「風の中にあるもの」(2010/03/30 (火) 18:37:57) の最新版変更点
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*風の中にあるもの ◆7pf62HiyTE
TURN-06 アルカナフォースEX-THE DARK RULER
攻撃力 4000/防御力 4000
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在するモンスター3体を墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い以下の効果を得る。
●表:このカードはバトルフェイズ中2回攻撃する事ができる。この効果が適応された2回目の攻撃を行った場合、このカードはバトルフェイズ終了時に守備表示となる。次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。
●裏:このカードが破壊される場合、フィールド上のカードを全て破壊する。
「白き光の前に屈服するが良い」
明日香は冷たく笑う―――彼女の召喚した青氷の白夜龍(ブルーアイス・ホワイトナイツ・ドラゴン)の攻撃力はかの青眼の白龍と同じ3000、それが強力なのは言うまでもない。
しかし青氷の白夜龍の力はそれだけではない。このモンスターを対象とした魔法や罠を無効にして破壊するという効果もある。つまり、青氷の白夜龍を仕留める為には純粋なパワーが必要という事になるのだ。
なお、仮にはやてが青氷の白夜龍ではなく最初から明日香本人を狙ったとしても問題は何もない。青氷の白夜龍にはそれに対する能力が備わっている。故に、はやては最早八方塞がりという事である。
はやても馬鹿ではないのだろう、青氷の白夜龍から発せられる冷気を通じ圧倒的な実力差を感じて恐れおののいているのが見える―――
「凍て付くが良い、その熱さは神聖な白夜には似合わな……?」
いや、何やらはやての様子がおかしい―――
「ククククク……ハハハハハ……」
絶望的な状況にも拘わらずはやては笑っていたのだ―――
「何がおかしいの?」
この状況で気が狂ったのか? そう思い明日香は聞き返す。
「そうか、そこにいたんやな……みんな……」
この女は何を言っているのだろうか? 周囲を見ても何処にも仲間がいないのはわかっている。
「何を言っているの? 今ここには私と貴方しかいない……」
「ああ、すまんな。私は危うく同じ失敗を繰り返す所やったわ……アンタのお陰で少し頭が冷えたわ。その点に関してだけは礼を言うわ」
明らかにおかしい、先程までと違い落ち着きを取り戻している。一体何があったのだろうか?
(そうや……私は1人やない……こんなに近くにいたんや……)
青氷の白夜龍が放つ強大なプレッシャーにはやては絶望しかけていた。油断しないと決めたはずなのに同じ事を繰り返す―――流石に自分自身に正直嫌気が差した。
そして、熱は急速に冷めていき全てを諦めてこのまま光に委ねてしまおうかとも一瞬考えた。
そんな彼女に対し風が吹き付けてきたのだ。そもそも風というのは大気の温度や気圧の差によって起こる空気の流れ、故に青氷の白夜龍が放つ冷気によって風が発生するのも当然の事だ。
だが、その時に聞こえてきたのだ。彼女達の声が―――
『はやて』
鉄槌の騎士、紅の鉄騎ヴィータの声が―――
『主はやて』
盾の守護獣、蒼き狼ザフィーラの声が―――
『はやてちゃん』
湖の騎士、風の癒し手シャマルの声が―――
『主はやて』
剣の騎士、烈火の将シグナムの声が―――
そして―――
『主はやて』
幸運の追い風、祝福のエールリインフォースの声が聞こえたのだ―――
周りの人に言わせればそれは都合の良い幻聴、はやて自身ですらも正直そう思っているのだからまず間違い無い。
だが、そんな事など全く問題ではない。二度と聞く事の出来ないと思っていた家族の声が聞こえただけでも嬉しかった―――それが幻であっても構わない―――
彼女達は皆こんな何も守れない何も救えない何も出来ない最悪な自分を信じて励まし応援してくれている。それでも自分を主だと思ってくれている。
主ならばどうするべきなのだろうか―――答えは簡単だ、騎士達の声に答える事ではないだろうか? 彼女達は自分が自分自身の願いを叶える事を望んでいるはずだ―――
はやて自身の望みは何か―――それも簡単だ、家族皆で仲良く過ごす事、それ以外などその延長線上にあるものでしかない。
ならば、どうすれば良いだろうか―――簡単な事だ、プレシアから彼女の持つ力を奪い家族を取り戻せば良い。
故にこんな所で立ちすくむわけにはいかない。自分は1人じゃないのだ、皆の力があればどんな困難も打ち破れるはずだ。
風がそれを思い出させてくれた―――彼女達はずっとそこにいたのだろう―――何故ならリインフォースは幸福の追い風であり祝福のエールなのだから―――
「どうやら本当に熱くなり過ぎていたみたいやな、アレを持っていた事にも今気が付いたわ」
今更ながら明日香が夜天の書を持っている事に気が付いた。よくよく考えてみれば夜天の書が誰かに支給されているならば支給された者がそれを使うのはむしろ自然な流れだ。
「それでも、何でその服なのかはわからんが……」
とはいえ、バリアジャケットは本人のイメージに因る部分が多い為、明日香が知らない筈のリインフォースの騎士甲冑を着る筈がない。
「まぁええわ、どちらにしてもそれは返してもらう。それは私『達』にとって大事な物や」
「これは世界を白い光に満たす私だけの力、渡すわけにはいかないわ」
最早、明日香の『声』を聞いても苛立ちなど感じない―――
「白い『光』か……滑稽やな」
