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 *Barrier Jacket & Guns◆HlLdWe.oBM
 
 
 
 人生に分かれ道は付き物。
 そして往々として人は分かれ道に差し掛かるたびに悩む。
 当然だ。
 その一歩で今後の運命が定まるとなれば慎重に道を見極めようとする行動は自然なものだ。
 だが時と場合によっては己の直感を信じて即決した方が良い事もある。
 しかし上手くいっていない時、特に不運な時ほど人は慎重になりがちだ。
 そしてここに一人今後の展開を左右する分かれ道に差し掛かっている少女がいた。
 場所はどこかの一軒家。
 目の前には数多くの道具。
 そんな状況で少女は――。
 
 「――大丈夫、もう迷わないって決めたから」
 
 その胸に秘めし決意を言の葉にした。 
 
 
      ▼     ▼     ▼
 
 
 柊かがみ。
 真紅の長袖セーターに漆黒のスカートとニーソックス。
 それが今のかがみの服装――もといバリアジャケット(以下BJとする)。
 本当はホテル・アグスタで拝借した従業員制服を着ているのだが、今はそれを窺い知る事はできない。
 そしてよく見ると真紅のセーターの右袖が僅かながら裂けている事が確認できる。
 
 それが始まりだった。
 
 きっかけは魔法の知識をある程度持っているバクラが抱いた些細な疑問だった。
 当初バクラは一抹の不安を抱きながらもかがみがあっさりとBJを展開できて順調だと思っていた。
 だがすぐにどこか不可解な事に気付いたのだ。
 
 なぜかがみはBJを展開できたのか。
 
 バクラはここに連れて来られるまでキャロと一緒に行動してきた。
 だから憑依すれば魔力があるかどうかはなんとなく分かる。
 だがかがみに憑依した時は万丈目と同様に全く魔力が感じられなかった。
 つまりかがみは魔力を持たない一般人という事だ。
 その事はかがみの話を聞いたり、記憶を覗き見たりする事で確信している。
 
 だがそれならBJを展開できるはずない。
 
 BJを展開するには多少なりとも魔力が必要なはずだ。
 それをかがみは魔力無しでやってみせたのだ。
 バクラがその事に疑問を抱くのは魔法の知識が少しでもある者なら当然の成り行きだった。
 
 余談だが今までにかがみ以外で魔力のない者がBJを展開した例が二つある。
 
 一つ目はかがみの双子の妹である柊つかさの例。
 つかさはフェイトから渡されたシーナのバリジャケットの展開に成功している。
 この時近くには元の持ち主であるフェイトがいたが、当然バクラと同じ疑問を抱いた。
 だがその疑問を誰かに伝える前に死んでしまった。
 当事者のつかさも魔法の知識に疎い事に加えて最初は夢の出来事だと思っていたせいで深く考えなかった。
 しかもシーナのバリジャケットはそれ自体がデバイスである。
 つまりこの場合シーナのバリアジャケットの展開とはデバイスの起動と同意なのだ。
 「シーナのバリアジャケット」という鎧型のデバイスのようなものなのでかがみと時とは事情は異なる。
 
 二つ目は1st-Gの魔女ブレンヒルト・シルトの例。
 ブレンヒルトは偶然拾ったバルディッシュを介してBJの展開に成功している。
 だがこの場合もかがみとは事情は異なる。
 ブレンヒルトは手持ちの1st-Gの賢石を媒介に概念の力を魔力に変換してBJを展開したのだ。
 だから厳密に言うと魔力無しでの展開ではない。
 もっとも魔力の変換効率は良いとは言えなかったので必要でない時は解除して力の消費を抑えなければならなかった。 
 
 つまり純粋に魔力無しでのBJ展開は柊かがみが最初の例なのだ。
 もちろんその事実をかがみとバクラが知る由もない。
 だがバクラはかがみにある事を確認するために一つの指示を出した。
 
 セーターの袖をどこかに引っ掛けて引っ張れと。
 
 そして、その結果にかがみは驚き、バクラは納得した。
 
 結論を言うとセーターの袖は破れた。
 本来ならあらゆる猛威を跳ね除ける奇跡の甲冑であるはずのBJ。
 だがその辺りの出っ張りに引っ掛けられたセーターは過度の力が掛かった事で破れた。
 それはもうあっさりと。
 ビリビリというような音が聞こえたかの如く。
 この地での命のあり様のごとく。
 儚くも無残に破れた。
 
