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第3話


 次の日私は食べ物を手に入れる為、ロンリと一緒に森の中の小さな村へ行った。館を出て30分ほど行くとさくが立っていて、その中に村があった。そこの人達は皆遠い親戚みたいなもで、約120人の吸血鬼がいるらしい。ロンリはそこで食べ物の買い方を教えてくれた。

『この村なら、俺の名前を出せば安くしてくれるから』

 ロンリはそう言って、お店の人と親しく話をしてから、ライ麦パン1つとミルクを2瓶買った。

「そんなにちょっと?安くしてくれるならもっと買えばいいのに」
『いや、あんまり買いすぎるのは、良く無いだろ?』
「うーん……」

 私とロンリが村を出ようとすると、一人の吸血鬼がロンリのそばに寄って来て、なにやらヒソヒソ話しをした。しばらくすると吸血鬼は驚いたような顔をして、そのまま頭を下げると去って行った。

『今のは村の村長。リアだよ』
「リア……」

 私はなんだかその吸血鬼を見た事がある気がして、去って行った村長の後ろ姿をしばらく眺めていたけれど、この呪界に私の知っている人がいるはずが無い、と思い直し、振り返ってロンリを追いかけようとした。すると…

「よう人間のお譲ちゃん。こんなところで何をやっているのかい?」

 そこには図体のかなり大きい男の人がいた。耳の周りに大量の角があり、口の左はじからは大きな牙が…。私がおびえて震えていると、村の住人が叫んだ。

「ミ・・・ミラルだ!藍糠以西のミラルが来たぞ!!」(アイヌカイセイ)
「藍糠以西のミラルだって!?」
―アイ・・ヌ・・・カイセイ・・・?ミラル・・・?な・・・にそれ・・・ロ・・・ロ・・・
「ロンrッッ!!」

 私はロンリを呼ぼうとすると、藍糠以西というミラルが私の口をおさえて抱き上げた。村人はいちもくさんに逃げて行き、ロンリも気付かずに去って行ってしまった。私は、ミラルに抱きかかえられたまま、気を失った。