「どういう意味?」
「1つ教えてやる……あんたが今持っている魔導書が元々何て呼ばれていたか知っているか? 『闇の書』……それがその魔導書が持ってた名前や」
「何ですって……?」
明日香の顔に初めて動揺が見られた。自分の持っている物が光とは真逆の闇だと言われたからだ。ユーノはそれを知ってはいたが明日香やルーテシアにはそこまでの説明を行ってはいなかった為、明日香はその事を知らなかったのだ。
「言っておくけど口からでまかせやない。そもそも私が元々の主や、私が知っていて当然の話や。
で、何で滑稽やって言ったのか……そう、その魔導書はどす黒い闇の中にあったんや。それを持っていて白とか光とかいうのがいかに馬鹿馬鹿しい事なのか……わかるな?」
はやてが管制人格にリインフォースの名を与えたのは闇とか呪いとかから彼女を解き放つ為であり二度と闇と呼ばせない為である。故にここで夜天の書を闇の書と呼ぶのはある意味では不自然である。
しかし、はやてにとってはこれで良かったのだ。理由は2つある、1つは夜天の書の力を手に入れて『白き光』という言葉に酔っている明日香に対しそれが実は闇の書だという真実を伝える事で動揺を誘う為。
それに関して過度な期待はしていないがある意味では宣戦布告という意味合いもある為問題はない。
「くっ……」
しかしそれなりの効果はあった。それを見て更にはやての言葉は続く。
「やはりそうやったか……」
「何が言いたいの?」
「あんたが出来のええ玩具を手に入れて喜んでいるだけの只の餓鬼だって事がや、どっかから闇の書を手に入れてその力を使って皆殺しにしようとしているんやろうけど、所詮は借り物の力、あんた自身の力やない! そんな餓鬼の言葉なんぞ私には届かん!」
「知った事を……」
「で、あんたはその借り物の力で世界を白き光で染めよう何て夢みたいな事言っているけどな―――」
「夢じゃないわ、私はこの力で世界を白く―――」
「―――せやけどそれは只の夢や。そんな餓鬼の見る独りよがりな夢など決して叶わん―――
それに―――力さえあれば何でも手に入ると思っているみたいやけどな―――力があった所で本当に大切な物を失う事だってある―――」
(そう……闇の書を完成させれば大きな力も手に入り足も治るなんて言われたけどな―――結局、あの子は助けられへんかった―――そんな本当に叶えたかった願いを叶えられない力なんかに―――意味なんか無い)
はやての言葉は徐々に明日香を苛つかせる―――それでも、
「私に貴方の言葉は届かないわ。この力こそ私自身の本当の力、貴方1人の力で私を止められると思っているの?」
目の前に強大な力を持つ氷の龍がいる事に変わりはない。だが、はやての表情には確固たる自信が現れていた。
「嘗めるなよ餓鬼が……絶対に止める……さぁ、行こうかみんな……」
その言葉と共に再び憑神刀を構え、自身の騎士甲冑を展開していく。
「言っておくけど私を狙おうとしても無駄よ、青氷の白夜龍は自分のフィールド上の魔法・罠カードを1枚破壊する事で攻撃対象を自分に向ける能力を持っているの」
「つまり、あんたを攻撃しようとしてもその氷の城を破壊すれば攻撃対象がそいつに変わるっちゅうわけやな。けど何の問題もない、私『達』ならそいつを倒せるからな」
「『達』? 何を言っているの、貴方しかいないじゃない?」
「見えんか? 確かにアンタには見えんよな……だが、私の傍には大事な大事な家族達がいる! 私らが力を合わせれば出来ん事なんてこの世の何処にも無い! アンタ如きに私『達』を止める事など出来ん事を教えてやる!」
「何者なの……貴方……」
「私……私か……そういや名乗ってなかったな―――」
自分にとっては最早機動六課部隊長やオペレーションFINAL WARSの総大将の肩書きなど相応しくないし必要ない。自分にとって重要なのは家族を取り戻す事―――故に、
「私は夜天の最後の王、八神はやて―――失った家族を取り戻す為に此処にいる―――」
家族の絆を示すこれこそが相応しいと思った―――
「その為ならばどんな魔道や地獄に堕ちても構わん―――だからな―――まずはアンタから『闇の書』を取り返し―――『夜天の書』を取り戻す!!」
―――力の渇望という深い闇へと堕ちた少女によって闇に染まった夜天の書を取り戻す為に―――
「ヴィータ……ザフィーラ……シャマル……シグナム……そしてリインフォース……私に力を貸してくれ……みんなを取り戻す為の力を……」
―――夜天の主は失われた筈の家族と共に<誘惑の恋人>をその手に破滅の光に染まりし白夜に挑む―――
「その為ならばどんな責め苦だって受けてやる……かつてみんなが私の為にしてくれた様に―――」
―――正しき夜天を取り戻す為に―――
【1日目 夕方】
【現在地:E-5 市街地】
【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】
【状態】疲労(中)、騎士甲冑展開中、胸に裂傷(比較的浅め、既に止血済)、スマートブレイン社への興味、
【装備】コルト・ガバメント(5/7)@魔法少女リリカルなのは 闇の王女、憑神刀(マハ)@.hack//Lightning
【道具】支給品一式×2、トライアクセラー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、S&W M500(5/5)@ゲッターロボ昴、首輪(セフィロス)
【思考】
基本:プレシアの持っている技術を手に入れる
0.これ以上の油断は絶対にしない。何としてでも生き残る。
1.目の前の餓鬼(明日香)を倒し夜天の書を取り戻す。
2.その後、ヴィータと合流する……が、何かあったのだろうか?