 つまりこのBJは外見だけで中身がない只の張りぼてのようなものなのだ。
 魔導師が纏うような防御力など期待できるはずもなく、精々一般の衣服程度の耐久力しか持ち合わせていなかった。
 しかも魔力がないのでリカバリーも出来ない状態だった。
 結局防御力に関しては気休め程度にしかなっていない事がこの件で判明した。
 魔力無しでBJを展開できるなど上手い話だと思っていたが、とんだ落とし穴があったものだ。
 
 だがこれは少々奇怪な出来事だ。
 おそらく魔力がない者でもBJが展開できるように細工を施したのはプレシアで間違いない。
 ではその細工がどこに施されたのか。
 一番怪しいのは首輪だ。
 参加者やデバイスに直接細工を施した可能性もあるが、それよりも首輪にそういう装置か術式を組み込む方が効率はいい。
 だがいったいプレシアはどういう意図があってこのような細工をしたのか。
 これは考えようによってはいろいろと面白い。
 
 魔力保有者のBJがいつのまにか魔力枯渇で役立たずになっていたり。
 本人にその気はなくてもBJが見せかけだったために思わぬ怪我を負わせたり。
 単なる衣装替えに活用されたり。
 
 だがこれらの例を考えてみると、実はデスゲームを否定する者にとっては若干不利な状況かもしれない。
 仮に役立たずと知らないままにBJを展開していて被弾を止むを得ないと判断した場合。
 相手が殺すつもりの者なら殺されてしまうが、逆に相手が殺すつもりのない者なら殺されない。
 当然デスゲームに乗っている者の中に相手を殺す事を否定する者がいるはずがない。
 つまり手加減を加えないデスゲームに乗っている者からにとっては相手を殺せる可能性が高まるのだ。
 
 しかも本当に首輪にそのような仕掛けが施されているなら魔力のない者は複雑な立場にある。
 首輪を解除すればその瞬間BJすら展開できなくなるからだ。
 これはなかなか厄介なジレンマになりそうだ。
 
 しかし本当の理由はこの奇妙な仕掛けを施した当人にしか知りえないところである。
 
 この時バクラはいろいろと考えてみたが、結局明確な答えは出せずじまいだった。
 それよりもBJがあまり役に立たないと知ったかがみの方が気掛かりだった。
 今からかがみが向かおうとしている場所は乱戦の可能性があった。
 それが原因で現状王蛇より劣るベルデのデッキを使うしかないかがみは不安だったのだ。
 だからバクラはなんとかしてかがみの士気を上げたいと考えた結果、思いついたのがBJであった。
 だがそれは結局ほとんど何の役にも立たなかった。
 この状態で向かっても良い結果にはならない。
 そう判断したからこそバクラはひとまず近くの家屋での休息を提案したのだ。
 
 『(だがどうする。頼みの綱の王蛇はしばらく使えない、そうなると……)』
 「……バクラ」
 『ん、どうした』
 「――大丈夫、もう迷わないって決めたから」
 
 そのかがみの言葉は今までのどの言葉よりも重かった。 
 
 
      ▼     ▼     ▼
 
 
 かがみは知っていた。
 まだデイパックの中に有力な武器が眠っている事を。
 もちろんその事はバクラも知っている。
 ではなぜ今までその武器を使おうとしなかったのか。
 
 それはかがみ自身の覚悟の問題だった。
 
 数時間前F-1の浜辺でかがみは拾った2つのデイパックの中身の確認作業を行った。
 そこでいろいろと使える武器がある事に気付き、とりあえずEx-stを使おうと思った。
 その後ホテルで寛いでから落ち着いたところでライディングボードの乗り方をほぼ習得した。
 
 だがこの時点でかがみの所持するデイパックの中には他にも使える武器が2つあった。
 
 一つは一丁の拳銃、名称はトカレフTT-33。
 全長194mm・重量858g・口径は7.62mm×25・最大装弾数8。
 ソビエト連邦陸軍が1933年に制式採用した軍用自動拳銃である。
 本来必須なはずの安全装置すら省略した徹底単純化設計且つ生産性向上と撃発能力確保に徹した構造。
 過酷な環境でも耐久性が高く、それに加えて弾丸の貫通力に優れている。
 第二次世界大戦中~1950年代のソ連軍制式拳銃として広く用いられた拳銃だ。
 正確な総生産数は不明ながらコルト ガバメントと並んで『世界で最も多く生産された拳銃』と称される事もある。
 さらに犯罪に使用される事も多く、これの元の持ち主が柄の悪い人物であった事からもそれは窺えるであろう。
 
