ビットレート
- 映像にブロックノイズが発生する場合、ビットレートを上げて対処する。
- 出力ファイルサイズが大きすぎる場合、ビットレートを下げて調節する。
- 画質も音質も、ビットレートが大きい程良い。
意味:1秒間の映像が消費するビット数。
表記:キロビット/秒, kbits/s, kbps, kbits per sec,など。
KB/秒とか大文字にすると1バイト=8bitと間違われる。Finderのファイルサイズ表示はMB。
大きい程良いとは書いたが、何事にも目安はある。以下は主に映像ビットレートについて。
ビットレート指定の目安
720x480の
MPEG-2映像を、640x480の
MPEG-4 ASP?映像にする場合。
2005/秋時点での目安なので、H264や次世代DVDでは変わるかも。
画質はまぁまぁOKとされる。900以上は池沼とする説もあるが、全国の池沼さんの胸中や如何に。いや、1CDに2時間入れるなら確かに900でも多い。映像1024kbps,音声128kbpsの場合、30分で概ね200MB。あとは音声ビットレートと合わせて、自分の目標サイズ(1CDなど)に収まるよう調節。
多くの素材でほぼ、最善画質になる。音声128kbpsの場合、30分で概ね400MB弱。
これで
可変ビットレートの
Quantizer=2と見た目は概ね同等、サイズは若干縮む。
従って、画質を追求*し、かつ無駄なビット消費を抑えたい場合は
2passエンコードを使う。
厳密には素材の映像内容によりもう少し幅があるが、WinのMPEG-4TVキャプチャでも最高画質は2000kbpsなので。
2passなら確実にそれより高画質だし。
例外として、アニメのオープニング(1分半のクリップ)で最善画質を得るには、2000kbpsで足りる事はまず無い。3000以上必要な事はザラ。マツケンサンバなどはそれ以上と思われる。共通点は、最初から最後まで動きっぱなし、背景だの衣装だのが細かいという事。
アニメが縮み易く、実写は縮みにくいのは事実。しかしそれは結果であって原因ではない。CPUは「動き」と「ディテイル」の「情報量」しか見てない。
bpp
ビットレートを求めるにはbppを計算する手もある。これは他の解像度にする場合も使える。
bits per pixel
bpp = vbitrate * 1000 / (width * height * fps)
ちなみに、無圧縮、白黒2値の動画は1bit per pixel。
bpp |
評価 |
640x480 |
640x352 |
640x272 |
|
|
4:3 |
16:9 |
2.35:1 |
< 0.10 |
頼むからヤメてくれ! |
736.54 |
540.13 |
426.58 |
< 0.15: |
低画質 |
1104.82 |
810.2 |
639.87 |
< 0.20 |
まずますだがブロックノイズが見える |
1473.09 |
1080.26 |
853.16 |
< 0.25 |
非常に良い |
1841.36 |
1350.33 |
1062.21 |
> 0.25 |
実質的な画質向上は無い |
- |
- |
- |
> 0.30 |
無意味。むしろ解像度を上げるべし |
2209.63 |
1620.4 |
1279.74 |
ffmpegX や
D-Vision3?は設定に応じて最適なビットレートや解像度を教えてくれるが、大筋でこの表に一致する。
ただし、ネタもとの最終更新日は2003/1/18。当然、その後も
コーデックは進化しているので、実際のbppは表より低めでも良いかも。
bpp=0.20でもだいたい充分とする人もあるので、900以上無意味説も一概には否定しがたい。
ここまでのまとめ
実際には、適切なビットレートは、映像の内容次第。
bpp=0.15で充分な実写映画もあれば、一応の最善設定で8000kbpsになるアニメもある。
目標とする解像度、目的のファイルサイズ、映像の内容、などの要素で、「適切なビットレート」は変化する。あとは各要素に対する自分の許容範囲や目的と相談。
- 漏れのパソコンでは1500kbps以上の映像は激しくコマ落ち、、orz
- 30分のお笑い番組に300MBも要らないよ!
- 松井の打撃フォームの変化を時系列で並べて研究するんだ!拡大もするんだ!
- 1bitたりとも劣化など許さん!(いや、それはエンコすな^^;
などなど、目標はいろいろあると思うので、あくまで目安とお考え頂きたい。
最終更新:2005年09月12日 01:11