3.手に入れた駒(ヴィータ等)は切り捨てるまでは二度と手放さない。
4.キング、クアットロの危険性を伝え彼等を排除する。自分が再会したならば確実に殺す。
5.金居のことは警戒
6.以上の道のりを邪魔する者は排除する。
7.メールの返信をそろそろ確かめたいが……
8.自分の世界のリインがいるなら彼女を探したい……が、正直この場にいない方が良い。
【備考】
※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだと考えています。
※ヴィータ達守護騎士に心の底から優しくするのは自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています。
※キングはプレシアから殺し合いを促進させる役割を与えられていると考えています(同時に携帯にも何かあると思っています)。
※ヴィータと戦う事になったのはキングが原因だと考えており彼を許すつもりはありませんが、自分にも原因があったのを自覚しました。
※自分の知り合いの殆どは違う世界から呼び出されていると考えています。
※放送でのアリサ復活は嘘だと判断しました(現状プレシアに蘇生させる力はないと考えています)。
※プレシアの目的はアリシア復活で、その為には普通の死ではなく殺し合いによる死が必要だと考えています。
※プレシアには他にも協力者がいると考えています。
※施設には何かしらの仕掛けが施されている可能性があると考えています。
※図書館のメールアドレスを把握しましたが、メモが無い為今も覚えているかは不明です。
※シャマル、クアットロと情報交換しました。
※エネルは海楼石を恐れていると思っています。
※放送の御褒美に釣られて殺し合いに乗った参加者を説得するつもりは全くありません。
※この殺し合いにはタイムリミットが存在し恐らく48時間程度だと考えています(もっと短い可能性も考えている)。
※金居の発言には疑念を抱いていますが、少なくともアーカードを殺したいという意志だけは信じてもいいと思っています。
※自分の考え方が火種になっている事を自覚し、仲間にも拒絶される可能性がある事を認識しました。
※以上を踏まえた上で、自分の行動を改める。生き残る為には、形振り構わないつもりです。
※「皆の知る別の世界の八神はやてなら」を行動基準にするつもりです。その為なら外見だけでも守護騎士に優しくするつもりです。
※憑神刀(マハ)のプロテクトは外れました。
※明日香がジュエルシードを持っている事にまだ気付いていません。
【天上院明日香@リリカル遊戯王GX】
【状態】健康、チンクへの疑念、参加者全員に対する不信感、バリアジャケット展開中、白夜モード、力への渇望、苛立ち
【装備】夜天の書@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ジュエルシード@魔法少女リリカルなのは、バリアのマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、トバルカインのトランプ@NANOSING
【道具】支給品一式、ゾナハカプセル@なのは×錬金、救急箱
【思考】
基本:参加者全員殺して最後の一人になる。
1.はやてに自分の力を見せつけた上で殺し、憑神刀を手に入れる。
【備考】
※転移魔法が制限されている可能性に気付きました。
※万丈目にバクラが取り憑いている事を知りません。
※ユーノの本当の姿はフェレットであり、ルーテシアに殺されたと思っています。
※I-7からA-7にループした事に気付いていません。
※第二回放送は『遊城十代』の名前が呼ばれたところまでしか聞いていません。
※バリアジャケットのデザインは闇の書の意思の騎士甲冑(黒の部分は白に反転している)です。
※ユーノの偽者(実は本物)を殺したと思っています。
※ジュエルシードと夜天の書の力でデュエルモンスターズのカード(白夜モードの時に使ったカード限定)を擬似的に再現出来る様になりました。但し、本物のカードでは無い為予期せぬ悪影響が起こるかもしれません、また今後も出来るかは不明です。
【白夜モードについて】
遊戯王デュエルモンスターズGX TURN93・94にて斎王によって強い洗脳状態に陥った状態。通常時と違い氷や白夜に関するカードを使う。
この場に置いてはジュエルシードと夜天の書の悪影響によってその状態に陥っている可能性が高く、原作と違い斎王ではなく純粋な力に従って行動している。
なお、ジュエルシードと夜天の書の力でその時に使用したカードを擬似的に再現出来る様になっているが、本物と相違点がある可能性があり、また予期せぬ悪影響が起こる可能性がある。
以下は今回、明日香が使用したカード。
【白夜城―ホワイトナイツ・フォート―】
永続魔法、お互いのプレイヤーは相手ターンで罠カードを発動出来なくする。
【生け贄の氷柱】
自分フィールドのモンスターゾーン1箇所を使用不能にし更に氷柱トークンを特殊召喚する。なお、このトークンは1体で2体分の生け贄にする事が出来る。
【青氷の白夜龍】
攻撃力 3000/防御力 2500
このカードを対象にする魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、自分フィールド上に存在する魔法または罠カード1枚を墓地に送る事で、このカードに攻撃対象を変更する事ができる。
TURN-07 アルカナフォース0-THE FOOL
攻撃力 0/防御力 0
このカードは戦闘によっては破壊されない。このカードは守備表示にする事ができない。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い以下の効果を得る
●表:このカードを対象にする自分の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にし破壊する。
●裏:このカードを対象にする相手の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にし破壊する。
奇しくも運命に導かれるかの様に夜天の書を持つ少女と夜天の書の主である少女は巡り会った―――
だが、彼女達は気付かない。この出会いが最悪の事態を引き起こす可能性がある事を―――
ジュエルシードと夜天の書―――何れも強大な力を持つ―――だがそれ故に危険でもある―――
ジュエルシードは何万分の一の力でも次元震を発生させる事が出来る―――その力が全て解放されればどれ程の破壊を呼ぶのかは語るまでもない―――
夜天の書はかつて度重なる改変により数多の次元世界を滅ぼしたロストロギア闇の書が生まれ変わったもの―――これもまた一歩間違えれば危険な物だ―――
結論を先に述べよう―――その力の融合により、このデスゲームの舞台は―――いや、そんな生易しいものではない―――数多の平行世界を全て滅ぼす可能性があるのだ―――
当然そうなればこのデスゲームは根底から破壊される事になるだろう―――
『それは有り得ない、あのプレシアがデスゲームを破壊しかねない愚行を犯すわけがない。ジュエルシードにしても夜天の書にしても何かしらの対策を施しているはずだ』―――そう思う方も多いだろう。
確かにプレシアも強すぎる力にはある程度のバランスを考え制限を施し、使い勝手の悪い道具に関しては使いやすい様に改変を施している。
ジュエルシードや夜天の書も例外ではない。暴走する危険のあるジュエルシードも封印処理を施しある程度使える様にしていただろうし、夜天の書も暴走の可能性の無い時期のものだ。
しかし、今の明日香の状態を見てみよう。幾ら何でも擬似的にデュエルモンスターズのカードを再現し召喚するなど普通は起こりえない話、やり過ぎと言っても良い。
もちろん、これは前述の通りジュエルシードと夜天の書の力が融合した事によって出来た事だ。
だが、冷静に考えてみよう。ジュエルシードと夜天の書の力が単純に合わさった位でそこまでの事が本当に可能なのか? あまりにも出来すぎた話だ。
だが、もし仮に―――ジュエルシードの力により夜天の書が変質を起こしたとするならばどうだろうか―――また、夜天の書がジュエルシードの封印を解除したとするならばどうだろうか―――
そして、かつての夜天の書がプログラムを改変した事で闇の書へと変貌した―――それに近い現象が起こったとしたらどうだろうか?