 そしてもう1つはこの会場に於いて破格の代物であった。
 
 それは無骨な重機関銃、名称はブローニングM2重機関銃。
 全長1560mm・重量38.0kg・口径は12.7mm×99・装弾はベルト給弾・発射速度は毎分650発。
 現在において基本構造・性能・更新コストなどトータル面で他の追随を許さない重機関銃の傑作品である。
 当然発射時の反動は桁違いだが地上戦闘用の三脚架がオプションとして付いているので問題はない。
 さらに付随している弾丸300発は全て擬似的な耐魔加工が施されている。
 その威力はエースオブエースとも称される高町なのはのシールドを紙のように撃ち抜くほどだ。
 正直重火器の中でもトップクラスの破壊力を持ち合わせている事は間違いない。
 並み居る強者が制限を受けている現状でこれにまともに対応できる者はほんの数人しかいない。
 大抵の者はただ無限とも思える銃弾に蹂躙されるのみ。
 これはそれ程の威力を秘めた武器なのだ。 
 
 ではそのような支給品がなぜ今まで日の目を見る事がなかったのだろうか。
 
 ライディングボード、トカレフTT-33、ブローニングM2重機関銃。
 まずこれらの道具を最初に支給された者は機動六課の若き槍騎士エリオ・モンディアルであった。
 残念ながらエリオはこの地に転送されて早々にかがみの悲鳴を聞いたために結局デイパックの中身は確認しないまま死んでいった。
 だが例えエリオが中身を確認したとして、これらが活躍したかどうかは疑問である。
 エリオは機動六課の一員であり、当然誰かを殺す事には抵抗がある。
 常に非殺傷設定のデバイスを用いている事からもそれは明らかだ。
 つまりエリオにとってこれらの支給品は災いの種以外の何物にもならなかったに違いない。
 
 そして次にこれらを手にした者は他ならぬ柊かがみであった。
 だがその時はデルタのベルトの副作用で攻撃的な性格に変貌したためデイパックの中身を確認しなかった。
 
 その後の戦闘でかがみが気絶すると、次にこれらを手にした者はLであった。
 Lはかがみとは違って一応中身の確認を行った。
 だがトラックに劣る移動手段や安全装置のない銃や過剰な威力を誇る機関銃などLにとってはまとも扱えないものばかりであった。
 だからすぐにデイパックに戻して首輪の調査に取り掛かったのだ。
 
 そして件の支給品の入ったデイパックは再びかがみの手に渡る事になる。
 今回は正常な判断ができる状態だったので中身を確認している。
 だがこの時はまだ使う気にはなれなかった。
 それはこなたやつかさの存在が原因であった。
 この時かがみはこのような威力の高い武器で万が一こなたやつかさを傷つけてしまう事を恐れていた。
 それはほんの些細な心の有り様ではあったが、ある意味大きなものだった。
 だからかがみは威力を自由に調節できるEx-stを選んだのだ。
 バクラはもったいないと思ったが、そのうち考えを改めさせる機会もあると思って強く言わなかった。
 
 だが今は状況が変わった。
 こなたもつかさも自分のいた世界のこなたやつかさではない事が分かったからだ。
 だからもう気を配る必要など無い。
 限りなく本物に見えても所詮は偽物。
 このデスゲームの中では生き残るために殺すのも止むを得ない。
 そうしなければ殺す側から死ぬ側になるのは明白だ。
 
 だからこそかがみはもう迷わないと決めたのだ。 
 
 
      ▼     ▼     ▼
 
 
 市街地の面影を半ばなくしたG-6エリア。
 その中で奇跡的に家の形を保っている一軒の家屋。
 そこから一人の少女は旅立っていく。
 今まで荷物の整理をしていたが、そのおかげでいろいろと気持ちの整理も付いたようだ。
 見えない同行者も自分が何もしないうちに少女がやる気になってくれて満足しているようだ。
 その少女の顔に迷いはない。
 
 その少女――柊かがみ。
 今まで周りに翻弄されて不幸続きのかがみ。
 悲壮な決意を固めた彼女に幸運の星が輝き始める刻は来るのだろうか。 
 
 
 
