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時は戻って3月の終わり

~~土星首都ライラット 地下街裏通りのとある家~~
カランカランと、ドアチャイムが鳴る音が聞こえる
誰だ? ここは俺以外は誰も知らない場所のはず
警戒心を最大限にしながら、俺はドアをゆっくりと開ける
誰もいない
背中には今までに感じたことのない寒気がした
俺が、恐怖心を抱くだなんて・・・
銃を構えながら、ドアの外にでてあたりを見回した
やはり誰もいない
気のせいだったのか?
すると、いきなり後ろからしわがれた声がした
「ハンク、合いたかったぞ」
銃口をすかさず後ろに構える
「お前は・・・」
ハンクは死神と言われておきながら、初めて死の恐怖を感じた

5月中旬
~~ライラット タイラー国防長官低~~
一体大統領は何を考えているのだろうか
あの連続殺人犯の死神を、“月”の対抗策として軍にいれようだなんて
土星を全宇宙の恥さらしにするつもりか
タイラーは苛立ちを隠せない
とりあえず、気を紛らわすために、カーテンを開ける
暗い室内が明るく照らし出される
「?」
上空で何かが爆発したように見えた
目を凝らしてみる
だが、それ以上の変化は何も見られない
すると、電話がタイラーのもとへ掛かってきた
見たことのない電話番号
「もしもし?」
「これはこれはタイラー様、初めまして」
どこかで聞いたことのあるような、殺気漂う鋭い声
「誰だ?」
「私ですか?私の名前はデイモン、裏の世界では結構有名だと思っていたんですが・・・」
「デイモン?すまないが、聞いたことがないな 一体何をしているんだ?」
デイモンは少し間を空けてから答える
「今は言えませんね 後々分かってくるでしょう それよりも、今の爆発、気になりませんか?」
タイラーは無言のままだった
いきなり電話しておいて爆発の正体を教える?
意味が分からない
だが、デイモンは話を続けていった
「今の爆発は“月”からきたレーザー光線が、土星上空を飛んでいた探査船に衝突したのですよ」
「何っ!?」
すぐにタイラーは上空を見直した
確かに、爆発した物体の破片が飛んで見える
「なぜ知っている?お前は一体・・・」
「しょうがないですね、正体を明かしましょう
 わたしは“月”の軍事司令官です
 土星の幹部と少しお話がしたくて電話してまいりました」
タイラーは口を小さく開けたまま、受話器を地面に落とした

時は戻って4月の初め

~~ライラット 地下街の小さなカフェ~~
煙草を吸いながら一服している男
黒く古びた帽子を被り、茶色いコートを着ている
そして、コートには赤い斑点がいくつも見られた
男は新聞を見て呟く
「死神の世代交代か・・・」