何故、夜天の書が闇の書へと変貌したのか―――その理由は当時の主にしかわからないだろう―――だが、より力を求める為という理由があったかも知れないという事ぐらいは想像出来るだろう―――
言うなれば夜天の書が闇の書へと改変されたのは純粋な願いによるものだったのかも知れないのだ―――
思い出して欲しい―――明日香がジュエルシードに求めた願いは力―――ジュエルシードが只純粋にその願いを叶えたとしたら―――
それにより夜天の書、マテリア、吸血鬼のトランプの力はジュエルシードによって引き出されたが―――その影響で夜天の書が闇の書に近い状態に改変された可能性は決して否定出来ない―――
状況証拠は存在する―――本来バリアジャケット及び騎士甲冑は使用者のイメージに因って形作られる―――
つまり、本来ならば明日香のバリアジャケットは彼女の記憶にあるものでなければならない。それこそ、光の結社の時に身に付けていた純白の制服でも良かったはずだ。
だが、実際はそうではない。彼女が身に付けていたのは闇の書の意志―――リインフォースの騎士甲冑の色違い―――色こそ明日香のイメージだったが騎士甲冑は彼女のイメージにはない。
勿論、前に語られた通りそれはジュエルシードの影響だ。だが、ジュエルシードは一体何処からリインフォースの騎士甲冑を持ち出したのだ?
そう、夜天の書からだ。しかし管制人格の無い健全な夜天の書から闇の書時代の騎士甲冑が引き出される可能性は低いはずだ。まずは明日香のイメージを優先すべきだろう。
こうは考えられないだろうか―――ジュエルシードが夜天の書の力を引き出しやすくする為に闇の書に近い状態に改変を行った可能性は―――
更に明日香が力を求めていた事もあり夜天の書とジュエルシードがより大きな力を与える為にリインフォースの騎士甲冑を与えたという可能性はあるだろう―――
勿論、これだけならばまだ大丈夫だ。だが、明日香が更なる力を求める度にジュエルシードが夜天の書等を現在進行形で改変しているならば―――
その改変されている夜天の書がジュエルシードの封印を解くと共にマテリア等の道具や明日香の記憶を取り込んでいるとするならば―――
何れはかつての闇の書を越える存在になり得る可能性があるだろう。
改変された夜天の書は仮初めの宿主である明日香を通じ遭遇した人物や道具を取り込み更なる力を得る―――この地には多種多様な強大な力及びその記憶を持つ存在が数多く在る―――
魔法、戦闘機人、デュエルモンスターズ、吸血鬼、ギアス、仮面ライダー、アンデッド、デジモン、プラント、概念、マテリア、妖怪、デスノート、ARMS、ゲッター、ウルトラマン、ゴジラ、etc―――
それら全てを蒐集されたらどうなる? 誰にもそれを止める事など出来ないだろう―――
同時にそれがデスゲームの舞台から解き放たれたらどうなるだろう―――全ての次元世界―――いや、プレシアの持つ時間や平行世界を渡る力を手に入れたならば―――全ての平行世界を含めた次元世界が未曾有の危機に晒される事になるだろう―――
勿論これは考えられ得る最悪のパターン、絶対に起こるとは言えない。しかし可能性が低くても起こってしまえばそれで終わりだ。そして、その可能性は徐々に高まりつつある―――
止めるにはすぐにでも明日香から闇の書とジュエルシードを引き離す必要がある。だが、それは容易な事ではないし引き離したはやてがそれを使う可能性がある。それでは状況は変わらない―――
そして最大の問題は―――この危機に気付いているのは現状では誰もいないという事だ―――
明日香は気付かない、その力を自分の力だと勘違いし酔いしれているから―――
はやては気付かない、明日香がジュエルシードを持っている事実に気付いていないから―――
ユーノは気付かない、今のジュエルシードにそこまでの力は無いと考えているから―――
他の皆は気付かない、誰もこの自体を想定していないし、彼等は皆各々の事情で手一杯だから―――
プレシアすらも気付かない、その直前に起こったある参加者が起こしたデスゲームを揺るがす事態の収拾に追われているから―――
そう、プレシアが気付かない事が最大の問題なのだ。言ってしまえばプレシアこそが最大の愚者である。
自分の力で全ての事を制御し得る―――その慢心こそが最大の愚行だったのだ。
その奢りがある参加者の暴走に気付かず、その対処に追われる結果を引き起こした―――
いや、それ以前にも問題がある。セフィロス死亡直後、彼の遺体はある者によって連れ去られたという事実がある―――
外部からの介入―――デスゲームに置いては最も避けるべき事項だった筈だ。幸い介入自体はそれっきりだったが、それに対する対処は絶対に必要だった。
だが、プレシアはその事などどうでも良い事かの様に斬り捨てた―――確かに同じタイミングで起こった事態に対処する必要があった為ある意味では仕方がない―――だが、外部からの介入を無視するなど愚かな行い以外の何者でもない―――
一刻も早くプレシアは気が付かねばならない、デスゲームを盛り上げるだけならばまだ良い。だがその力をプレシアが制御出来なくなれば全ては終わりだ。
何? 首輪を爆破すれば大丈夫だろう? いや、最悪の場合はそれでも止まらない。ある限界点を越えれば持ち主が無くとも夜天の書とジュエルシードの暴走は止まらない。
そもそもどちらも世界を滅ぼす程のロストロギアなのだ、生半可な浅知恵如きで止められるわけがない。
何よりだ―――カードデッキの制限の盲点を突いた野獣の様な男の暴走を止められなかったのだ―――プレシアに最早それを期待する事など出来ない―――
手当たり次第に強大な力を持つ存在を次々と投入していったツケは最悪の形で全てを押し潰そうとしている―――
既にもう―――手遅れなのかも知れない―――
音もなく忍び寄る脅威に気付くことなく今のデスゲームの舞台の上で―――全ての愚者達は踊り続ける―――これもまた運命なのだろうか―――?