 【1日目 日中】
 【現在地 G6 T字路付近】
 【柊かがみ@なの☆すた】
 【状態】健康、肋骨数本骨折、万丈目に対する強い憎悪、バリアジャケット、2時間憑依不可(バクラ)
 【装備】ホテルの従業員の制服、千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです、ストラーダ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ライディングボード@魔法少女リリカルなのはStrikerS、カードデッキ(王蛇)@仮面ライダーリリカル龍騎(30分変身不可)、サバイブ“烈火”(王蛇のデッキに収納)@仮面ライダーリリカル龍騎
 【道具①】支給品一式、トカレフTT-33(8/8)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS、ブローニングM2重機関銃(300/300)@幻想殺し、レヴァンティン(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、カードデッキ(ベルデ・ブランク体)@仮面ライダーリリカル龍騎、なのは(StS)のデイパック(道具②)
 【道具②】支給品一式、Ex-st(残弾なし)@なのは×終わクロ、柊かがみの制服(ボロボロ)、スーパーの制服、ナンバーズスーツ(クアットロ)
 【思考】
  基本:死にたくない。なにがなんでも生き残りたい。
  1.バクラ以外は誰も信じない(こなたやつかさも)。
  2.煙の上がった場所(=レストラン)にいる参加者を殺しに行く。
  3.2の後で映画館に向かう。
  4.同じミスは犯さないためにも12時間という猶予時間の間に積極的に参加者を餌にして行く。
  5.メビウス(ヒビノ・ミライ)を警戒。
 【備考】
 ※デルタギアを装着した事により電気を放つ能力を得ました。
 ※一部の参加者やそれに関する知識が消されています。ただし何かのきっかけで思い出すかもしれません。
 ※「自分は間違っていない」という強い自己暗示のよって怪我の痛みや身体の疲労をある程度感じていません。
 ※周りのせいで自分が辛い目に遭っていると思っています。
 ※Lは自分の命が第一で相手を縛りあげて監禁する危険な人物だと認識しています。
 ※万丈目の知り合いについて聞いたが、どれぐらい頭に入っているかは不明です。
 ※王蛇のカードデッキには未契約カードがあと一枚入っています。
 ※ベルデのカードデッキには未契約のカードと封印のカードが1枚ずつ入っています。
 ※「封印」のカードを持っている限り、ミラーモンスターはこの所有者を襲う事は出来ません。
 ※変身時間の制限にある程度気付きました(1時間~1時間30分程時間を空ける必要がある事まで把握)。
 ※エリアの端と端が繋がっている事に気が付きました。
 ※こなたとつかさの事は信用しないつもりですが、この手で殺す自信はありません(でもいざという時は……)。
 ※ベノスネーカーが疲弊しているため、回復するまではメタルゲラスを主軸として使っていくつもりです。
 ※バリアジャケットのデザインは、【●坂凛@某有名アダルトゲーム】の服装です。
 ※千年リングを装備した事でバクラの人格が目覚めました。以下【バクラ@キャロが千年リングを見つけたそうです】の簡易状態表。
 【思考】
  基本:このデスゲームを思いっきり楽しんだ上で相棒の世界へ帰還する。
  1.かがみをサポート及び誘導して優勝に導く。
  2.万丈目に対して……?(恨んではいない)
  3.こなたに興味。
  4.可能ならばキャロを探したいが、自分の知るキャロと同一人物かどうかは若干の疑問。
  5.メビウス(ヒビノ・ミライ)は万丈目と同じくこのデスゲームにおいては邪魔な存在。
  6.パラサイトマインドは使用できるのか? もしも出来るのならば……。
  7.かがみが自分の知るキャロと出会った時殺しそうになったら時間を稼いで憑依してどうにかする。
 【備考】
 ※千年リングの制限について大まかに気付きましたが、再憑依に必要な正確な時間は分かっていません(少なくとも2時間以上必要である事は把握)。
 ※キャロが自分の知るキャロと別人である可能性に気が付きました(もしも自分の知らないキャロなら殺す事に躊躇いはありません)。
 ※かがみのいる世界が参加者に関係するものが大量に存在する世界だと考えています。
 ※かがみの悪い事を全て周りのせいにする考え方を気に入っていません(別に訂正する気はないようです)。
 
 【全体備考】
 ※魔力のない者がバリアジャケットを展開した場合それの強度は一般の衣服程度しかありません(またリカバリーできません)。 
 
 
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