が声を掛ける
すると、ドアが思いっきり開き、二人の政府役人がドタバタと入ってきた
「大統領!大変です!西部地方の田舎町、ゴルジで死神が現れたそうです!」
死神とは、ここでは連続殺人を犯しておきながら
まだ正体すら掴めていない謎の人物のことである
「“月”の事もあれば、死神事件もある・・・、大統領、どうされますか」
大統領は黙り込む
「そうだ!」と手を叩いて、笑顔でタイラーに話しかけた
「死神を軍に入れればいいのではないか?」
無茶苦茶だ・・・
そもそも、正体さえ掴めていない人物を、軍に入隊させることなど不可能
タイラーはあきれ果てた
だが、それはしょうがない事である
レオンはまだ大統領に就任して2ヶ月程度
それに、レオンには悲惨な過去があるのである・・・

第二節に続く⇒⇒⇒⇒⇒