だが―――もしも愚者達がその最悪の予測を越える行動を起こしたのであればあるいは―――
有り得ないとは言えない、既に予測を超える事態は発生しているのだから―――
【全体の備考】
明日香がジュエルシードに願った事により夜天の書の改変が行われている可能性があります。
|Back:[[現れるブルーアイス 破滅をもたらす「白夜天の主」]]|時系列順で読む|Next:[[D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVE]]|
|~|投下順で読む|Next:[[D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVE]]|
|~|八神はやて(StS)|Next:[[]]|
|~|天上院明日香|Next:[[]]|
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*風の中にあるもの ◆7pf62HiyTE
TURN-06 アルカナフォースEX-THE DARK RULER
攻撃力 4000/防御力 4000
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在するモンスター3体を墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い以下の効果を得る。
●表:このカードはバトルフェイズ中2回攻撃する事ができる。この効果が適応された2回目の攻撃を行った場合、このカードはバトルフェイズ終了時に守備表示となる。次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。
●裏:このカードが破壊される場合、フィールド上のカードを全て破壊する。
「白き光の前に屈服するが良い」
明日香は冷たく笑う―――彼女の召喚した青氷の白夜龍(ブルーアイス・ホワイトナイツ・ドラゴン)の攻撃力はかの青眼の白龍と同じ3000、それが強力なのは言うまでもない。
しかし青氷の白夜龍の力はそれだけではない。このモンスターを対象とした魔法や罠を無効にして破壊するという効果もある。つまり、青氷の白夜龍を仕留める為には純粋なパワーが必要という事になるのだ。
なお、仮にはやてが青氷の白夜龍ではなく最初から明日香本人を狙ったとしても問題は何もない。青氷の白夜龍にはそれに対する能力が備わっている。故に、はやては最早八方塞がりという事である。
はやても馬鹿ではないのだろう、青氷の白夜龍から発せられる冷気を通じ圧倒的な実力差を感じて恐れおののいているのが見える―――
「凍て付くが良い、その熱さは神聖な白夜には似合わな……?」
いや、何やらはやての様子がおかしい―――
「ククククク……ハハハハハ……」
絶望的な状況にも拘わらずはやては笑っていたのだ―――
「何がおかしいの?」
この状況で気が狂ったのか? そう思い明日香は聞き返す。
「そうか、そこにいたんやな……みんな……」
この女は何を言っているのだろうか? 周囲を見ても何処にも仲間がいないのはわかっている。
「何を言っているの? 今ここには私と貴方しかいない……」
「ああ、すまんな。私は危うく同じ失敗を繰り返す所やったわ……アンタのお陰で少し頭が冷えたわ。その点に関してだけは礼を言うわ」
明らかにおかしい、先程までと違い落ち着きを取り戻している。一体何があったのだろうか?
(そうや……私は1人やない……こんなに近くにいたんや……)
青氷の白夜龍が放つ強大なプレッシャーにはやては絶望しかけていた。油断しないと決めたはずなのに同じ事を繰り返す―――流石に自分自身に正直嫌気が差した。
そして、熱は急速に冷めていき全てを諦めてこのまま光に委ねてしまおうかとも一瞬考えた。
そんな彼女に対し風が吹き付けてきたのだ。そもそも風というのは大気の温度や気圧の差によって起こる空気の流れ、故に青氷の白夜龍が放つ冷気によって風が発生するのも当然の事だ。
だが、その時に聞こえてきたのだ。彼女達の声が―――
『はやて』
鉄槌の騎士、紅の鉄騎ヴィータの声が―――
『主はやて』
盾の守護獣、蒼き狼ザフィーラの声が―――
『はやてちゃん』
湖の騎士、風の癒し手シャマルの声が―――
『主はやて』
剣の騎士、烈火の将シグナムの声が―――
そして―――
『主はやて』
幸運の追い風、祝福のエールリインフォースの声が聞こえたのだ―――
周りの人に言わせればそれは都合の良い幻聴、はやて自身ですらも正直そう思っているのだからまず間違い無い。
だが、そんな事など全く問題ではない。二度と聞く事の出来ないと思っていた家族の声が聞こえただけでも嬉しかった―――それが幻であっても構わない―――
彼女達は皆こんな何も守れない何も救えない何も出来ない最悪な自分を信じて励まし応援してくれている。それでも自分を主だと思ってくれている。
主ならばどうするべきなのだろうか―――答えは簡単だ、騎士達の声に答える事ではないだろうか? 彼女達は自分が自分自身の願いを叶える事を望んでいるはずだ―――
はやて自身の望みは何か―――それも簡単だ、家族皆で仲良く過ごす事、それ以外などその延長線上にあるものでしかない。
ならば、どうすれば良いだろうか―――簡単な事だ、プレシアから彼女の持つ力を奪い家族を取り戻せば良い。
故にこんな所で立ちすくむわけにはいかない。自分は1人じゃないのだ、皆の力があればどんな困難も打ち破れるはずだ。
風がそれを思い出させてくれた―――彼女達はずっとそこにいたのだろう―――何故ならリインフォースは幸福の追い風であり祝福のエールなのだから―――
「どうやら本当に熱くなり過ぎていたみたいやな、アレを持っていた事にも今気が付いたわ」
今更ながら明日香が夜天の書を持っている事に気が付いた。よくよく考えてみれば夜天の書が誰かに支給されているならば支給された者がそれを使うのはむしろ自然な流れだ。
「それでも、何でその服なのかはわからんが……」
とはいえ、バリアジャケットは本人のイメージに因る部分が多い為、明日香が知らない筈のリインフォースの騎士甲冑を着る筈がない。
「まぁええわ、どちらにしてもそれは返してもらう。それは私『達』にとって大事な物や」
「これは世界を白い光に満たす私だけの力、渡すわけにはいかないわ」
最早、明日香の『声』を聞いても苛立ちなど感じない―――
「白い『光』か……滑稽やな」
「どういう意味?」
「1つ教えてやる……あんたが今持っている魔導書が元々何て呼ばれていたか知っているか? 『闇の書』……それがその魔導書が持ってた名前や」
「何ですって……?」
明日香の顔に初めて動揺が見られた。自分の持っている物が光とは真逆の闇だと言われたからだ。ユーノはそれを知ってはいたが明日香やルーテシアにはそこまでの説明を行ってはいなかった為、明日香はその事を知らなかったのだ。
「言っておくけど口からでまかせやない。そもそも私が元々の主や、私が知っていて当然の話や。
で、何で滑稽やって言ったのか……そう、その魔導書はどす黒い闇の中にあったんや。それを持っていて白とか光とかいうのがいかに馬鹿馬鹿しい事なのか……わかるな?」
はやてが管制人格にリインフォースの名を与えたのは闇とか呪いとかから彼女を解き放つ為であり二度と闇と呼ばせない為である。故にここで夜天の書を闇の書と呼ぶのはある意味では不自然である。
しかし、はやてにとってはこれで良かったのだ。理由は2つある、1つは夜天の書の力を手に入れて『白き光』という言葉に酔っている明日香に対しそれが実は闇の書だという真実を伝える事で動揺を誘う為。
それに関して過度な期待はしていないがある意味では宣戦布告という意味合いもある為問題はない。
「くっ……」
しかしそれなりの効果はあった。それを見て更にはやての言葉は続く。
「やはりそうやったか……」
「何が言いたいの?」
「あんたが出来のええ玩具を手に入れて喜んでいるだけの只の餓鬼だって事がや、どっかから闇の書を手に入れてその力を使って皆殺しにしようとしているんやろうけど、所詮は借り物の力、あんた自身の力やない! そんな餓鬼の言葉なんぞ私には届かん!」
「知った事を……」
「で、あんたはその借り物の力で世界を白き光で染めよう何て夢みたいな事言っているけどな―――」
「夢じゃないわ、私はこの力で世界を白く―――」
「―――せやけどそれは只の夢や。そんな餓鬼の見る独りよがりな夢など決して叶わん―――
それに―――力さえあれば何でも手に入ると思っているみたいやけどな―――力があった所で本当に大切な物を失う事だってある―――」
(そう……闇の書を完成させれば大きな力も手に入り足も治るなんて言われたけどな―――結局、あの子は助けられへんかった―――そんな本当に叶えたかった願いを叶えられない力なんかに―――意味なんか無い)
はやての言葉は徐々に明日香を苛つかせる―――それでも、
「私に貴方の言葉は届かないわ。この力こそ私自身の本当の力、貴方1人の力で私を止められると思っているの?」
目の前に強大な力を持つ氷の龍がいる事に変わりはない。だが、はやての表情には確固たる自信が現れていた。
「嘗めるなよ餓鬼が……絶対に止める……さぁ、行こうかみんな……」
その言葉と共に再び憑神刀を構え、自身の騎士甲冑を展開していく。
「言っておくけど私を狙おうとしても無駄よ、青氷の白夜龍は自分のフィールド上の魔法・罠カードを1枚破壊する事で攻撃対象を自分に向ける能力を持っているの」
「つまり、あんたを攻撃しようとしてもその氷の城を破壊すれば攻撃対象がそいつに変わるっちゅうわけやな。けど何の問題もない、私『達』ならそいつを倒せるからな」
「『達』? 何を言っているの、貴方しかいないじゃない?」
「見えんか? 確かにアンタには見えんよな……だが、私の傍には大事な大事な家族達がいる! 私らが力を合わせれば出来ん事なんてこの世の何処にも無い! アンタ如きに私『達』を止める事など出来ん事を教えてやる!」
「何者なの……貴方……」
「私……私か……そういや名乗ってなかったな―――」
自分にとっては最早機動六課部隊長やオペレーションFINAL WARSの総大将の肩書きなど相応しくないし必要ない。自分にとって重要なのは家族を取り戻す事―――故に、
「私は夜天の最後の王、八神はやて―――失った家族を取り戻す為に此処にいる―――」
家族の絆を示すこれこそが相応しいと思った―――
「その為ならばどんな魔道や地獄に堕ちても構わん―――だからな―――まずはアンタから『闇の書』を取り返し―――『夜天の書』を取り戻す!!」
―――力の渇望という深い闇へと堕ちた少女によって闇に染まった夜天の書を取り戻す為に―――
「ヴィータ……ザフィーラ……シャマル……シグナム……そしてリインフォース……私に力を貸してくれ……みんなを取り戻す為の力を……」
―――夜天の主は失われた筈の家族と共に<誘惑の恋人>をその手に破滅の光に染まりし白夜に挑む―――
「その為ならばどんな責め苦だって受けてやる……かつてみんなが私の為にしてくれた様に―――」
―――正しき夜天を取り戻す為に―――
【1日目 夕方】
【現在地:E-5 市街地】
【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】
【状態】疲労(中)、騎士甲冑展開中、胸に裂傷(比較的浅め、既に止血済)、スマートブレイン社への興味、
【装備】コルト・ガバメント(5/7)@魔法少女リリカルなのは 闇の王女、憑神刀(マハ)@.hack//Lightning
【道具】支給品一式×2、トライアクセラー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、S&W M500(5/5)@ゲッターロボ昴、首輪(セフィロス)
【思考】
基本:プレシアの持っている技術を手に入れる
0.これ以上の油断は絶対にしない。何としてでも生き残る。
1.目の前の餓鬼(明日香)を倒し夜天の書を取り戻す。
2.その後、ヴィータと合流する……が、何かあったのだろうか?
3.手に入れた駒(ヴィータ等)は切り捨てるまでは二度と手放さない。
4.キング、クアットロの危険性を伝え彼等を排除する。自分が再会したならば確実に殺す。
5.金居のことは警戒
6.以上の道のりを邪魔する者は排除する。
7.メールの返信をそろそろ確かめたいが……
8.自分の世界のリインがいるなら彼女を探したい……が、正直この場にいない方が良い。
【備考】
※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだと考えています。
※ヴィータ達守護騎士に心の底から優しくするのは自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています。
※キングはプレシアから殺し合いを促進させる役割を与えられていると考えています(同時に携帯にも何かあると思っています)。
※ヴィータと戦う事になったのはキングが原因だと考えており彼を許すつもりはありませんが、自分にも原因があったのを自覚しました。
※自分の知り合いの殆どは違う世界から呼び出されていると考えています。
※放送でのアリサ復活は嘘だと判断しました(現状プレシアに蘇生させる力はないと考えています)。
※プレシアの目的はアリシア復活で、その為には普通の死ではなく殺し合いによる死が必要だと考えています。
※プレシアには他にも協力者がいると考えています。
※施設には何かしらの仕掛けが施されている可能性があると考えています。
※図書館のメールアドレスを把握しましたが、メモが無い為今も覚えているかは不明です。
※シャマル、クアットロと情報交換しました。
※エネルは海楼石を恐れていると思っています。
※放送の御褒美に釣られて殺し合いに乗った参加者を説得するつもりは全くありません。
※この殺し合いにはタイムリミットが存在し恐らく48時間程度だと考えています(もっと短い可能性も考えている)。
※金居の発言には疑念を抱いていますが、少なくともアーカードを殺したいという意志だけは信じてもいいと思っています。
※自分の考え方が火種になっている事を自覚し、仲間にも拒絶される可能性がある事を認識しました。
※以上を踏まえた上で、自分の行動を改める。生き残る為には、形振り構わないつもりです。
※「皆の知る別の世界の八神はやてなら」を行動基準にするつもりです。その為なら外見だけでも守護騎士に優しくするつもりです。
※憑神刀(マハ)のプロテクトは外れました。
※明日香がジュエルシードを持っている事にまだ気付いていません。
【天上院明日香@リリカル遊戯王GX】
【状態】健康、チンクへの疑念、参加者全員に対する不信感、バリアジャケット展開中、白夜モード、力への渇望、苛立ち
【装備】夜天の書@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ジュエルシード@魔法少女リリカルなのは、バリアのマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、トバルカインのトランプ@NANOSING
【道具】支給品一式、ゾナハカプセル@なのは×錬金、救急箱
【思考】
基本:参加者全員殺して最後の一人になる。
1.はやてに自分の力を見せつけた上で殺し、憑神刀を手に入れる。
【備考】
※転移魔法が制限されている可能性に気付きました。
※万丈目にバクラが取り憑いている事を知りません。
※ユーノの本当の姿はフェレットであり、ルーテシアに殺されたと思っています。
※I-7からA-7にループした事に気付いていません。
※第二回放送は『遊城十代』の名前が呼ばれたところまでしか聞いていません。
※バリアジャケットのデザインは闇の書の意思の騎士甲冑(黒の部分は白に反転している)です。
※ユーノの偽者(実は本物)を殺したと思っています。
※ジュエルシードと夜天の書の力でデュエルモンスターズのカード(白夜モードの時に使ったカード限定)を擬似的に再現出来る様になりました。但し、本物のカードでは無い為予期せぬ悪影響が起こるかもしれません、また今後も出来るかは不明です。
【白夜モードについて】
遊戯王デュエルモンスターズGX TURN93・94にて斎王によって強い洗脳状態に陥った状態。通常時と違い氷や白夜に関するカードを使う。
この場に置いてはジュエルシードと夜天の書の悪影響によってその状態に陥っている可能性が高く、原作と違い斎王ではなく純粋な力に従って行動している。
なお、ジュエルシードと夜天の書の力でその時に使用したカードを擬似的に再現出来る様になっているが、本物と相違点がある可能性があり、また予期せぬ悪影響が起こる可能性がある。
以下は今回、明日香が使用したカード。
【白夜城―ホワイトナイツ・フォート―】
永続魔法、お互いのプレイヤーは相手ターンで罠カードを発動出来なくする。
【生け贄の氷柱】
自分フィールドのモンスターゾーン1箇所を使用不能にし更に氷柱トークンを特殊召喚する。なお、このトークンは1体で2体分の生け贄にする事が出来る。
【青氷の白夜龍】
攻撃力 3000/防御力 2500
このカードを対象にする魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、自分フィールド上に存在する魔法または罠カード1枚を墓地に送る事で、このカードに攻撃対象を変更する事ができる。
TURN-07 アルカナフォース0-THE FOOL
攻撃力 0/防御力 0
このカードは戦闘によっては破壊されない。このカードは守備表示にする事ができない。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い以下の効果を得る
●表:このカードを対象にする自分の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にし破壊する。
●裏:このカードを対象にする相手の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にし破壊する。
奇しくも運命に導かれるかの様に夜天の書を持つ少女と夜天の書の主である少女は巡り会った―――
だが、彼女達は気付かない。この出会いが最悪の事態を引き起こす可能性がある事を―――
ジュエルシードと夜天の書―――何れも強大な力を持つ―――だがそれ故に危険でもある―――
ジュエルシードは何万分の一の力でも次元震を発生させる事が出来る―――その力が全て解放されればどれ程の破壊を呼ぶのかは語るまでもない―――
夜天の書はかつて度重なる改変により数多の次元世界を滅ぼしたロストロギア闇の書が生まれ変わったもの―――これもまた一歩間違えれば危険な物だ―――
結論を先に述べよう―――その力の融合により、このデスゲームの舞台は―――いや、そんな生易しいものではない―――数多の平行世界を全て滅ぼす可能性があるのだ―――
当然そうなればこのデスゲームは根底から破壊される事になるだろう―――
『それは有り得ない、あのプレシアがデスゲームを破壊しかねない愚行を犯すわけがない。ジュエルシードにしても夜天の書にしても何かしらの対策を施しているはずだ』―――そう思う方も多いだろう。
確かにプレシアも強すぎる力にはある程度のバランスを考え制限を施し、使い勝手の悪い道具に関しては使いやすい様に改変を施している。
ジュエルシードや夜天の書も例外ではない。暴走する危険のあるジュエルシードも封印処理を施しある程度使える様にしていただろうし、夜天の書も暴走の可能性の無い時期のものだ。
しかし、今の明日香の状態を見てみよう。幾ら何でも擬似的にデュエルモンスターズのカードを再現し召喚するなど普通は起こりえない話、やり過ぎと言っても良い。
もちろん、これは前述の通りジュエルシードと夜天の書の力が融合した事によって出来た事だ。
だが、冷静に考えてみよう。ジュエルシードと夜天の書の力が単純に合わさった位でそこまでの事が本当に可能なのか? あまりにも出来すぎた話だ。
だが、もし仮に―――ジュエルシードの力により夜天の書が変質を起こしたとするならばどうだろうか―――また、夜天の書がジュエルシードの封印を解除したとするならばどうだろうか―――
そして、かつての夜天の書がプログラムを改変した事で闇の書へと変貌した―――それに近い現象が起こったとしたらどうだろうか?
何故、夜天の書が闇の書へと変貌したのか―――その理由は当時の主にしかわからないだろう―――だが、より力を求める為という理由があったかも知れないという事ぐらいは想像出来るだろう―――
言うなれば夜天の書が闇の書へと改変されたのは純粋な願いによるものだったのかも知れないのだ―――
思い出して欲しい―――明日香がジュエルシードに求めた願いは力―――ジュエルシードが只純粋にその願いを叶えたとしたら―――
それにより夜天の書、マテリア、吸血鬼のトランプの力はジュエルシードによって引き出されたが―――その影響で夜天の書が闇の書に近い状態に改変された可能性は決して否定出来ない―――
状況証拠は存在する―――本来バリアジャケット及び騎士甲冑は使用者のイメージに因って形作られる―――
つまり、本来ならば明日香のバリアジャケットは彼女の記憶にあるものでなければならない。それこそ、光の結社の時に身に付けていた純白の制服でも良かったはずだ。
だが、実際はそうではない。彼女が身に付けていたのは闇の書の意志―――リインフォースの騎士甲冑の色違い―――色こそ明日香のイメージだったが騎士甲冑は彼女のイメージにはない。
勿論、前に語られた通りそれはジュエルシードの影響だ。だが、ジュエルシードは一体何処からリインフォースの騎士甲冑を持ち出したのだ?
そう、夜天の書からだ。しかし管制人格の無い健全な夜天の書から闇の書時代の騎士甲冑が引き出される可能性は低いはずだ。まずは明日香のイメージを優先すべきだろう。
こうは考えられないだろうか―――ジュエルシードが夜天の書の力を引き出しやすくする為に闇の書に近い状態に改変を行った可能性は―――
更に明日香が力を求めていた事もあり夜天の書とジュエルシードがより大きな力を与える為にリインフォースの騎士甲冑を与えたという可能性はあるだろう―――
勿論、これだけならばまだ大丈夫だ。だが、明日香が更なる力を求める度にジュエルシードが夜天の書等を現在進行形で改変しているならば―――
その改変されている夜天の書がジュエルシードの封印を解くと共にマテリア等の道具や明日香の記憶を取り込んでいるとするならば―――
何れはかつての闇の書を越える存在になり得る可能性があるだろう。
改変された夜天の書は仮初めの宿主である明日香を通じ遭遇した人物や道具を取り込み更なる力を得る―――この地には多種多様な強大な力及びその記憶を持つ存在が数多く在る―――
魔法、戦闘機人、デュエルモンスターズ、吸血鬼、ギアス、仮面ライダー、アンデッド、デジモン、プラント、概念、マテリア、妖怪、デスノート、ARMS、ゲッター、ウルトラマン、ゴジラ、etc―――
それら全てを蒐集されたらどうなる? 誰にもそれを止める事など出来ないだろう―――
同時にそれがデスゲームの舞台から解き放たれたらどうなるだろう―――全ての次元世界―――いや、プレシアの持つ時間や平行世界を渡る力を手に入れたならば―――全ての平行世界を含めた次元世界が未曾有の危機に晒される事になるだろう―――
勿論これは考えられ得る最悪のパターン、絶対に起こるとは言えない。しかし可能性が低くても起こってしまえばそれで終わりだ。そして、その可能性は徐々に高まりつつある―――
止めるにはすぐにでも明日香から闇の書とジュエルシードを引き離す必要がある。だが、それは容易な事ではないし引き離したはやてがそれを使う可能性がある。それでは状況は変わらない―――
そして最大の問題は―――この危機に気付いているのは現状では誰もいないという事だ―――
明日香は気付かない、その力を自分の力だと勘違いし酔いしれているから―――
はやては気付かない、明日香がジュエルシードを持っている事実に気付いていないから―――
ユーノは気付かない、今のジュエルシードにそこまでの力は無いと考えているから―――
他の皆は気付かない、誰もこの自体を想定していないし、彼等は皆各々の事情で手一杯だから―――
プレシアすらも気付かない、その直前に起こったある参加者が起こしたデスゲームを揺るがす事態の収拾に追われているから―――
そう、プレシアが気付かない事が最大の問題なのだ。言ってしまえばプレシアこそが最大の愚者である。
自分の力で全ての事を制御し得る―――その慢心こそが最大の愚行だったのだ。
その奢りがある参加者の暴走に気付かず、その対処に追われる結果を引き起こした―――
いや、それ以前にも問題がある。セフィロス死亡直後、彼の遺体はある者によって連れ去られたという事実がある―――
外部からの介入―――デスゲームに置いては最も避けるべき事項だった筈だ。幸い介入自体はそれっきりだったが、それに対する対処は絶対に必要だった。
だが、プレシアはその事などどうでも良い事かの様に斬り捨てた―――確かに同じタイミングで起こった事態に対処する必要があった為ある意味では仕方がない―――だが、外部からの介入を無視するなど愚かな行い以外の何者でもない―――
一刻も早くプレシアは気が付かねばならない、デスゲームを盛り上げるだけならばまだ良い。だがその力をプレシアが制御出来なくなれば全ては終わりだ。
何? 首輪を爆破すれば大丈夫だろう? いや、最悪の場合はそれでも止まらない。ある限界点を越えれば持ち主が無くとも夜天の書とジュエルシードの暴走は止まらない。
そもそもどちらも世界を滅ぼす程のロストロギアなのだ、生半可な浅知恵如きで止められるわけがない。
何よりだ―――カードデッキの制限の盲点を突いた野獣の様な男の暴走を止められなかったのだ―――プレシアに最早それを期待する事など出来ない―――
手当たり次第に強大な力を持つ存在を次々と投入していったツケは最悪の形で全てを押し潰そうとしている―――
既にもう―――手遅れなのかも知れない―――
音もなく忍び寄る脅威に気付くことなく今のデスゲームの舞台の上で―――全ての愚者達は踊り続ける―――これもまた運命なのだろうか―――?
だが―――もしも愚者達がその最悪の予測を越える行動を起こしたのであればあるいは―――
有り得ないとは言えない、既に予測を超える事態は発生しているのだから―――
【全体の備考】
明日香がジュエルシードに願った事により夜天の書の改変が行われている可能性があります。
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